「酸化水銀(II)」の版間の差分

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酸化水銀(II)を得るには[[硝酸水銀(II)]]の[[熱分解]]、水銀の陽極酸化、水銀(II)塩水溶液に[[塩基]]または[[炭酸塩]]を加えても製造できる。すなわち、硝酸水銀(II)の熱分解や水銀の直接酸化では、赤色酸化水銀(II)が生成するのに対して Hg<sup>2+</sup> の水溶液に OH<sup>-</sup> を加えると黄色酸化水銀(II)が沈殿する。
 
酸化水銀(II)は[[ハロゲン化アルカリ金属]]、例えば[[ヨウ化カリウム]]溶液に溶け[[ネスラー試薬|テトラヨード水銀(II)酸カリウム]]などに複分解し塩基性を示す。
: <ce>{HgO} + 4KI -> {K2[HgI4]} + 2KOH</ce>
この[[ネスラー試薬|テトラヨード水銀(II)酸カリウム]]の薄い溶液に過剰の塩基を加えて平衡を戻すと六方晶系の橙色の酸化水銀(II)の[[相変態]]が得られる<ref>配列はジクザク状であるが、らせん状の捩れを生じる為に平面状に配列していない。</ref>。