「1セント硬貨 (アメリカ合衆国)」の版間の差分

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様々な人々から「1セント硬貨は通貨単位から廃止されるべき」との提案がなされている。理由は様々だが、アメリカに住む多くの人々は、[[クレジットカード]]での決済で、1セント硬貨を実際には使っておらず、[[チップ (サービス)|チップ]]で受け取ったお釣りに入っている程度か、若しくは、より上位の通貨単位に両替するため、[[銀行]]に赴くのみであるとの指摘も含まれている。
 
近年に製造された自動販売機も、実際には1セント硬貨を受け付けておらず、実用性も更に薄くなるばかりか、最近の金属価格高騰により、[[2014年]]でも1セント硬貨の製造に掛かる費用が、実際の額面価値を超えている点も挙げられ、[[カナダドル]]と[[オーストラリア・ドル]]では廃止されている<ref name="WSJ-Japan"/>。
 
また、こうした論争が[[アメリカ合衆国議会]]にまで拡大した例として、[[2001年]]と[[2006年]]には[[アリゾナ州]]選出の[[アメリカ合衆国下院|下院]]議員、ジム・コルベにより、セント硬貨の製造を中止する内容を盛り込んだ法案が提出されている(2001年の法案は「{{en|Legal Tender Modernization Act}}」、2006年の法案は「{{en|Currency Overhaul for an Industrious Nation Act, 略称: COIN}}」)。
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一方で、2012年に行われた調査によれば、アメリカ国民の3分の2が存続を望んでいるという。この理由について、ウェイクフォレスト大学の経済学者ロバート・ウェイプルズ教授は、損得ではなく愛着心に拠るものとし、いくら廃止のメリットが挙げられようとも、実際に廃止に至ることはないと指摘している<ref name="CNN20130205">{{cite news | url = http://www.cnn.co.jp/usa/35027858.html?tag=cbox;usa | title = 1セント硬貨は不要? カナダが廃止、米国は存続派が優勢か | language = [[日本語]] | newspaper = [[CNN]] | date = 2013-02-05 | accessdate = 2017-04-25 }}</ref>。
 
なお、最小単位の貨幣の廃止論は世界的に見られ、[[カナダ]]では[[2013年]][[2月4日]]をもって、1[[カナダドル|セント硬貨]]が廃止された<ref name="CNN20130205" />。
 
== 注釈 ==