「南千住」の版間の差分

かつて江戸時代から明治初期には、[[小塚原刑場]]という処刑場（仕置場）があり、20万人余の罪人がここで刑を執行されたという（延命寺内掲示板による）。[[刑場]]跡は、現在の南千住駅の西側、[[常磐線]]と[[東京メトロ日比谷線|日比谷線]]の線路に挟まれる場所にある[[回向院#南千住回向院|延命寺]]内に位置する。

また、[[隅田川]]が弓のように大きく東側に張り出した地形に存在していたかつての南千住汐入（現在の南千住四丁目、八丁目、三丁目東側）は、明治時代以降、隅田川の[[水運|舟運]]と鉄道[[貨物駅|貨物基地]]の陸運を接続する[[物流]]の要所のひとつであり、「大日本紡績（ニチボウ、現・[[ユニチカ]]）」と「[[カネボウ (1887-2008)|鐘淵紡績（カネボウ）]]」の2大工場が立地する、[[工業]]の町としても発展した。多くの店で安く提供されている[[もつ煮|モツ煮込み]]や、「ぼったら」と呼ばれる南千住風[[もんじゃ焼き]]で知られる。

[[1987年]]（[[昭和]]62年）以降、南千住駅から旧汐入地区を中心とした大規模な[[都市再開発|再開発]]が開始され、現在も進行している。特に南千住駅東側に位置する南千住四丁目、八丁目、三丁目東側は、旧[[国鉄清算事業団]]処分用地として[[隅田川駅|隅田川貨物駅]]北部・東部が売却、整備され、旧汐入地区と合わせて大幅な[[土地区画整理事業|区画整理]]と共に都市型道路が敷設され、20階～30 - 30階建て規模の[[超高層マンション]]も複数建設されている。

南千住駅東口から東側につながる補助322号線沿いには、[[再開発|再開発事業]]の一環として開業したLaLaテラス南千住などの[[複合商業施設]]や[[ロイヤルホームセンター]]南千住店が建設され、[[新興住宅地|新興住宅市街地]]として賑わいを見せる。また[[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]]の開業にともない、JR及び地下鉄南千住駅のリニューアルも実施され、南千住駅利用者の利便性と[[安全性]]が高まった。さらに[[2007年]]（[[平成]]19年）には隅田川沿いに約13ヘクタールにも及ぶ都内最大級の東京都立[[汐入公園]]も整備されている。

現在は南千住駅西口周辺からコツ通り<ref>名前は処刑された者の骨が道端に見られたことに由来。</ref>に至る駅前西側地区を中心に、超高層マンションの建設、商業施設の再開発が進められている。

その他、南千住北西端にあたる鉄道線路以西地区、かつ、[[国道4号線]]以西に位置する南千住六丁目は歴史ある[[下町]]的風景が広がるが、近年は隅田川沿いを中心に高層マンションの開発が進んでいる。かつては[[東京スタジアム (野球場)|東京スタジアム]]が町域内にあった。現在では区が運営する[[荒川総合スポーツセンター]]、[[南千住警察署]]、マンション及び[[スーパーマーケット]]が建てられている。

* [[隅田川駅]] - [[貨物駅|貨物専用駅]]

* [[東京スタジアム (野球場)|東京スタジアム]]（1962年開設, - 1972年閉鎖）

== その他フィクション ==

* [[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]の中で登場する[[本田速人]]の出身地でもある。