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[[フランス革命戦争]]・[[ナポレオン戦争]]を通じて、フリゲートの大型化・火力強化が進められた。例えばイギリス海軍では、[[1794年]]の時点では[[:en:12-pounder long gun|12ポンド砲]]搭載の32門艦と28門艦が多数を占めていたが、1814年の時点では[[:en:18-pounder_long_gun|18ポンド砲]]を主砲とした38門艦と36門艦が主力となっていた。また[[アメリカ海軍]]は、1794年の再設立以降は戦列艦を持たなかったこともあって、[[:en:24-pounder long gun|24ポンド砲]]を主砲とする44門艦・36門艦と、他国よりも重武装・大型のフリゲートを主力とした。折からの英海軍の慢性的な乗員不足による戦力低下もあって、[[アメリカ独立戦争|独立戦争]]・[[米英戦争]]ではイギリス海軍のフリゲートに対して優位に立った{{Sfn|青木|1996}}。
 
19世紀に入って舶用[[蒸気機関]]が普及すると、1839年進水のイギリス海軍「サイクロプス」を端緒としてフリゲートにも導入され、[[機帆船]]の時代となった。当初は[[外輪船]]の方式であったが、舷側砲の設置を妨げるうえ、[[クリミア戦争]]において攻撃に対する脆弱性が露呈し、まもなく[[スクリュープロペラ]]による推進が主力となった{{Sfn|田中|1996}}。しかしこのように帆から推進機に変わっていく流れの中、[[帆]]装に基づく従来の類別法とは異なる名称が望まれるようになり、イギリス海軍では1875年進水の「{{仮リンク|シャノン (装甲巡洋艦・初代)|en|HMS Shannon (1875)|label=シャノン}}」を端緒として「[[巡洋艦]]」という名称が使われるようになり、1878年には、既存のフリゲートとコルベットは巡洋艦に類別変更された。ただし従(旧来の艦種呼称[[1880年代]]までは公文書で用いられていた{{Sfn|Friedman|2012b}}。フランス海軍でも1882年進水の「ヴォーバン」は巡航鋼鉄艦({{Lang|fr|Cuirassé de Croisière}})と称され、「フリゲート」の名称は使われなくなっていった{{Sfn|鳥居|1984}}。
 
== 航洋護衛艦 ==