「イスラームにおけるイーサー」の版間の差分

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{{Cquote|{{Quran-usc|43|61|q=本当にかれ(イーサー)は,(審判の)時の印の一つである。だからその(時)に就いて疑ってはならない。そしてわれに従え。これこそ,正しい道である。}}}}
 
イスラームの伝承によれば、[[イーサー]]は[[マフディー]](正義の導き)による戦の最中に降臨すると考えられている。マフディーとは、イスラームの[[終末論]]ではイスラームの[[救世主]]として知られており、[[反キリスト]](al-Masīh ad-Dajjāl。偽メシア)とその支持者に対抗する者である<ref name="S209">Sonn (2004) p. 209</ref>。イーサーは、[[ダマスカス]]の白い拱廊に、黄色いローブをまとい頭に油を塗って降臨し、マフディーに加わって偽メシアと戦う。イーサーは、イスラームではムスリムであり、イスラームの教えを遵守する者と思われている。最終的にイーサーは偽メシアを圧倒し、すべての[[啓典の民]](ahl al-kitāb、[[ユダヤ教|ユダヤ教徒]]と[[キリスト教徒]]をいう)が彼に従ってイスラームの教団ひとつにまとまるという<ref name="EoI-Isa"/>。
 
マフディーの死後、イーサーは指導的役割を果たすことになる。これはイスラームの物語では、全世界の[[平和]]と[[正義]]の時となる。イスラームの文章もまた、ヤージュージー (Ya'juj) とマージュージー (Ma'juj)、つまり地上に破壊を引き起こし拡散させる古代巨人の[[ゴグマゴグ]]の様子に触れている。神はイーサーの祈りに応じ、彼らの首に虫の一種を送り込んで殺す<ref name="S209"/>。イーサーの統治は約40年で、その後彼は死亡するという。ムスリムはイーサーのために葬儀の祈り (Salat al-Janazah) をささげ、[[マディーナ]]にある[[ムハンマド]]、[[アブー・バクル]]、[[ウマル・イブン・ハッターブ]](ムハンマドの教友で、それぞれ第1代、第2代の[[正統カリフ]])の傍らの空の墓に埋葬されるのだという<ref name="EoI-Isa"/>。