「栃木リンチ殺人事件」の版間の差分

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=== 事件発覚後 ===
全国紙は当初、警察報道を鵜呑みにして、甲を「元[[暴走族]]仲間」という趣旨で[[報道]]したため、事件は「暴走族仲間の喧嘩で死亡」などとみなされて、世論の関心をほとんどひかなかった。[[産経新聞社]]宇都宮支局員が[[宇都宮地方裁判所]]の初[[公判]]を傍聴して、初期報道と乖離した事実関係と事件の凄惨さに衝撃を受け、[[産経新聞]]栃木県版で「19歳の暴走 市貝町リンチ殺人事件」として4月7日から15回連載で県警の不手際を報じた。この段階では読者からの反応は鈍かったが、5月になって写真週刊誌[[フォーカスFOCUS]]がこの少年犯罪の凄惨さと警察の不手際を報じると、他の雑誌やテレビのワイドショーも次々と取り上げるようになり、全国的な関心を呼ぶに至った<ref>『ジャーナリズムの政治社会学』83-110ページ 第3章 栃木県リンチ殺人事件ー「主張」を「事実」にする力</ref>。
 
なお、[[メディア]]世論の批判を浴びた栃木県警は[[2000年]]7月、甲の両親の訴えを無視し続けた警察官らを[[懲戒処分]]にしたが、最も罰が重い者で「[[懲戒処分#懲戒処分の種類|停職]]14日間」であった。[[桶川ストーカー殺人事件]]では[[免職|懲戒免職]]などの処分に比べて軽い処分であった。ただし桶川ストーカー事件では、被害者の告訴状を改竄すると言う明らかな違法行為が存在した。