「シャム (ネコ)」の版間の差分

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== 概要 ==
古来よりタイには3種のネコ、シィ・サワット([[コラット]]の原型)、スパラック([[バーミーズ]]の原型)、そしてシャムが存在していた。中でもシャムは[[チャクリー王朝|王室]]や貴族、寺院など、高貴な血筋の家系でのみ飼うことが許されるなど非常に尊い扱いをうけてきた。それが[[1884年]]に[[イギリス]]総領事であったゴードンに寄贈されたことによりイギリス本国へ渡り、[[ロンドン]][[水晶宮|クリスタルパレス]]で行われたキャットショーにてその特徴的な毛色が注目を集め、世界に広がる事となった<ref>『日本と世界の猫のカタログ'96』 ISBN 4415040829 頁.91:『シャム』</ref>。
V字型の顔、長く細い美しい尾と四肢、ピンと張った肉の薄い耳、そして毛色はともかく、シャムと呼ぶためにはサファイアブルーの瞳が必須条件になる。口は小さく、爪は危険なほど鋭い。前足をよく使い、高いところを好む。
多くのペット猫種の例に漏れず、[[第二次世界大戦]]を挟んだことで種の危機に瀕した事があり、そのためにクラシックやモダンといった差異ができている。丸顔の傾向を有したトラッドスタイルと、現在のショーキャットの基準に適した細身なモダンスタイルが存在する。その中間的な形態をクラシックスタイルと称する場合もある。一般的にシャム猫を言う場合は後者の長い肢体を持つモダンスタイルを指す場合が多い。クラシックなシャム猫はハスキーな声で鳴くものも多いが、品種改良により必要以上には鳴かない猫に変遷してきている。
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[[ファイル:Asterix 0010.jpg|thumb|サファイアブルーの瞳は角度によって紅く色を変える]]
タイで伝わる話として、シャム猫の声と目の色について次のような話が紹介されている。
 
: シャム猫の夫婦をある僧侶が飼っていた。ところが、しばらくその僧侶が旅に出るので、シャム猫夫婦に仏様の像をるよう頼んだに言いつけた。そこで、2匹は朝も夜も仏様の前から離れず、尾を仏様に巻き付け、夜も目を凝らして闇を見つめ、仏様をお護りし守った。その僧侶が帰ってきた時には、目は赤く、尾はくるりと回り、声もしわがれ、顔も黒くなっていたという<ref>保育社カラーブックス「ねこ」</ref>。
 
=== 関連種 ===