「ハードディスクドライブ」の版間の差分

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=== 品質 ===
ハードディスクドライブは、その製造過程において高度な[[クリーンルーム]]や良質の磁性体を必要とし、ドライブの品質は[[潤滑剤]]、制御[[基板]]等の品質に左右される。これらの事柄が要因となってドライブの[[ロット管理|ロット]]不良を起こす場合がある。<!-- メーカーが部品について複数の供給元が使える場合にはそれらをまぜて使うのはごく普通で、HDDに限らない。使う理由は「ロット不良」とは関係がない。ロットで不良を起こした場合にはどのみちそのロットを使った製品はすべてダメで複数あったから防げる種類のものでない。複数供給元を使う理由は部品不良に備えるというほかに、突発的な供給不能・不足や価格交渉など理由は多岐に亘る。--><!--これに対し、大手パソコンメーカー等では1つのパソコンモデルに対し、2〜3社の同一容量のドライブを採用し、危機分散を行っている。-->
 
高密度記録を実現するために、ディスク回転時のプラッタの保護膜表面と磁気ヘッド端部との距離、ヘッド浮上量は2009年6月現在、2 [[ナノメートル|nnm]]m程であり、[[1 E-7 m|タバコの煙の粒子]]より狭いため、ハードディスクドライブ内部は[[半導体産業|半導体製造]]工場の[[クリーンルーム]]並みの無塵度が求められる。
 
=== 製品寿命 ===
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</ref>
 
また、個人向けの[[Advanced Technology Attachment#IDE|IDE]]と企業のサーバ用途向けの[[Small Computer System Interface|SCSI]]では設計時における耐久性に格差が存在し、[[Advanced Technology Attachment|IDE]]は一日8時間使用で3年・SCSIは24時間稼動で5年を目安にしているとされるが、実際の製品寿命を保証する物ではない。
 
ハードディスクドライブの寿命は前述したように正確な予測が困難であるため、定期的な[[バックアップ]]の重要性は昔から絶えず言われ続けている。一般ユーザーレベルでのバックアップ先としては、[[CD-R]]や[[DVD|DVD-R]]や[[Blu-ray Disc|BD-R]]などの光メディアへの保存か、場合によっては容量などの面からバックアップ専用外付けHDDへの保存が一般化している。またサーバ用途で一般的に使われているSCSIを使った[[RAID]]構成は、この問題に対する一つの回答であり、個人向けや家庭向けのRAID構成HDDが発売されている。また、ノートPCなどRAIDが困難な場合でも、ソフトウェアによるミラーリングも可能である。