「ユーグレナ (企業)」の版間の差分

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== 評価 ==
ミドリムシの大量培養技術はユーグレナの独自技術であるが神戸製鋼の子会社がミドリムシの大量培養に成功し、競合はすでにあるという考えもある。エース研究研究所のアナリストは「競合技術は出ているが、ユーグレナが中心になり、後は追随するような技術ではないか。先行優位にある」とユーグレナを評価している<ref>[https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2015-07-07/--ibtyv015 青空に育つミドリムシ、石垣島で青年研究員が奮闘-燃料の夢] ブルームバーグ</ref>。2012年東証マザーズに上場したユーグレナは投資家の間でも人気が高い。DAILY ANDSのライターはユーグレナ株をアベノミクス成長戦略のシンボル的な株になったとしている。IPO時の公募価格である1700円は、初値で2.3倍の3900円になり、上場当時からユーグレナ株の人気さがうかがえる<ref>[https://daily-ands.jp/posts/5723778a73f32118f7884901/ 投資家だって夢を見たい!ミドリムシの会社人気のワケ]DAILY ANDS、2016年5月2日</ref>。
[[日本経済新聞]]によって「リポートを公表する前にあらかじめその企業の株券を借りて売却(空売り)し、株価が下がれば買い戻して利益を得る」空売り投資家であると指摘されている[[ウェル・インベストメンツ・リサーチ]]<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13HGU_T11C16A2000000/ 空売り投資家、日本勢を標的 日電産株など一時急落] 日本経済新聞、2016年12月13日</ref>は、[[2017年]][[1月19日]]の株式取引開始直前に、ユーグレナ株の「売り」を推奨するレポートを公表した。ユーグレナ株は一時10%近く下落したが<ref>[https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-19/OK02FM6K50XY01 ユーグレナ株が下落、空売り調査会社のリポートで標的に] Bloomberg、2017年1月19日</ref>、ユーグレナ側は、このレポートについて、内容を否定はせず「当社の開示情報および既知の情報をもとに否定的な意見をまとめたもの」とする考えを示している<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/154712?page=2 次はユーグレナがカラ売りレポートの標的に]([[週刊東洋経済]] 2017年1月21日配信) 2017年5月19日確認</ref>。
その一方で空売り投資家であると指摘されている[[ウェル・インベストメンツ・リサーチ]]<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13HGU_T11C16A2000000/ 空売り投資家、日本勢を標的 日電産株など一時急落] 日本経済新聞、2016年12月13日</ref>は、[[2017年]][[1月19日]]の株式取引開始直前に、ユーグレナ株の「売り」を推奨するレポートを公表した。ウェル・インベストメンツ・リサーチは、以下の点を指摘している。
 
ウェル・インベストメンツ・リサーチは、以下の点を指摘している。
バイオジェット燃料事業について、当社では2020年までの事業化を予定しているが、このバイオジェット燃料事業に必要な実証プラント建設計画は年単位で遅延が発生しているうえに、仮に当該実証プラントが完成しても、1週間に当該プラントで生成できる量は東京~大阪間の1往復分の燃料しか⽣産できないことから、中期経営計画で達成するものとしている5年後のバイオジェット燃料事業の黒字化は困難であると見る者もいる<ref name = Well-Investments-Reseach_Euglena_20170119>[http://www.wellinvestmentsresearch.com/wp-content/uploads/2017/01/euglena-1-JPN.pdf 株式会社ユーグレナ (2931):ガス欠寸前の単細胞] (ウェル・インベストメンツ・リサーチ 2017年1月19日公表) 2017年1月20日確認</ref>。また、この燃料精製に関して、当社は特許を出願していないのに対し、米国企業の中には特許を有するのみならず、既に商用化にこぎつけている事業者もあるため、当社の本事業における経営環境は厳しいものである<ref name = Well-Investments-Reseach_Euglena_20170119/>。
 
ユーグレナ株は一時10%近く下落したが、ユーグレナ側はこのレポートについて「新たな事実が含まれているわけでなく、当社の開示情報および既知の情報をもとに否定的な意見をまとめたものととらえている。われわれは引き続き、ヘルスケア事業の推進による事業の収益向上と、バイオジェット燃料の実現に向けた取り組みを進めていく<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/154712 次はユーグレナがカラ売りレポートの標的に
]東洋経済、2017年1月21日</ref>」とする考えを示している。
 
なお、会社四季報ONLINEによると、株式市場は、ユーグレナの高いPER(160倍)はミドリムシのバイオエネルギーに対する期待の表れであるとしている<ref>[https://shikiho.jp/tk/news/articles/0/135561 PER160倍、それでもユーグレナの株価は高くない!?]会社四季報オンライン、2016年9月12日</ref>。また、ユーグレナの時価総額の評価は、株式市場の期待が高すぎて買われすぎているという可能性があるが、株式市場はこれらの企業の中長期的な成長をちゃんと織り込んでいるという見方もある<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/88200 1人当たり時価総額が高い300社ランキング] 東洋経済、2015年10月15日</ref>。
 
== 脚注 ==