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[[File:Tottori Nijisseiki Pear Museum03s4592.jpg|thumb|none|220px|ナシの木の標本。根が非常に長い([[二十世紀梨記念館]])]]-->
 
'''ナシ'''('''和なし'''、'''日本なし''')は、[[中華人民共和国|中国]]を原産とし中国や[[朝鮮半島]]、台湾、[[日本]]の本州、四国、九州に生育する野生種'''[[ヤマナシ]]'''(ニホンヤマナシ、{{lang|la|''P. pyrifolia'' var. ''pyrifolia''}} )を基本種とする[[栽培品種]]群のことである。
 
高さ15メートルほどの[[落葉樹林|落葉高木]]。葉は長さ12cm程の卵形で、縁に芒状の鋸歯がある。花期は4月頃で、葉の展開とともに5枚の白い[[花弁]]からなる[[花]]を付ける。8月下旬から11月頃にかけて、黄褐色または黄緑色で[[リンゴ]]に似た直径10 - 18センチメートル程度の球形の果実がなり、食用とされる。果肉は白色で、甘く果汁が多い。リンゴや[[カキノキ|カキ]]と同様、尻の方が甘みが強く、一方で芯の部分は酸味が強いためあまり美味しくない。しゃりしゃりとした独特の食感がナシの特徴だが、これは[[石細胞]]と呼ばれるものによる。石細胞とは、ペントザンや[[リグニン]]という物質が果肉に蓄積することで[[細胞壁]]が厚くなったものである。これは洋なしにも含まれるのだが、和なしよりもその量が少ないために、和なしと洋なしとで食感に大きな差が生じる。