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{{出典の明記|date=2017-09-19}}
'''法曹類林'''(ほうそうるいりん)は[[平安時代]]後期に成立した[[法律書]]。[[信西]]の編著。[[法令]]集と[[判例]]集からなり、全230巻。現存は4巻のみ(うち1巻は法曹類林から引き写した[[明法肝要鈔]]の混入とする説が有力)。
 
内容は古来から法令を事項毎にまとめ、[[明法勘文]]などの[[明法家]]の慣例(判例)なども収集している。編纂の目的は主に法執行に携わる役人が[[罪状]]および[[刑]]の判定の参考にするためであった。
 
現存するのは[[金沢文庫]]に伝わっていた[[内閣文庫]]所蔵の巻192(諸国の国師・国分寺僧に関する規定)・197(考選・解任・不上などの官吏の人事考課)・200(座次に関する規定)の3巻と『明法肝要鈔』に引用されたものが混入されたと推定されている[[宮内庁書陵部]]所蔵の巻226(吏務・戸貫に関する規定)、さらに金沢文庫から[[称名寺 (横浜市)|称名寺]]に伝来されて[[紙背文書]]となっていた巻208あるいは209と推定される借物関係を扱った断簡部分、巻不詳の断簡しかなく、全体の概要を把握することも困難であるが、初期[[公家法]]の状況や信西の法律観などを知るうえで貴重な資料となっている。
 
== 参考文献 ==
* 上杉和彦「法曹類林」(『歴史学事典 9 <small>法と秩序</small>』(弘文堂、2002年) ISBN 978-4-335-21039-6)
 
== 関連項目 ==
* [[明法肝要鈔]]
 
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[[Category:法令集]]
[[Category:判例集]]
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