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溶岩の粘性は、その[[温度]]や[[成分]]によって著しく異なる。温度が高いほど粘性が小さく、冷えると固化する。また成分的にはマグマ中の[[ケイ酸]]成分(二酸化ケイ素)の量が多いほど粘性は大きくなる。[[日本]]を含む[[太平洋]]周辺の火山の溶岩は二酸化ケイ素成分の少ないものから順に、[[玄武岩]]→[[安山岩]]→[[デイサイト]]→[[流紋岩]] であり、後になるほど粘性が高い。
 
[[ハワイ]]の火山のような玄武岩質<nowiki>[[溶岩]]</nowiki>は粘性が低く流動性が高いので、溶岩流が火口から10km以上流れることも多い。[[昭和新山]]は粘性が大きく流動性に乏しいデイサイト質溶岩であり、地上に出た溶岩は流出することなくその場に盛り上がって[[溶岩ドーム]]を形成した。ごつごつした外観の溶岩ドームを形成した[[雲仙]][[普賢岳]]の噴火も、デイサイト質溶岩である。
 
=== ケイ酸が粘性を左右する理由 ===
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: ハワイなど最も流動性の高い溶岩が固化した形状。表面が平滑で丸みを持ち、波状や縄状の模様が見られる。語源はハワイの土語に由来する。
; [[アア溶岩]](aa lava)
: [[三原山]]や[[富士山]]の玄武岩質[[溶岩で見られる形状。表面がガラガラのクリンカーで覆われていて歩きづらい。語源はハワイの土語に由来する。
; [[塊状溶岩]](block lava)
: アア溶岩よりも流れにくい溶岩の形状。流れが遅いので表面の固化と崩落を繰り返しながらゆっくり前進するため、岩塊状の溶岩流が残る。[[桜島]]などの安山岩質溶岩に多い。