「2乗3乗の法則」の版間の差分

 
== 使用例 ==
例えば、[[生物学]]において、[[バイオメカニクス]]の観点から、[[断面積]]に比例する(最大)[[筋力]]と、体積に比例する[[質量]](地上では[[重量]]・[[重力]])とが比較されることがある。これは[[恐竜]]や[[ゾウ]]といった大型動物と、[[昆虫]]などの小型動物の[[脚]]の比較などについて適用され、大きさの限界について論じられるなどする。例えば[[ノミ]]が人間の大きさであれば30階建てビルを飛び越えられる、と言うような言及が見られる。しかし現実的に計算するとなれば、昆虫を相似形としてゾウに匹敵するきさまでにした場合、仮に100倍に拡大したと仮定する。すると体重は体積に比例すると考えられるので3乗の1000000倍だが、足の筋力はその断面積に比例すると考えた方がよく、つまり2乗の10000倍に過ぎず、同一比率細い脚足の太さではジャンプどころか体重を支える事不可能になりかねない。よって大型の動物では、体躯に比して脚が太くなる傾向にある。細胞が小さい理由としても、この法則が関わっているものと考えられる。すなわち、細胞が必要とする物質の量は細胞の体積に比例する(3乗で増加する)のに対し、それらの物質は細胞膜を通じて取り込む必要があるが、表面積は2乗でしか増えないためである。もっとも細胞の場合、変形が激しければ話は別であり、変形菌の変形体は細かく枝分かれした形になって大きいものはメートルのオーダーに達する。
([[恐竜#恐竜の矛盾]]も参照)
 
[[恒温動物]]において小型動物は単位体重毎の表面積が大型動物と比較して大きいため、熱として逃げるエネルギーが非常に大きくなり、体温を維持するために体系が球形近く、常比して大型動物より遙か多量の物を摂っている。また、同様の理由により恒温動物の小型化には限界がある。
 
水中では[[浮力]]が働くため、動物の大型化には有利な環境だが、[[魚類]]のような[[鰓呼吸]]では体が2倍になれば体重は8倍になるが、[[鰓]]の表面積は4倍にしかならないので単位体重あたりの摂取できる酸素量は1/2になるため、大型化には自ずから限界があるとされる<ref>最大の魚類は[[ジンベエザメ]]</ref>。