「デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス」の版間の差分

有名な言葉「[[ブルータス、お前もか]]」は通常、暗殺の指導者の1人で、カエサルが最も愛したと伝えられる[[セルウィリア・カエピオニス|セルウィリア]]<ref>スエトニウス「皇帝伝」カエサル 50</ref>の息子であるマルクス・ユニウス・ブルトゥスを指すが、カエサルが呼んだ「ブルトゥス」は、子供の頃から知っているとはいえ愛人の子に過ぎなかった彼ではなく、カエサルにとって腹心中の腹心でもあったデキムス・ブルトゥスであったとする説もある<ref>[[塩野七生]]「[[ローマ人の物語]]V　ユリウス・カエサル　ルビコン以後」</ref>。数日後、カエサルの遺言状が開封された。第一相続人に当時18歳の[[続柄#大甥・大姪|大甥]]ガイウス・オクタウィウス・トゥリヌス（後の[[アウグストゥス]]）、第二相続人にデキムス・ブルトゥスとの内容であった<ref>[[ガイウス・スエトニウス・トランクィッルス|スエトニウス]]『ローマ皇帝伝』「カエサル」83</ref>。カエサルの遺言状ではブルトゥスは第1位遺産相続人である[[続柄#大甥・大姪|大甥]]オクタウィアヌス（後の[[アウグストゥス]]）に次ぐ第2位遺産相続人の1人、そしてオクタウィウスが若年の場合の後見人に指名されていた。その事実を知ったブルトゥスは、蒼白になって暗殺に加わったことを後悔し、家に閉じこもったと言われる。