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比例代表法（[[比例代表制]]）では死票が少なくなる傾向にある。比例代表制には単記移譲式と名簿式があるが、特に、単記移譲式は有権者の死票を可能な限り少なくなるようにする点に主眼がおかれ、名簿式は有権者の支持政党の勢力比が可能な限り議席数に反映させるようにする点に主眼がおかれている<ref name="senkyo1985.49" />。
ただし、死票の回避は票の移譲によって行われるため、有権者の意見から離れた候補にその有権者の票が代表されることがある。オーストラリア[[ノーザンテリトリー]]選挙区では、元老院へ送る議員2人を単記移譲式で選出するが、その場合、代表してほしくない候補者第3位に代表される票を有効票として投票できてしまう。[https://en.wikipedia.org/wiki/Hare_quota ヘア基数]を用いた単記移譲式を小選挙区で使った場合、最終的には一人の当選者に全ての票が移譲されるため死票は生じない。逆に言えば、その当選者を候補者の中で最も嫌う有権者の票も、その当選者によって代表されることになる。名簿式比例代表法でもこの性質を利用した、タレントなどの人気候補を当落ギリギリの名簿順位に配置し、その人気候補の得票により、名簿上位に配置した政党幹部の当選を図る手法がある。
== 各国の選挙制度 ==
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