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J8takagi (会話 | 投稿記録)
わら半紙にリンクを付け、一部補足。
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: [[竹紙]]は、中国で[[唐]]時代([[7世紀]])から作られ、[[宋 (王朝)|宋]]時代([[10世紀]]以降)には竹が紙の主原料となった。竹の豊富な[[四川省]][[夾江県]]や[[福建省]]では現在でも竹紙が作られており、工場もある<ref>{{cite web|pdf |url=http://terra2010.com/img014ta/200508china.pdf |title=中国竹紙紀行~竹紙のふるさとを訪ねて~ |author=小林亜里 |accessdate=2017-10-01}}</ref>。
; 藁
: [[藁]](稲わらや麦わら)は、中国では唐時代から紙の原料として使われた。また、日本では[[1890年代]]頃は洋紙の主原料だった。中国など木材パルプが主流になってからも4昭和時代ごろだ原料では安い低質紙(学校のプリントなど)として使用されている。たが、繊維が細くて短すぎるため弱い紙しかできない、年に1回しか収穫できず腐りやすいため保管が難しい、などの問題点があるため現在ではほとんど使われておらず、上述のようなガサガサした低質紙を「[[わら半紙|藁半紙]]」と呼ぶ名前だけが残っている(名前だけで藁は使われていないものが大半)。中国などでは、まだ原料として使用されている。
; 亜麻
: [[亜麻]]やそのぼろは、イスラム世界で紙の主原料となった。ヨーロッパでも木材以前はよく使われた。
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紙はその後も改良され、[[唐]]時代([[8世紀]])には樹皮を主原料とした紙や、竹や藁を原料として混ぜた紙が作られるようになった。[[宋 (王朝)|宋]]や[[明]]の時代(10世紀以降)には、出版が盛んとなったため大量の紙が必要となり、竹紙が盛んに作られた。明末の[[1637年]]に刊行された『[[天工開物]]』には、製紙の項目で、竹紙と樹皮を原料とした紙の製法を取り上げている。
 
紙は羊皮紙や絹に比べれば安かったが、それでも上流階級を中心に広く使われる高価なものであった。[[11世紀]]の詩人であった[[蘇舜欽]]は、自分が勤めていた役所で出た反古紙(書き損じの使い物にならない紙)を売って、その代金で宴会を開いたために[[横領]]で糾弾されている。反古紙であっても高値で取引されていた様子がうかがえる。清の第5代皇帝は質素・倹約を掲げていたので、重要な公文書などでない限り、紙は裏返して使うように勧めていた。
 
; 日本