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:旅団は、そもそもは単一[[兵科]]たる2個歩兵連隊によって構成され、2個旅団を以て1個師団(4単位師団)を構成する存在であった。また、この旅団を基幹として他兵科の部隊を配属して臨時に編成されたものを「混成旅団」という。ところが、[[第一次世界大戦]]の頃より各国とも師団が3個歩兵連隊によって構成されるようになり(3単位師団)、このような伝統的な旅団の役割が終了した。
;独立混成旅団(小型師団)タイプ
:'''4単位制師団時代の独立混成旅団'''は師団から分派する際、状況に応じて砲兵、騎兵、工兵、兵站部隊を配属して独立戦闘能力を付与したものであった。師団内旅団タイプの旅団が廃れた後に、小型[[紛争]]や後方の[[治安]]維持目的から小型師団の要求が高まった。すなわち、単一兵科によって構成されている連隊は、[[兵站]]部隊を付属していないことから独立してこのような任務に当たることは困難であり、連隊とは別箇又はその上級に各種兵科の混成部隊が必要とされた。そこで考えられたのが'''今日の独立混成旅団'''である。「独立」とは師団に属さないことを、「混成」とは各兵科の混成部隊であることをそれぞれ表している。陸上自衛隊では、師団より規模の小さい各種[[職種 (陸上自衛隊)|職種]]混成部隊は「混成団」と称していたが、[[1999年]]([[平成]]11年)以降は新たに「旅団」の編成を置くようになった。陸上自衛隊の旅団は単に「旅団」と称しているが、「独立混成旅団」(「小型師団」)タイプである。
:冷戦終結後の近年は[[軍縮]]の気運や[[非対称戦争]]の続発に対処するためか、[[イギリス陸軍]]や[[フランス陸軍]]、[[イタリア陸軍]]、[[イスラエル国防軍|イスラエル陸軍]]などのように、軍の基本編成単位を師団よりも小回りの利く独立混成旅団に改変する軍も多い。
;兵科部隊の単一兵科独立旅団タイプ