「パンセ」の版間の差分

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また、「'''[[クレオパトラ7世|クレオパトラ]]の鼻。それがもっと低かったなら、大地の全表面は変わっていただろう'''<ref>ブランシュヴィク版 第2章162</ref>」、[[1990年]]に[[ベストセラー]]になった『[[7つの習慣]]』でも引用されている「'''心情は、理性の知らない、それ自身の理性を持っている'''<ref>ブランシュヴィク版 第4章277</ref>」も有名である。
 
==評価==
[[田辺元]]は『懺悔道としての哲学』(1946年)において、『パンセ』で展開された思想は「高邁なる賢者の道」であって「愚者凡夫の道」ではないと述べつつも、「信仰の趙理性的性格を明瞭にし、人間理性の限界に於ける慈悲恩寵の転換が、始めて人間を神の信仰に導くものなることを闡明にした点に於て、パスカルの如き深刻犀利なるものはない。」と評している<ref>田辺(1963:183-185)</ref>。
 
== 出典 ==
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** 旧版ジャン・メナール 『パスカル』 ([[みすず書房]]、1971年)と、『パスカル 作家と人間叢書』(ヨルダン社、1974年)
** メナール版『パスカル全集』([[白水社]])は、『パンセ』を含む原本が未刊行につき、訳注書は1.2巻のみで止まっている。
* [[塩川徹也]](2001)『パスカル「パンセ」を読む』,岩波書店、2001年)ISBN,ISBN 4000266004 、メナール版全集の訳者のメンバー
* [[田辺元]](1963(1946))『懺悔道としての哲学』,『田辺元全集』第9巻,pp1-269,[[筑摩書房]]
 
== 関連項目 ==