「冪乗則」の版間の差分

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:<math>f(c x) = a(c x)^k = c^{k}f(x) \propto f(x)</math>
 
この式は、定数によるスケーリングとは、単に元の冪乗則関係に定数、<math>c^k</math> を乗じることであることを示す。このように、特定のスケーリング指数を持つすべての冪乗則は、定数倍と同等となる。なぜならば、ひとつひとつが他の要因のスケールされた版であるからだ。このふるまいは、<math>f(x)</math> と<math>x</math> の両対数をとったときに、線型関係を産むことになる。こうした対数-対数プロットにおける直線関係は、よく冪乗則のsignatureと呼ばれる。しかし、実際のデータにおいて、こうした直線関係は必要条件であっても、冪乗則関係にデータが従っているとする十分条件ではないことに注意すべきだ。事実、こうしたsignatureを示すふるまいを模倣するデータの有限な量を生成する方法は数多く存在する。本当の冪乗則ではない、単なる模倣のデータでは漸近的な限界がある。こうして、冪乗則モデルを正確にフィッテングし、正当性を立証することは、[[統計学]]的な研究の活発な領域となる。
 
== 関連項目 ==