「エアバスA300」の版間の差分

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降着装置は引き込み式で、前脚は2輪式で前方へ格納、主脚は4輪ボギー式で内側へ格納される{{sfn|青木|2010|p=68}}。主脚の車輪は[[アンチロック・ブレーキ・システム|アンチスキッド機能]]付きの油圧ディスクブレーキを有する{{sfn|青木|2010|p=68}}。主脚のタイヤとブレーキはB2からB4への重量増に対応して次第に強化されている{{sfn|松田|1981b|p=108}}。尾部には[[テールスキッド]]を備え、離着陸時に尾部が地面に接触してしまった際にはショックを吸収できるようになっている{{sfn|松田|1981b|p=108}}。
 
A300の主要構造部材の大部分は[[アルミニウム合金]]が使用されている{{sfn|渡邊|1981a|p=7}}。主要部分の一部には[[鋼|スチール]]や[[チタン]]合金]]も用いられているが、[[マグネシウム合金]]は一切使われていない{{sfn|渡邊|1981a|p=7}}。主翼の縦通材と外板は[[リベット]]接合で、胴体については外板とフレームはリベット、外板と縦通材は[[接着]]により接合されている{{sfn|渡邊1981a|pp=8&ndash;9}}{{sfn|松田|1981b|p=107}}。DC-10では接着は腐食の問題があるとして主構造部材<ref group="注釈" name=structure/>には全く使用しなかったのと対照的に、エアバスでは腐食対策を十分に施すことで接着も採用された{{sfn|藤田|2001a|p=47}}。また、費用対効果が見合う部品には[[削り出し|一体削り出し]]も多用された{{sfn|松田|1981b|p=107}}。そのほか、二次構造部材<ref group="注釈" name=structure/>の一部には[[複合材料]]も採用されている{{sfn|渡邊|1981a|p=7}}{{sfn|Airbus|2007|p=2}}。たとえば、垂直安定板の縁部、翼胴フェアリングおよびトラックレールの[[フェアリング]]などにはガラス繊維強化プラスチック (GFRP) が用いられ、水平安定板の翼端の一部には[[炭素繊維強化プラスチック]] (CFRP)が用いられている{{sfn|渡邊|1981a|p=7}}{{sfn|Airbus|2007|p=2}}。
 
=== 飛行システム ===