「チョウ目」の版間の差分

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幼虫は多くが草食で、農作物を食害する[[農業害虫]]が多く含まれる。また、[[イガ (昆虫)|イガ]](ヒロズコガ科)の幼虫は[[衣服]]を食害する害虫である。さらにケムシの中には[[ドクガ]]や[[イラガ]]など毒針毛を持つものもあり、これらは二重に嫌われる。
 
成虫は吸蜜性で食性により経済に害をなすものは少ない。吸蜜活動は、脚部や口吻が長く、体が花の[[雄蕊]](ゆうずい・おしべ)や[[雌蕊]](しずい・めしべ)に触れないで行うことが多いこと、体表が鱗粉に覆われ、[[花粉]]を付着させにくいこと、また[[ハナバチ]]のように花粉を餌として利用する種類が稀なことなどにより、花にとって結果的に[[盗蜜]]となってしまうことが少なくない。しかし数多い[[種子植物]]が、[[受粉]]([[送粉者|送粉]])をチョウやガに依存する方向に進化している<ref>[http://www.fs.fed.us/wildflowers/pollinators/butterflies.shtml Celebrating Wildflowers - Pollinators - Butterfly] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110723083314/http://www.fs.fed.us/wildflowers/pollinators/butterflies.shtml |date=2011年7月23日 }}</ref><ref>田中肇(1993年)『花に秘められたなぞを解くために』農村文化社, ISBN 4931205151。</ref>。ガは見た目が不快とされ嫌われることが多い。また、ヤガ科の一部には発達した口吻を[[果実]]に刺して汁を吸う[[アケビコノハ]]や[[ムクゲコノハ]]などがおり、これらは果樹園の果実に被害を与える。吸収ヤガとも呼ばれ、日本では10数種が知られる。
 
一方、チョウは鮮やかな外見のものが多く、数少ない「好まれる昆虫」である。[[昆虫採集]]の対象としても最上位に位置し、昆虫類の中でも最も研究が進んでいる。