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'''野宿'''(のじゅく)は、屋外で[[睡眠]]をとりながら[[夜]]を過ごすこと。寝泊まりの意。
'''野宿'''(のじゅく)は、屋外で[[睡眠]]をとりながら[[夜]]を過ごすこと。寝泊まりの意。もっとも原初的な宿泊方法である<ref name="kotobank">[https://kotobank.jp/word/%E9%87%8E%E5%AE%BF-596875 朝日新聞社コトバンク - デジタル大辞泉の解説]</ref>。
 
==概要==
古来からより[[旅人]]が宿がない時代や、[[宿]]が見つからない場合、金銭的余裕のない場合などに戸外で睡眠をとりつつ夜を明かすことが少なからずあった。[[日本]]における旅宿の起源はは[[古代]]末期あるいは[[中世]]初期ころとされ、全国的に[[宿泊施設]]が整備されるのは[[近世]]に至ってからである。したがって、旅人が夜露をしのぐすべもないままに[[夜]]を明かす時代は相当に長かったと考えられる。古代では[[王侯]][[貴族]]でさえも野宿を余儀なくされたことが「[[草枕]]」が[[旅]]の[[枕詞]]とされていることからもうかがえる<ref name="kotobank"></ref>。[[江戸時代]]に至っても金銭的余裕がない[[俳人]]などはしばしば他家の軒下を借り仮眠した。現代においても、登山者や旅好きの[[若者]]、[[ライダー]]、[[遍路]]の一部などが好んで行う。遍路や[[僧侶]]の場合は、[[功徳]]が目的の場合もある。野外で寝ることで普段見ることのない夜空を見上げたり、[[風]]に吹かれ[[自然]]を体得したりすることで、心地よさや[[風流]]心を満足させられることから、[[ライフスタイル]]の表明として行われる場合もある。
 
==近年の野宿==
[[趣味]]として野宿を行う場合の多くは、[[テント]]、[[寝袋]]、[[照明|灯り]]などの最低限の宿泊用具を利用することがほとんどである。また、食事を自炊するための[[ガスコンロ]]、[[食器]]を始めとする炊事用品一式をそろえる場合も多い。また、[[夏|夏季]]に[[蚊]]による不快を避けるために防虫スプレーを用意する者もいる。[[段ボール箱]]は下に敷いたり、複数個を連結して中で寝るなど有力な道具であともなる<ref>かとうちあき『野宿入門』草思社文庫、2012年。48頁</ref>。さらには自家[[発電機]]を使用する者もいる。この場合は[[キャンプ]]などと同義になるが、[[キャンプ場#キャンプ場の種類|オートキャンプ場]]などを利用したキャンプを野宿とは呼ばないようである。これは「野宿」という言葉が、上記の概要に記したように本来の意味を未だに持ち合わせているからと推測される。ライフスタイルの表明として野宿を行う者の多くは、こうした近代的な装備は避け、できるだけ人工的な[[キャンプ場]]などではなく、なるべく他者の干渉のない[[野原]]や山中などで行うことを好む傾向がある。<!--また、野宿を目的とするサークルも存在しており、法政大学や日本大学、広島大学などに野宿同好会が存在している。これらのサークルの活動目的は、野宿する解放感がその目的であり、その点でお花見やバーベキューなどに通じている。-->[[都市公園]]においての野宿は、都市公園そのものが基本的に宿泊を想定していない行政財産であるためりトラブル防止の観点からも、しばしば禁止事項(違法行為)として中止規定せらることがあている。
 
==ホームレス問題==