「演劇集団キャラメルボックス」の版間の差分

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== 来歴 ==
[[1985年]](昭和60年)、[[早稲田大学]]の[[演劇]]サークル「てあとろ'50」出身の[[成井豊]]や加藤昌史らが結成した<ref name="CBabout"/>。名成井が学生時代に成井豊が書いた戯曲『'''キャラメルばらーど'''』に由来する。結成当初は「社会人劇団」として年2回公演を行ってたが、3年目の[[1988年]](昭和63年)からはプロとして年間3公演から4公演を行うようになる<ref name="CBabout"/>。
 
[[1991年]](平成3年)、キャラメルボックスの運営会社として株式会社ネビュラプロジェクトを設立し、社長に加藤が就任する。
 
[[1995年]](平成7年)、当時劇団員の[[上川隆也]]が[[日本放送協会|NHK]]ドラマ『[[大地の子]]』に出演して注目を浴び、観客動員数が増加した<ref name="CBabout"/><ref name="hayashi">{{Cite web |author=林尚之|date=2017-07-15|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/column/hayashi/news/1855695.html|title=悲しみではなく幸せの涙、キャラメルボックスの舞台|publisher=日刊スポーツ|accessdate=2017-07-18}}</ref>。動員数は[[1990年]](平成2年)冬に1万人、[[1996年]](平成8年)春に3万人、[[1998年]](平成10年)夏に4万人<ref name="hayashi"/>、そして[[2003年]](平成15年)春には5万人を突破する。累計では、[[2008年]](平成20年)春に200万人に達するとみられる。
[[2012年]](平成24年)、[[演劇集団キャラメルボックス#CSC|CSC]]結成20周年を迎え、[[2015年]](平成27年)には劇団結成30周年を迎えた
 
[[2015年]](平成27年)、劇団結成30周年を迎えた。[[DMM.com]]にて公演映像の配信サービスを開始した<ref>{{cite web|url=http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2015/11/20_02.php|title=DMM.comでキャラメルボックスの公演映像が配信開始|publisher=シアターガイド|date=2015-11-20|accessdate=2015-11-25}}</ref>。
[[2012年]](平成24年)、[[演劇集団キャラメルボックス#CSC|CSC]]結成20周年を迎え、[[2015年]](平成27年)には劇団結成30周年を迎えた。
 
[[2015年]](平成27年)、[[DMM.com]]にて公演映像の配信サービスを開始した<ref>{{cite web|url=http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2015/11/20_02.php|title=DMM.comでキャラメルボックスの公演映像が配信開始|publisher=シアターガイド|date=2015-11-20|accessdate=2015-11-25}}</ref>。
 
==概要==
===脚本・演出===
脚本・演出は、劇団創立から成井豊が担当している<ref name="CBabout"/>。[[1993年]](平成5年)から創立メンバーである[[真柴あずき]]も脚本を執筆するようになり、後に成井と真柴が協働するのが主流となっている<ref name="CBabout"/><ref name="hayashi"/>。海外作品の場合は[[翻訳]]のまま使わず、成井と真柴が新たに書き上げた脚本をオリジナルとして上演している。また、成井が[[宮沢賢治]]や[[宮崎駿]]の影響を受けているため、純粋な[[悪役]]はほとんど登場しない
なお、本公演外の脚本・演出に成井と真柴が関わらない作品がある。チャレンジ公演では[[恩田陸]]が原作・脚本。新人公演では、他劇団所属の高橋いさを([[劇団ショーマ]]所属)・[[土田英生]](MONO所属)が脚本を担当している。
 
このほか、[[高等学校]]における[[文化祭]]等での上演も多い。劇団側は演劇振興のため、成井原作・原作者側が許可した舞台[[台本]]を[[論創社]]から出版し、上演許可願制にしている。
また、成井が[[宮沢賢治]]や[[宮崎駿]]の影響を受けているため、純粋な[[悪役]]はほとんど登場しない。
 
本公演外の脚本・演出には、成井と真柴が関わらない作品がある。チャレンジ公演では[[恩田陸]]が原作・脚本。新人公演では、他劇団所属の高橋いさを([[劇団ショーマ]]所属)・[[土田英生]](MONO所属)が脚本を担当している。
 
[[高等学校]]における[[文化祭]]等での上演も多い。劇団側は演劇振興のため、成井原作・原作者側が許可した舞台[[台本]]を[[論創社]]から出版し、上演許可願制にしている。
 
===音楽===
劇中の音楽は、製作総指揮の加藤昌史が選曲している。初期は[[洋楽]]が使用される事が多かったが後にオリジナル[[サウンドトラック]]に絞り、[[ZABADAK]]や加藤と親交の深い[[石田ショーキチ]]の楽曲が多く使われている。[[the brilliant green]]の[[インディーズ]]時代の楽曲が使用されたこともあった。[[1997年]]の『あなたが地球にいた頃』には、男性フォークデュオ・[[TWO of US (歌手グループ)|TWO of US]]の楽曲「Wish」を採用した経緯から、[[長井勝]]による楽曲提供も受けている。
既存曲を多く使用しながら、[[SEKAI NO OWARI]]や[[androp]]などのメジャーからインディーズまで幅広いバンド、様々な[[ミュージシャン]]の曲を起用している。
 
既存曲を多く使用しながら、[[SEKAI NO OWARI]]や[[androp]]などのメジャーからインディーズまで幅広いバンド、様々な[[ミュージシャン]]の曲を起用している。
 
また、公演ごとに自社レーベルでミュージシャン側が収録許可した使用曲は、サウンドトラックとしてCD化、[[ネット配信|デジタル配信]]している。
 
===前説===
演劇に限らず、上演の場では観劇中に鳴動する[[携帯電話]]の着信音などによる[[騒音]]トラブルが問題化した際、毎回公演前の前説にて劇団総指揮の加藤昌史が登場し、爆笑トークを交えながら観劇マナーをアピールした。なお、アピールにあたっては、「携帯の電源を切りましょう」というメッセージをその時々の流行物を[[パロディ]]にした歌「携帯電話チェックタイムのテーマ」を作成した。後にそれを劇団員が受け継ぎ、ダブルキャストで出演する側でないキャスト達が歌ったりなど様々に形を変えていった。以降は加藤昌史と新人劇団員が登場して、注意を呼び掛けている。
 
===アクション===
時代劇の[[殺陣]]はフリー殺陣師[[佐藤雅樹]]指導のもと、「本当に人を斬ることのできる殺陣」を目指している。また、アクションクラブの武田浩二が指導する事もある。
時代劇以外の舞台ではOPと劇中にダンスシーンがあり、その多くを[[川崎悦子]]が担当している<ref>{{Cite web |url=http://www.beatnik-studio.com/class/32.html|title=川崎悦子|publisher=BEATNIK STUDIO|accessdate=2015-11-18}}</ref>。また、劇団員の[[大内厚雄]]が担当する事もある。
 
時代劇以外の舞台ではOPと劇中にダンスシーンがあり、その多くを[[川崎悦子]]が担当している。<ref>{{Cite web |url=http://www.beatnik-studio.com/class/32.html|title=川崎悦子|publisher=BEATNIK STUDIO|accessdate=2015-11-18}}</ref>。また、劇団員の[[大内厚雄]]が担当する事もある。
 
===CSC・COC===
'''CSC'''(キャラメル・サポターズ・クラブ)は、観客が[[サッカー]]の[[サポーター]]の様に劇団を応援するキャラメルボックスの会員制度。1993年7月に結成され、10年毎に記念公演を上演している。
会員特典としては、会報誌『ハテナ気象台』、チケット先行販売、来場記念特典、当日券後日入場の約半額料金のサポータズ・スタンバイ、秋に次年度分限定発売されるチケット・グッズ購入可能クーポン券のトライアスロンパス 公式ハンドブックの値引き、更新毎にオリジナルグッズが頒布される。
 
'''COC'''(キャラメルボックス・オーナーズ・クラブ)は、出資により権利を得るキャラメルボックスの賛助会員や個人スポンサー制度。2015年5月に開設が発表され、同年10月1日〜翌年大晦日まで有効とされる。2016年度の年間観客動員数が予定ステージ数×劇場収容数の75%を超えた場合、申込口数に応じたキャラメルボックス商品券等が獲得できるようである。
また、主な権利としては現状と最新情報のメール報告、ファンサービスの提案と劇団総指揮からの回答、劇作に関する提案と劇団代表からの回答が得られるようである。大口では、ゲネプロ見学や劇団主催イベントの優先参加等の追加権利を得られる<ref>{{Cite web |url=http://www.caramelbox.com/coc/|title=キャラメルボックス・オーナーズ・クラブ|publisher=演劇集団キャラメルボックス|accessdate=2015-5-20}}</ref>。
 
===宣伝、販売活動===
[[ホームページ]]、[[ブログ]]、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|キャラメランド(SNS)]]、[[磁気テープ|ビデオ]]・[[DVD]]、[[本]]、[[テレビ|TV]](後述のCaramelboxTVや、他にはNHKで配信されたことがある)などのメディアを多く使い、観客とのつながりを大切にしている。また、2012年末に携帯サイトがスマートフォン対応になり、2014年に配信終了した。動画コンテンツは、ニコ動チャンネル「キャラメルボックスチャンネル」に移行されている。
 
グッズについては、当初はキャラメルボックスが直接販売していたが2013年より一部ネット販売店で取り扱う。また、DVDは販売中止後にオンデマンドDVDにて再版を開始している。
 
'''キャラメルボックス・アンバサダー'''制度は、「キャラメルボックスや演劇の楽しさを広めたいと思っている、18歳以上の人」の応募によるアンバサダー(親善大使)広報活動である<ref>[http://www.caramelbox.com/ambassador/entry.html キャラメルボックス・アンバサダー公式ページ]</ref>
 
===CaramelboxPV===
動画サイト・[[YouTube]]および電話音声配信されるチケットインフォメーションである。劇団及び会社主催の公演チケット残席、劇団員の客演情報を紹介している。動画には、出演者のトークが収録されている。[[左東広之]]が司会し、製作部メンバーが交代でアシスタンスしている。2015年07月30日号にて最終回を迎えたが、動画サイトでは過去回が視聴可能である<ref>{{Cite web |url=http://ch.nicovideo.jp/caramelbox2525|title=キャラメルボックスチャンネルinニコニコ動画|publisher=ニコニコ動画|accessdate=2015-11-18}}</ref>。
 
== CaramelboxTV ==
キャラメルボックスのレギュラー番組で、[[シアター・テレビジョン]]によって上演作品から毎月2本放送していた。[[2009年]](平成21年)4月30日をもって、放送局側の方針変更を理由に終了し、その経緯は製作総指揮である加藤昌史のブログやホームページにて説明された。また、[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]でも毎月1本放送していたが、同年9月をもって放送を終了している。
 
2009年(平成21年)11月より、「[[インターローカルTV]]」に放送が移る。番組内容は上演作品から毎月2本放送している。[[2010年]](平成22年)10月からは、「ホームドラマチャンネル」内の「インターローカルアワー」にて無料放送している。
 
[[筒井俊作]]が司会し、アシスタントを若手劇団員が交代で務め、公演情報、当日放送される過去の上演作品のエピソードを紹介する内容である。
 
*放送局
**スカパー!HD 661ch・スカパー! 362ch・スカパー!e2 294ch [[ホームドラマチャンネル]]
*過去に放送していた局'''
** スカパー!e2 194ch インターローカルTV(2010年(平成22年)9月まで)
** TOKYO MX(2009年(平成21年)9月まで)
** スカイパーフェクTV! 262ch [[シアター・テレビジョン]](2009年(平成21年)4月まで)
 
==公演作品==
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* [[中村恵子 (女優)|中村恵子]]
* [[篠田剛]]
 
==観劇活動==
===CSC・COC===
'''CSC'''(キャラメル・サポターズ・クラブ)は、観客が[[サッカー]]の[[サポーター]]の様に劇団を応援するキャラメルボックスの会員制度。1993年7月に結成され、10年毎に記念公演を上演している。
会員特典としては、チケット先行販売、公式ハンドブック割引、会報誌『ハテナ気象台』、チケオリジナルグト先行販売、来場記念特典ズ頒布、当日券後日入場の約半額料金のサポータズ・スタンバイ、秋に次年度分限定発売されるチケット・グッズ購入可能クーポン券のトライアスロンパス 公式ハンドブックの値引き、更新毎にオリジナルグッズが頒布される。
 
'''COC'''(キャラメルボックス・オーナーズ・クラブ)は、出資により権利を得るキャラメルボックスの賛助会員や個人スポンサー制度。2015年5月に開設が発表され、同年10月1日〜翌年大晦日まで有効とされる。2016年度の年間観客動員数が予定ステージ数×劇場収容数の75%を超えた場合、申込口数に応じたキャラメルボックス商品券等が獲得できるようである。
また、主な権利としては現状と最新情報のメール報告、ファンサービスの提案と劇団総指揮からの回答、劇作に関する提案と劇団代表からの回答が得られるようである。大口では、ゲネプロ見学や劇団主催イベントの優先参加等の追加権利を得られる<ref>{{Cite web |url=http://www.caramelbox.com/coc/|title=キャラメルボックス・オーナーズ・クラブ|publisher=演劇集団キャラメルボックス|accessdate=2015-5-20}}</ref>。
 
===宣伝、販売活動===
[[ホームページ]]、[[ブログ]]、[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|キャラメランド(SNS)]]、[[磁気テープ|ビデオ]]・[[DVD]]、[[本]]、[[テレビ|TV]](後述のCaramelboxTVや、他にはNHKで配信されたことがある)などのメディアを多く使い、観客とのつながりを大切にしている。また、2012年末に携帯サイトが[[スマートフォン]]対応になり、2014年に配信終了した。動画コンテンツは、ニコ動チャンネル「キャラメルボックスチャンネル」に移行されている。
グッズについては、当初はキャラメルボックスが直接販売していたが2013年より一部ネット販売店で取り扱う。また、DVDは販売中止後にオンデマンドDVDにて再版を開始している。
このほか、'''キャラメルボックス・アンバサダー'''制度は、「キャラメルボックスや演劇の楽しさを広めたいと思っている、18歳以上の人」の応募によるアンバサダー(親善大使)広報活動である<ref>[http://www.caramelbox.com/ambassador/entry.html キャラメルボックス・アンバサダー公式ページ]</ref>
 
===CaramelboxPV===
動画サイト・[[YouTube]]および電話音声配信されるチケットインフォメーションである。劇団及び会社主催の公演チケット残席、劇団員の客演情報を紹介している。動画には、出演者のトークが収録されている。[[左東広之]]が司会し、製作部メンバーが交代でアシスタンスしている。2015年07月30日号にて最終回を迎えたが、動画サイトでは過去回が視聴可能である<ref>{{Cite web |url=http://ch.nicovideo.jp/caramelbox2525|title=キャラメルボックスチャンネルinニコニコ動画|publisher=ニコニコ動画|accessdate=2015-11-18}}</ref>。
 
== =CaramelboxTV ===
キャラメルボックスのレギュラー番組で、当初は[[シアター・テレビジョン]]によって上演作品から毎月2本放送していた。[[2009年]](平成21年)4月30日をもって放送終了<ref>放送局側の方針変更理由に終了し、その経緯は製作総指揮である加藤昌史のブログやホームページにて説明された。</ref>。また、[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX]]でも毎月1本放送していたが、同年9月をもって放送を終了している。その後11月より、「[[インターローカルTV]]」に放送が移っている。[[2010年]](平成22年)10月からは、「ホームドラマチャンネル」内の「インターローカルアワー」にて無料放送している。番組は[[筒井俊作]]が司会し、アシスタントを若手劇団員が交代で務め、公演情報、当日放送される2本の演目のエピソードを紹介する内容である。
 
*放送局
**スカパー!HD 661ch・スカパー! 362ch・スカパー!e2 294ch [[ホームドラマチャンネル]]
*過去に放送していた局'''
** スカパー!e2 194ch インターローカルTV(2010TV(2010年(平成22年)9月まで)
** TOKYO MX(2009MX(2009年(平成21年)9月まで)
** スカイパーフェクTV! 262ch [[シアター・テレビジョン]](2009年(平成21年)4月まで)
 
==関連項目==