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[[File:IvyMike2.jpg|thumb|250px|アイビー作戦(マイク実験時のキノコ雲)]]
[[File:Ivy Mike Sausage device.jpg|thumb|250px|マイク実験装置<br/>実験装置は、その外観から”ソーセージ”と呼ばれた。なお、装置本体から突き出ている長い直線状のパイプは、プライマリー(核分裂)/セカンダリー(核融合)反応の測定機器である。]]
'''アイビー作戦''' (アイビーさくせん 、{{lang-en|Operation Ivy) }})は、[[アメリカ合衆国]]が[[1952年]]11月に[[マーシャル諸島]]の[[エニウェトク環礁]]で行なった[[核実験]]である。本実験は[[タンブラー・スナッパー作戦]]に続いて実施されたもので、本作戦に引き続いては[[アップショット・ノットホール作戦]]が実施されている。
 
[[11月1日]]のマイク実験 (Mike) と[[11月16日]]のキング実験 (King) の2回が行なわれた。
 
マイク実験は史上初の[[水素爆弾|核融合兵器]]の実験であり、[[テラー・ウラム型]]に基づく多段階式核融合兵器であった。核融合燃料には液体[[重水素]]が用いられている。そのため、極低温に冷却する必要があり、機材は非常に大掛かりで、マイク実験装置は73.8トンもの重量があった。マイク実験の際、直径5kmの火球が出現し、[[キノコ雲]]は最大で高さ37km、幅161kmにも達した。実験後、爆弾が設置された[[エルゲラブ島]]は跡形もなく消滅し、直径1.9km、深さ50mにも及ぶ巨大なクレーターが残された。
 
キング実験は大威力[[原子爆弾|核分裂兵器]]・[[Mark 18 (核爆弾)|Mark 18]]の実験であり、それまでの核分裂兵器としては最大威力の実験となった。これは核融合兵器のバックアップとしての大威力兵器の意味合いがあった。[[B-36 (航空機)|B-36]]により[[ルニット島]]の北方610m地点から投下され、上空450mで炸裂した。
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== 関連項目 ==
* [[アインスタイニウム]]、[[フェルミウム]]: - アイビー実験で生じた[[放射性降下物]]から発見された[[超ウラン元素]]。
* [[核実験の一覧]]
* [[エニウェトク環礁]]