「ワイン」の版間の差分

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:ドイツはその地理的要件から、葡萄の栽培が南部の地方に限られる。この地は葡萄の生育できる北限とされ、主に[[ライン川]]や[[モーゼル川]]の支流沿いでワインが生産されている。冬季、時に[[クリスマス]]には[[シナモン]]など[[スパイス]]を利かせた[[ホットワイン]]、『[[グリューワイン]]』が飲まれる。
;[[ルクセンブルクワイン]]
:モーゼル川流域は古代ローマ時代からワイン生産が盛んな地域で、良質な辛口の白ワインを産出することで知られているが、同川流域に位置する他国(ドイツやフランスなど)のワイン生産地とは異なっている。国内生産量は15,000kl/年と小規模であるため、輸出されることは少なく希少性が高い(※一般的に[[モーゼルワイン]]と言えばドイツ産が有名)。葡萄の主要品種は[[リースリング]][[ゲヴュルツトラミネール]][[ピノ・グリ]]などがある。
;[[イギリスワイン]]
:イギリスは[[ウィスキー]]や[[ビール]]の生産量がはるかに多いものの、[[ウェールズ]]地方では少量のワインが生産されている。また、近年の温暖化の影響により、[[イングランド]]全土でワインの生産が可能になり、殊に[[発泡ワイン]]は、UKワインとして広まり始めている。
;[[スペインワイン]]
:スペインはフランス、イタリアに次ぐワイン[[生産国]]である。北部の[[ラ・リオハ州 (スペイン)|ラ・リオハ地方]]及び[[カタルーニャ州|カタルーニャ地方]]、中部の[[ラ・マンチャ地方]]、南部の[[アンダルシア州|アンダルシア地方]]が有名な産地である。
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:ポルトガルでは、北部の[[:en:Dão DOC|ダン地方]]、[[ヴィニョ・ヴェルデ]]地方及び[[アルト・ドウロ・ワイン生産地域|アルト・ドウロ]]地方が有名な産地である。ポルトガル北部では独特の[[酒精強化ワイン]]である[[ポートワイン]]が生産される。本土ではないが、大西洋上のポルトガル領[[マデイラ諸島]]においても独自の[[酒精強化ワイン]]([[マデイラ・ワイン]])が生産され、島の主要輸出品目となっている。
;オーストリア
:[[オーストリア]]がドイツ語圏である事から、そのワインもドイツに似た甘味のある物が主体と考えられがちであるが、実際には貴腐ワインやアイスワインといったごく一部を除き、ほとんどが辛口である。[[ヴァッハオ]][[クレムスタール]][[カンプタール]]を擁する[[ニーダーエステライヒ州|ニーダーエスタライヒ]]やノイジードラーゼー周辺とその南部の[[ブルゲンラント州|ブルゲンラント]]、更に南の[[シュタイアーマルク州|シュタイアーマルク]]といった地方が比較的有名である。[[1985年]]に発覚した「[[ジエチレングリコール]]混入事件」を機に、輸出市場は一度壊滅的打撃を受けたが、以来世界一とも評される厳密な規制が設けられたため、品質が急激に向上した。日本への輸出もここ数年大きく拡大している。栽培面積の3分の1を占める[[グリューナー・フェルトリナー]]種で名高いが、質的にはリースリングも重要。また、最近では赤ワインの醸造水準の向上も目覚ましい。
;ハンガリー
:[[ハンガリー]]は[[ブルゲンラント]]、[[ショプロン]]、[[ヴィッラーニ]]など有名な産地を抱えて有名で、中でも[[トカイ]]の[[トカイワイン]]は世界三大[[貴腐]]ワインの一つに数えられ、世界的に有名である。
;{{仮リンク|モルドバワイン|en|Moldovan wine}}
:[[モルドバ]]は古くからブドウが自生していた地域の一つで4千年から5千年前にはすでにブドウの収穫およびワインの製造が行われていたらしい模様。地理的且つ歴史的理由から主に[[ロシア帝国]]ないしは[[ソヴィエト連邦]]に於いて消費をされており、ソヴィエト連邦時代に市場に出回っていたワインのおよそ7割がモルドバ産だった。独立後15-6年をへて少しずつ西側市場やヨーロッパ外の国々へ出回り始めている。土壌及び趣向の違いから独特の風味を持っている。
;北アフリカ
:古代より[[ローマ]]文明の影響下にあった[[エジプト]]では、ビールとともにワインは古くから作られてきた。また、近代において長くフランスの植民地であった[[モロッコ]]や[[アルジェリア]]、[[チュニジア]]などで、[[地中海性気候]]を利用してブドウを栽培し、ワイン生産を行っている。