「武蔵野線」の版間の差分

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武蔵野線には複数の長大トンネル<ref group="注">武蔵野線開業当時の運輸省通達「電車の火災事故対策の通達の取扱いについて(鉄運第82号)」では、「長いずい道」とは「市街地の地下に設けられるもので延長1.5kmを越えるもの、山岳地帯に設けられるもので延長2kmを超えるもの、延長がそれぞれ前記以下でトンネル内の駅間が1kmを越えるもののいずれかに該当するトンネル」と規定されていた。武蔵野線開業時これに該当したのは、東村山トンネル(延長4,380.7m)と小平トンネル(延長2,562.7m)である。現行法令による規定については後述。</ref>が存在するため、開業時に運行が許容されていたのは運輸省通達[[地下鉄等旅客車|A基準]]を満たす車両(101系1000番台)であった。緊急時に列車側部からトンネル内に脱出するための幅が確保されている<ref group="注">武蔵野線の地下区間は、鉄運82号における「車両定規と建築定規の間隔が、側部において400ミリメートル末満のもの」には該当しなかったため、運輸省通達「電車の火災事故対策について(鉄運第81号)」の第二項の規定に該当するものであった。すなわち'''通過車両はA基準とすること、今後新造するものについては努めてA-A基準とすること'''が求められた。</ref>ことと、のちに新製された車両<ref group="注">基準制定後、103系など既存の車両についてもA-A基準に対応すべく改造が行われている。</ref>はより厳しいA-A基準を満たしているため、現在では系列を問わず運行が可能である<ref group="注">A基準やA-A基準を定めた運輸省通達(鉄運81号)は、1987年3月31日付で運輸省令'''[[地下鉄等旅客車#普通鉄道構造規則への移行|普通鉄道構造規則]]'''へ移行し廃止された。また同省令も規制緩和により2002年3月31日付で'''[[地下鉄等旅客車#現行の“技術基準省令の解釈基準”に示された火災対策|鉄道に関する技術上の基準を定める省令]]'''へと移行し廃止され現在に至る。現行法令下で定められた車両規格に関しては各記事を参照。</ref>。
 
今後、山手線への[[JR東日本E235系電車|E235系]]導入後に[[JR東日本E231系電車|E231系]]500番台を山手線から中央・総武線に転し、余剰となった中央・総武線の209系500番台とE231系0番台を武蔵野線に転する計画がある<ref>2016年6月の交通新聞より</ref><ref>[http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2017/20170620026167.asp 生まれ変わるJR車両/青森改造センター]東奥日報、2017年6月20日</ref>。
 
=== 現在の使用車両 === <!--西船橋以南のみ運転の列車は京葉線です。ここには記述しないで下さい-->
旅客輸送には下記の[[電車]]が使用されている。車体にはオレンジと茶色({{Color|#f15a22|■}} {{color|#3C060f|■}})の帯を巻き、京葉線電車など他系統の電車との区別がなされている。
 
;===== [[国鉄205系電車|205系]](0・5000番台) =====
: 片側4扉・8両編成で、[[京葉車両センター]]所属2004年3月まで豊田電車区(現在の[[豊田車両センター]])所属。
: 0番台は武蔵野線内での高速走行(最高95km/h)や京葉線地下区間内の勾配での起動条件の関係から6M2Tと[[動力車|電動車]]比率([[MT比]])の高い編成となっている。新製配置された205系は京葉線に投入されたものと同様の前面形状となっている。
: [[2002年]]末より[[国鉄205系電車|205系5000番台]]が投入され、[[2005年]]12月までに順次[[国鉄103系電車|103系]]を置き換えた。これは、205系の[[山手線]]などからの転用にあたり電動車が不足することから、0番台の電動車を[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]に改造した車両で、性能の向上により電動車比率が従来車に比べて低く抑えられている (4M4T) 。なお、[[鉄道の車両番号|車両番号]]が改番されているのは電動車のみで、[[制御車]]・[[付随車]]は0番台のままとなっている。また、1991年に新製配置された6M2T編成(京葉車両センターM61編成)についても編成中の電動車1ユニットを付随車2両と交換の上で同様の改造が実施された。
: 武蔵野線用の205系は従来、豊田電車区(現在の豊田車両センター)の所属だったが、[[2004年]][[3月]]より全車両が京葉車両センター(京葉電車区より改称)の所属となった。ただし開業当初より[[東所沢電車区]]を拠点に運用されている。
: 大半は[[山手線]]からの転属車であるが、[[中央・総武緩行線]]や[[埼京線]](付随車のみ)からの転属車もあるので、小窓車(ドア窓が小さい)と大窓車(ドア窓が大きい)の混結編成も存在する。小窓車は山手線からの転属車である。
 
;===== [[JR東日本209系電車|209系]](500番台) =====
: 片側4扉・8両編成で、京葉車両センター所属。
: 209系は元々、中央・総武線で使用されていた電車で、京浜東北線や京葉線に転属になったのち京葉線へのE233系導入に伴い、同線の209系が武蔵野線に転用されている。
; [[JR東日本253系電車|253系]](1000番台)
: ケヨ72M編成は2017年[[3月1日]]に機器更新を終え、京葉車両センターまで回送された。
 
===== [[JR東日本E231系電車|E231系]](0番台) =====
: 片側4扉・8両編成で、京葉車両センター所属。
: E231系0番台は、山手線にE235系が投入されたため、E231系500番台が中央・総武線に転属となり、余剰となったE231系0番台の一部が、武蔵野線に転属となった<ref>http://railf.jp/news/2017/09/20/173000.html</ref>。また、今までのE231系と異なり、乗務員扉の塗装がすべてオレンジ色ではなく、帯がそのまま引き延ばしになっている形である。
 
;===== [[JR東日本253系電車|253系]](1000番台) =====
: 大宮総合車両センター所属。臨時特急「むさしのかいじ」に使用される。