「デストロイガンダム」の版間の差分

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|頭頂高=38.07m
|重量=404.93t
|装甲=[[フェイズシフト装甲#ヴァリアブルフェイズシフト装甲|ヴァリアブルフェイズシフト装甲]]<ref>メディアワークス刊『機動戦士ガンダムMS大全集2013[+線画設定集]』(ISBN 978-4048912150)メディアワークス 2012年12月 154頁、437頁。(ISBN 978-4048912150)</ref><!--<ref>ガンダムファクトファイルより{{要ページ番号|date=2014-11-12}}。</ref>--><br>[[フェイズシフト装甲#トランスフェイズ装甲|トランスフェイズ装甲]]<ref>『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.]]』及び『[[SDガンダム GGENERATION|SDガンダム GGENERATION シリーズ]]』。後者ではライブラリーにも明記されている。</ref>
|武装=75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×4<br />高エネルギー砲 アウフプラール・ドライツェーン×2<br />熱プラズマ複合砲 ネフェルテム503×20<br />200mmエネルギー砲 ツォーンmk2<br />1580mm複列位相エネルギー砲 スーパースキュラ×3<br />マーク62 6連装多目的ミサイルランチャー×4<br />両腕部飛行型ビーム砲 シュトゥルムファウスト×2<br />MJ1703 5連装スプリットビームガン×2<br />陽電子リフレクター発生器 シュナイドシュッツSX1021×3
|搭乗者= [[生体CPU#ステラ・ルーシェ|ステラ・ルーシェ]]<br />[[生体CPU#スティング・オークレー|スティング・オークレー]]<br />[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズの登場人物#ファンフェルト・リア・リンゼイ|ファンフェルト・リア・リンゼイ]]<br />地球連合軍エクステンデッド
}}
[[ユーラシア連邦]]の軍事企業[[コズミック・イラの勢力#アドゥカーフ・メカノインダストリー社|アドゥカーフ・メカノインダストリー社]]が開発した大型可変MA。[[地球連合軍の機動兵器#ザムザザー|ザムザザー]]や[[地球連合軍の機動兵器#ゲルズゲー|ゲルズゲー]]といった大型MAのコンセプトを推し進めるとともに、これまで連合が培ったMS技術を融合した機体であり<ref>[[ホビージャパン]]刊「機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデル vol VOL.2 DESTINY MSV編」ホビージャパン 2006年3月31日初版発行 12-13頁。(ISBN 4-89425-415-8)より</ref>、「単機での拠点制圧能力」を目標に開発された。ほかのMSの約2倍もの体躯<ref group="注">設定上では約二倍だが、実際には劇中で[[バクゥ]]を足1つで踏み潰すシーンがあるうえ、フリーダムとの交戦シーンでは数倍以上の大きさであるかのように描かれている。</ref>と多彩な重火器を持つ。
 
専用OS「[[ガンダムタイプ#『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ|G.U.N.D.Am. Fortress]]」によって制御される機体全身に多数の砲門を備え、艦隊や多数の敵機を消滅させる絶大な火力を誇る。また、強固な装甲と[[陽電子リフレクター]]を備え、[[ビーム (物理学)|ビーム]]・実体弾兵器を問わず鉄壁の防御力を有している。背面の円盤型バックパックは4基の高出力ホバー[[スラスター]]を内蔵したフライトユニットとして機能し、MA形態時ではこれによって大気圏内の飛行も可能とした<ref name="msencycro"/>{{Refnest|group="注"|変形シーケンスはフライトユニットを上半身に被って下半身を180度回転させ、脚部を鳥脚状に変化させる事で行われる。コクピットのスイッチ1つで変形することが可能であり、変形した脚部によって砲撃時の反動相殺能力も向上する<ref name="msencycro"/>。}}。機体の性質上、デストロイの主形態はMA時であり<ref>月刊ホビージャパン2005年7月号より。</ref>、その砲撃能力をもって移動砲台として機能する。反面、同形態の運動性の低さから拠点制圧用のMS形態を持ち合わせている<ref name="msencycro"/>。
 
その戦闘力はMS・MAという戦術兵器を超えた戦略兵器とも呼ぶべき代物であり、単機での要塞攻略・殲滅戦を可能としている。しかし、その代償として機体制御や火器管制システムの複雑化を招いており、本機を円滑に運用するためには高い空間認識力をが必要とされた<ref name="msencycro"/>。そのため、連合では身体機能を強化された[[生体CPU#エクステンデッド|エクステンデッド]]の専用機として扱われている<ref name="msencycro">一迅社「機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSエンサイクロペディア』一迅社 2008年11月15日初版発行 116-119頁。(ISBN 978-4-7580-1126-6) 116-119頁参照</ref>{{Refnest|group="注"|デストロイには専用のパイロットスーツが用意されている。コクピットもエクステンデット専用のもので、ナチュラルの操縦は不可能<ref name="msencycro"/>。}}
 
また、巨体相応に莫大な運用コストを必要とするうえ、普通の戦艦では収容もままならないなど運用上の問題も多く、製造数はわずかにとどまり、配備先も[[コズミック・イラの施設#ヘブンズベース|ヘブンズベース]]や[[コズミック・イラの施設#ダイダロス|ダイダロス]]など補給が十分に行える大規模拠点のみとなった{{Refnest|group="注"|これらに配備されていた機体は、ファントムペイン以外の特殊部隊などから徴用したエクステンデッドが搭乗していたとされている<ref>『パーフェクトアーカイブス 機動戦士ガンダムSEED DESTINY』竹書房 2006年5月 168-170頁。 (ISBN 978-4812426876)</ref><ref>『帰ってきちゃったSEED120%』では、本編終了後の公式見解。</ref>。このタイプは、劇中で「ブーステッドデストロイ」と呼ばれていた}}。牽制用の機関砲こそ持つ<ref name="msencycro"/>ものの、本格的な格闘装備を持たないことから肉薄攻撃は不得手としている<ref>メディアワークス「電撃データコレクション 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 下巻」メディアワークス 2007年11月15日初版発行 69頁。(ISBN 978-4-8402-4087-1) 69頁参照</ref>。
 
=== 武装 ===
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: 背部フライトユニットに装備された[[ミサイル]]ランチャー。威力はビーム兵器にはおよばないが、追尾性が高く大型であるため、並みのMSならば十分に破壊できる。また、前後を向く形で装備されているため、追尾性と合わせて広範囲をカバーできるようになっている。
; 両腕部飛行型ビーム砲 シュトゥルムファウスト<ref name="ms2015"/>
: 手甲部分にビーム砲、シュナイドシュッツSX1021を備える<ref name="msencycro"/>デストロイの腕部。本体から分離し、ドラグーンシステムによる<ref name="ms2015">メディアワークス「機動戦士ガンダム MS大全集2015」メディアワークス 2015年6月発売 502頁。(ISBN 978-4048650960) 502頁参照</ref>遠隔操作が可能な、アームユニット兼攻盾システム。「シュトゥルムファウスト」とはドイツ語で「嵐の拳骨」の意味。
: 形態を問わず使用できる武装で、端末としては大型であり推力も高く、大気圏内外を問わない自律飛行能力を有する。
:; MJ-1703 5連装スプリットビームガン
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; 陽電子リフレクター発生器 シュナイドシュッツSX1021
: シュトゥルムファウストに2基、フライトユニット先端に1基を備える宝石状の形をしたアンチビームフィールド発生器。「シュナイドシュッツ」とはドイツ語で「勇敢なる盾」の意味。
: ザムザザーやゲルズゲーなどに装備されていたものと同型で、実弾・ビーム双方に効果を持つ<ref>メディアワークス「千葉智宏『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 上巻  真実を求める者』メディアワークス 2006年7月15日初版発行 173頁。(ISBN 4-8402-3473-6)より</ref>。MA形態では機体のほぼ全域に展開でき、戦艦の陽電子砲ですら耐えられるほどの出力を有し、本機の堅牢さもあいまって優れた防御機能を発揮する。
: 一方で、作中ではビームブーメランやビームサーベル、ビームスパイクなどといったビームを一定の長さで発心させ続ける兵装に対して無力な一面も見せた。
 
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ベルリンでは[[アークエンジェル (ガンダムシリーズ)|アークエンジェル]]と交戦し、そのゴットフリートMk.71や[[キラ・ヤマト]]の[[フリーダムガンダム|フリーダム]]のハイマット・フルバーストをも無傷で防御しながらの戦闘を繰り広げていたところ、ザフトからは[[ミネルバ (ガンダムシリーズ)|ミネルバ]]も参戦して[[シン・アスカ]]の[[インパルスガンダム|インパルス]]も交えた乱戦へ発展する。途中、ネオのウィンダムがフリーダムに撃墜されたことで死の危険を感じたステラは本機の火力に物を言わせて暴れ回るが、パイロットがステラと知ったシンの説得で戦闘を停止する。しかし、フリーダムを前にしたステラは再び暴走して正面のインパルスを目がけてスーパースキュラを発射しようとするも、その直前にフリーダムのMA-M01 ラケルタ ビームサーベルによる近接攻撃を受けて砲門が損壊し、エネルギーが行き場を失って暴発したことにより生じた内部機構の誘爆を経て、天空へ向いたツォーンMk2からビームを噴出しながら機能を停止した。この戦闘でステラが戦死したことが、彼女へ好感を抱いていたシンにフリーダムとの対決を決意させる動機となる。
 
その後は少数ながら量産されており、[[コズミック・イラ#オペレーション・ラグナロク(ヘブンズベース攻防戦)|ヘブンズベース攻略戦]]では薬物投与と専用の調整が施された<ref>角川スニーカー文庫後藤リウ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY 4 示される世界」角川スニーカー文庫 2005年11月1日初版発行 244-245頁。(ISBN 4-04-429111-X)</ref>スティングの搭乗機を含む5機が出撃し、ザフト・反ロゴス同盟軍のディン、バビ、ボズゴロフ級を破壊して多大な損害を与えた。しかし、懐に飛び込まれると弱いという本機の弱点を看破され、[[デスティニーガンダム|デスティニー]]、[[プロヴィデンスガンダム#レジェンドガンダム|レジェンド]]、インパルスの活躍により次々と撃破されていき、最終的に5機全てが撃墜された。
 
[[コズミック・イラ#ダイダロス、レクイエム攻防戦|レクイエム攻防戦]]でも3機が出撃したが、この頃になるとベルリン戦のような破壊力を見せつける前に倒される役回りとなっており、陽電子リフレクターもトランスフェイズ装甲もビームサーベルには無力で手も足も出ず、3機ともデスティニー、レジェンドとの交戦で短時間のうちに撃墜された。