「カンブリア爆発」の版間の差分

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カンブリア爆発の原因として、[[スノーボールアース]](雪球地球)の終結との関連性が従来から指摘されていたが、パーカーはスノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、関係があったとしても間接的なものにとどまると述べている。
 
約10億年前に[[多細胞生物]]が出現し、その後、8億 - 6億年前 に[[スノーボールアース]]の間、生物は存在し続けた。[[多細胞生物]]は[[原口]]を獲得し、強力な[[捕食]]能を有するに至った<ref>牧岡俊樹 [http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol5No10/TJB200610TM.html 動物系統分類学 ―私の昔のテキストから―(連載第3回)]つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2006) 5</ref>。[[海底]]には[[熱水鉱床]]などの[[熱水]]を発する箇所があり、[[スノーボールアース]]の間、その近辺で生物は隔離されて生存したと考えられる。このような地理的な隔離は、[[ガラパゴス諸島]]や[[オーストラリア大陸]]のように[[生物多様性|生物の多様性]]を形成する<ref>椿宜高[http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~tsubaki/Tsubaki/Lecture_Note_files/EcologicalScience1.pdf 「地球規模で見る多様性」生態科学2006.7.3 講義資料]</ref>。[[スノーボールアース]]の地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これが[[エディアカラ生物群]]や[[バージェス動物群]]のような多様性を形成し、スノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の[[生存競争]]が存在したと考えられる。
 
[[バージェス動物群]]に見られる[[アノマロカリス]]や[[オパビニア]]などの大型捕食動物の出現とともに、カンブリア爆発の際には堅い[[外骨格]]をまとった動物が多く見られるようになった。エディアカラ生物群は、新たに出現した[[捕食]]動物に食い尽くされて絶滅したとも言われている<ref>{{Cite web|url=http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/rika-b/htmls/multicell_animals/appearance.html|title=多細胞動物の出現|work=理科総合B 生命と地球環境|publisher=[[岐阜大学]]教育学部 理科教育講座地学教室|accessdate=2012-04-07|archiveurl=http://web.archive.org/web/20090516062109/http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/rika-b/htmls/multicell_animals/appearance.html|archivedate=2009-05-16}}</ref>。