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[[File:Akhilleus Penthesileia Staatliche Antikensammlungen 2688.jpg|300px|thumb|アキレウスに討たれるペンテシレイア(中央)。[[イタリア]]、{{仮リンク|ヴルチ|en|vulci}}から出土した紀元前5世紀頃の[[アッティカ]][[赤絵式]][[キュリクス]]。[[ミュンヘン]]、{{仮リンク|州立古代美術博物館|en|Staatliche Antikensammlungen}}所蔵。]]
'''ペンテシレイア'''({{lang-grc-short|'''Πενθεσίλεια'''}}, {{ラテン翻字|el|Penthesileia}}, {{lang-la|Penthesilea}})は、[[トロイギリシ戦争神話]]の際、[[イリオス|トロイア]]軍側についた女性である。[[アマゾーン]]の女王で、[[アレース]]と[[オトレーレー]]の娘であり、[[メラニッペー]]とは姉妹の関係に当たる。[[トロイア戦争]]の際に[[イリオス|トロイア]]軍側について戦った<ref>アポロドーロス、摘要(E)5・1。</ref><ref>ヒュギーヌス、112話。</ref>
 
誇り高く、美しい女性であったが、[[アキレウス]]と一対一で戦い、敗れた。
 
==戯曲 ペンテジレーア==
[[ハインリヒ・フォン・クライスト]]作の戯曲『ペンテジレーア』では、アマゾネスの女王タナイスと軍神[[マルス]](アレース)の娘ペンテジレーアとして登場する。トロイア戦争のさなか英雄アヒレス(アキレに恋し、彼に勝負を挑むが敗れて捕虜になってしまう。ペンテジレーアの名誉のため逆にアレスは自分が倒されたという嘘をつく。それを信じたペンテジレーアはアレスを母国に連れ帰ろうとするが、そこで彼は真実(つまり勝利したのはアレスであること)を告げ、自分の妃としてギリシアに連れ帰ろうとする。部下に救出されアマゾネスの陣に戻ったペンテジレーアを諦められないアレスは、もう一度戦いを挑み、あえて彼女に打ち負かされ、捕虜となってアマゾネスの国に連れて行かれることを決意する。アマゾネスの陣で失意のペンテジレーアに、アレスからの決闘の申込みが伝えられる。しかし彼女はアレスに対する復讐の念にかられていた。ペンテジレーアは決闘の場にほとんど丸腰であらわれたアレスを殺し、彼を食べてしまう。その後、彼女は後悔の念にかられ死んでしまう。
 
==系図==
{{アマゾーンの系図}}
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
{{Commonscat|Penthesilea}}
* [[アポロドーロス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]](1953年)
* [[ハインリヒ・フォン・クライスト|クライスト]]『ペンテジレーア』[[吹田順助]]訳、岩波文庫(1991年)
* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]・青山照男訳、[[講談社学術文庫]](2005年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)
 
{{デフォルトソート:へんてしれいあ}}