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== 精麦 ==
麦を精白したものを精麦という。麦粒は米に比べて煮えにくいので、先に丸麦を煮ておき水分を捨てて粘り気を取り、米と混ぜて一緒に炊いた。これを「えまし麦」といい、湯取り法の一種である。また麦をあらかじめ煮る手間を省くため、[[唐臼]]や[[石臼]]で挽き割って粒を小さくした麦は、米と混ぜて炊くことができた。これを挽割麦という。これは主に農家の自家消費用であったが、明治十年頃からは一般にも販売されるようになった。
 
現在多く流通しているのはいわゆる「押し麦」であるが、これは麦を砕く代わりにローラーで平たく押しつぶし、煮えやすくしたものである。明治35年に押し麦が発明されたが、当初は麦を[[石臼]]にかけ、手押しのローラーで押して天日で干す手作業で製造していた。大正二年、発明家の[[鈴木忠郎]]が麦の精殻・圧延機を開発し、精麦過程が機械化された。更に鈴木は精麦機械の改良に取り組み、この「鈴木式」精麦機を備えた工場が各地に設立されて、精麦の大量生産体制が整った<ref>以上の記述は「乾物類之栞」 小松忠五郎商店編 1938</ref>。
 
昨今ではさまざまな精麦が開発されている<ref>[http://www.hakubaku.co.jp/tanoshimu/kokumotsu/mame05/ 大麦を5つのタイプに加工しました] 株式会社 はくばく KOKUMOTSUを知ろう。</ref>。
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; 米粒麦
: 黒条から縦に半分に切り、米粒状に剥いたもの。押麦や切断麦は水洗いの際に浮きやすいのに対し、米粒麦は米と混ざりやすくなっている。
 
 
== 粗食としての麦飯 ==