「青製煎茶製法」の版間の差分

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'''青製煎茶製法'''(あおせいせんちゃせいほう)とは、[[日本]]の[[茶業]]における大きな変革のひとつである。
 
日本にもたらされ、[[平安時代]]には国内で[[栽培]]されるようになったであろう茶は、春に摘み取った新芽を蒸すか、ゆでるかして加熱処理し、その後「[[ほいろ]]」(現在のものとは構造がちがう)や日光にて乾燥させて仕上げる。そうしてできあがった[[茶葉]]は、色が黒っぽいものであった。
 
近世になると乾燥させる前に「揉む」[[工程]]が入るようになり、徐々に[[品質]]も向上していったと思われる。そうした中、[[山城国]]宇治田原郷湯屋谷村(現[[京都府]][[綴喜郡]][[宇治田原町]][[大字]][[湯屋谷]])の[[永谷宗円]]が、[[新芽]]の厳選と、「蒸し」「揉み」「乾燥」の各工程を改良し、茶葉の仕上がりが青く、味も香りもすぐれた新しい[[煎茶]]を[[元文]]3年([[1738年]])に完成させたといわれる。この煎茶はそれまでの煮出して飲む「煎じ茶」とはちがい、[[急須]]で抽出して手軽に飲むことができるもので、それまでの煎茶(「黒製」ともよばれる)に対して「青製」と呼ばれた。宗円は[[江戸]]の茶商、[[山本嘉兵衛]]を通じて販路を開拓し、その製法を惜しみなく近隣に伝えたため、「青製煎茶製法(永谷式煎茶ともいわれる)」は広く普及して[[日本緑茶]]の現在の製法の基礎となったという。
 
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[[Category:茶|あおせいせんちせいほう]]
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