「指定交流競走」の版間の差分

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2010年現在、[[地方競馬]]において[[中央競馬]]に所属する[[競走馬]]が出走できる[[競馬の競走|競走]]には、出走資格において中央競馬における番組賞金や収得賞金の額([[日本の競馬の競走体系]]を参照)や所属クラスによる制限がない競走とある競走の2つに分けられる。前者(制限のない競走)はオープンクラスと呼ばれ2010年現在はすべて[[重賞]]競走であり、日本グレード格付け管理委員会による格付けが行われている。制限のない競走は[[ダートグレード競走]]に譲ることとし、本項目の以下では制限がある競走のみを取り上げる。
 
これら制限がある競走においては、「中央競馬交流」「条件交流競走」などの名称が付与されている(地区により呼び方が異なる)。中央競馬では「地方競馬指定交流競走」と呼ぶ。制限のある競走はおもに中央競馬に所属する3歳未勝利と地元地区の3歳の条件馬の競走、ならびに中央3歳以上(時期によっては4歳以上)の500万円以下条件馬と地元地区の条件馬の競走である。また中央3歳以上の1000万円以下条件馬と地方の高級条件馬の競走も少数存在し、一部は重賞や[[重賞|準重賞]]となっている。なお、これらの競走は[[霧島賞]]などの一部例外を除き中央競馬と主催地区に所属する競走馬のみで行われ他地区の競走馬は出走不可能である。多くの場合、出走可能頭数は中央競馬と主催地区で半分ずつである。JRA所属馬に出走枠が与えられる代わりにJRAが「交流競走協力金」の名目で賞金の一部を負担している<ref>{{Cite web|url=http://www.jra.go.jp/company/etc/pdf/houkoku21-1.pdf|archiveurl=httphttps://web.archive.org/web/20130914010352/http://www.jra.go.jp/company/etc/pdf/houkoku21-1.pdf|archivedate=2013-09-年9月14|title=平成21事業年度事業報告書|publisher=[[日本中央競馬会]]|accessdate=2014-03-17|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>。
 
地方競馬への間接的な支援、魅力ある番組提供、競走馬の資質向上、また中央競馬では3歳未勝利や500万円以下など下級条件での投票除外が相次いでおり、それらの解消を図る目的も兼ねて[[1994年]]から行われている。[[2003年]]からは中央3歳未勝利馬との交流戦1着馬も「[[JRA2歳認定競走|JRA認定競走馬]]」<ref group="注">[[JRA2歳認定競走]]と同じく中央競馬の特別指定交流競走に出走可能となるが、中央競馬への移籍については優遇はない。</ref>として扱われるようになったが、2013年からそのような扱いはなくなった。
 
地元所属馬が5着以内に入着した場合は各競馬場の定めた賞金が給付されるが、中央競馬所属馬が入着した場合には賞金および中央競馬が定める金額との差額が給付される。中央競馬所属馬が優勝した場合、3歳未勝利馬の賞金は300万円、3歳以上500万下条件馬の場合は500万円となる。同じ競走でも競走馬の生産地により賞金および補助金が異なる競走が存在するが、競走馬の所属により賞金および補助金が異なる競走は世界的にもほとんど例がないとされる<ref>{{Cite web|url=http://www2.shadaitc.co.jp/coffee_break/series_report/top/main.asp?article_id=67|archiveurl=httphttps://web.archive.org/web/20070927090232/http://www2.shadaitc.co.jp/coffee_break/series_report/top/main.asp?article_id=67|archivedate=2007-09-年9月27|title=理解が得られるなら、地方交流競走の賞金一本化|author=[[吉田照哉]]|publisher=[[社台レースホース#社台サラブレッドクラブ|社台サラブレッドクラブ]]|accessdate=2014-03-17|deadlinkdate=2017年10月}}</ref>。
 
このため中央競馬所属馬の騎乗依頼を受けた地元[[騎手]]は中央競馬の関係者の目の前で実力を見せようと、また地元としては非常に高額な賞金<ref group="注">佐賀競馬の霧島賞は、ダートグレード競走を除くと当地の重賞の最高賞金である。また、岩手・高知では地元OPクラスよりも高く、他も同クラスの一般レースよりは高額に設定されている。</ref>に張り切り思わぬ高配当が生まれる原因にもなっている。一方、この競走に騎乗する中央競馬所属騎手は地区で定められた騎乗数の制限の中で当日行われる競走に騎乗可能である。この制度を利用して、一部の騎手が当日の他の競走に騎乗している<ref group="注">試走を兼ねて一レースだけ騎乗馬を用意してもらうケースが多いが、地方出身の騎手はトップ騎手だった腕を頼って多数の騎乗がある場合も多い。また、当日の地方競馬の重賞への騎乗のケースも多く、[[北海道2歳優駿]]を[[ホッカイドウ競馬]]の所属馬で優勝した[[武豊]]などの例もある。</ref>。