「セル (ドラゴンボール)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
26行目:
かなりの自信家であり気分屋。好戦的で強い相手との戦闘を娯楽のように好む(本人は「サイヤ人、ピッコロ、フリーザの血がそうさせているのでは」と語っている)。[[天下一武道会]]をモチーフとしたセルゲームを開催した際にセルは「一番の楽しみ」として、悟空との戦いを最後に取っておきたかったと語り、長らく楽しみにしていたことが分かる。戦闘においては相手の戦闘スタイルを冷静に分析し、すぐに自身の戦闘スタイルに反映させることができる驚異的な格闘センスを備えている。
 
セルゲームの開催を決めた際には、その理由として自分の強さの確認と、力をさらに引き出すための練習の場として主催し、世界を恐怖に陥れ、恐怖におびえて引きつった人間たちの顔を見て楽しむことであると語っている<ref name="intresting">鳥山明「其之三百八十八 セルの思いつき」『DRAGON BALL 第33巻』44-45頁。セルゲーム開催の目的をトランクスから聞かれた際に、このように答えている。</ref>。弱者を躊躇なく殺害する冷酷さを持っているが、「征服」に関しては「俗なもの」と認識しているため、興味はない<ref name="intresting"/>。
 
その一方で、自分の実力が相手に通用しない、あるいは自身が追い詰められる状況に見舞われると、フリーザ同様我を忘れて激昂し、星ごと消滅させることも辞さない気質も持ち合わせている。
41行目:
脱皮した後は昆虫の外骨格のような人型となり、全身には無数の黒い斑点がある。背中から生えた尻尾の先端の針を生物の身体に突き刺し、そこから生体エキスを吸い取って、パワーアップを行う。吸収される対象は体液のみならず肉体の構成物質全部を吸い取られるため、セルが完全に吸収すると衣服・その他所持品だけとなる。そのために非生物には通じず、完全なロボットである[[人造人間16号]]からはエネルギーを吸収できなかった。[[人造人間17号]]と[[人造人間18号|18号]]を吸収することで完全体になることができ、2人を吸収する際は尻尾の先を[[漏斗]]状に大きく拡げて丸呑みする。また、尻尾はタイムスリップを行った未来世界でトランクスを絞殺する際にも用いられたことが、『ドラゴンボールZ』で描かれている。
 
現代での脱皮後における当初の実力では、17号・18号や神と融合したピッコロには敵わず、パワーアップするために数え切れないほどの人間の生体エキスを吸収して、16号と互角の実力を得た。17号を吸収すると16号をもはるかに上回る力を発揮したが、精神と時の部屋で修行したベジータには敵わなかった。その後、18号を吸収して完全体に進化したことで、ベジータを圧倒的な実力でねじ伏せた。
 
完全体になり、外部から他者を吸収する必要がなくなった後は尻尾も短くなったが、かつて吸収口だった部分から自らの分身である「[[人造人間 (ドラゴンボール)#セルジュニア|セルジュニア]]」を生み出せるようになった。
53行目:
成体になった後、タイムマシン近くのジンジャータウンに赴き、住人たちを吸収。事態を察して駆け付けたピッコロと交戦し、ピッコロの左腕から生体エキスを吸収したことで優位に立つが、ピッコロの演技に引っ掛かり、自分のことや完全体について語り聞かせてしまう。トランクスと共に駆けつけたクリリンの口から悟空の生存も知った後、太陽拳を使い、逃亡に成功する。
 
以降はピッコロたちとの戦いを避けながら、人間の次々と生体エキスユニットを吸収していった。アニメ版では飛行場で姉弟を襲おうとした際にクリリンと交戦し、クリリンを追い詰めていくが、ピッコロと天津飯が駆け付けたことで撤退している。
 
17号と18号を上回る強さを得たセルは、ピッコロと17号の戦いの場に現れ、ピッコロに勝利。最初に17号を吸収しようとするが、そこに16号が割って入り、戦うことになる。16号との戦いは拮抗していたが、油断していた17号を背後から吸収して第2形態へと進化を遂げる。
101行目:
 
; 第1形態
: 虫のような形態から脱皮した最初の形態。念力を使うほか、アニメでは目から赤い光線も放つ。背中から生えている尻尾を人間相手に突き刺し、生体エキスを吸い取ってパワーアップする。17号からは「醜い妖怪野郎」と評されている<ref>鳥山明「其之三百七十一 動き始めた16号!」『DRAGON BALL 第31巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1992年8月9日、ISBN 4-08-851686-9、143頁。アニメでは「虫けらみたいなツラ」とも呼ばれた。</ref>。原作では3本指だったが、アニメでは5本指に変更されている。また、アニメではこの状態で飛ぶ時には独特の羽音がし、気を解放する際はオーラが吸収した人たちの亡霊となり呻き声をあげる。また、パワーアップ時のオーラも超サイヤ人同様の金色で表現された。
: トランクスのいた未来でもこの形態で登場し、後に未来に帰ったトランクスにあっさり倒される。
; 第2形態
: 人造人間17号を吸収して進化した形態。体格が大柄でがっしりとしたものとなり、第1形態と比べてパワー、スピードが格段に上がった。第1形態では3本だった指が5本になっているなど、体型がより人間に近いものになり、扉ページでは自らを「甘いマスク」と称している<ref>鳥山明「扉ページ大特集 XXXI」『DRAGON BALL 第32巻』183頁。「(完全体に変化して)変わってしまったらちょっとやだな〜」とも。</ref>。この形態だけ背中に羽が生えていない。他の形態と比べると荒っぽい面を見せており、空中から大声を張り上げ18号を呼び出し、第1形態の時のように生体エキスに固執せず人間ごとを破壊している。
: 第1形態時に互角の戦いをしていた人造人間16号を寄せ付けないパワーを得たが、精神と時の部屋で修行した超ベジータには歯が立たなかった。アニメでは、パワーアップした悟飯の猛攻を受け完全体が崩壊した後しばらくこの形態で戦い、追い詰められて自爆形態へ変わる。
:; 第2形態・自爆形態
:: セルゲームの対孫悟飯戦において、人造人間18号を吐き出して第2形態に戻ってしまったセルが自爆しようとした姿。地球を消滅させるほどの威力があることをセル自身が語っている。セルの体全体が風船のように膨らみ、時限式に爆発する(原作では1分と言及しているが、アニメでは明確な制限時間は明示されていない)。またこの状態のときにショックを受けると、その瞬間に爆発するため、悟空が瞬間移動で界王星にセルを連れていくまでこの状態のセルに誰も手出しできなかった。
; 完全体
: 人造人間17号に加えて18号を吸収した形態。全形態の中で最も昆虫人間に近い姿で、使用する必要がなくなった尻尾が退化している。これまでの形態に比べ端整な顔立ちをしており、テレビ局へ進入した際、人々はセルが「醜い化け物が進化した姿」であることに驚いていた<ref name="m"/><ref>『改』の次回予告では「もう、そう(化け物)とは言わせない」と強気な態度に出ていた。</ref>。また、態度や言葉遣いは最も落ち着いており、冷静で悠然としている。
: ベジータやトランクスを圧倒し、悟空をも凌駕する戦闘力を得たが、超サイヤ人2となった悟飯に圧倒される。
:; 完全体・パワー重視形態
116行目:
:: [[PlayStation 2|PS2]]ゲームの『[[ドラゴンボールZ (ゲーム)|ドラゴンボールZ]]』では名称が「完全体(パワー重視)」となっている。
:; 超完全体/パーフェクトセル
:: 自爆したセルが、残った核から自己再生・復活した姿。死の淵から甦ると急激なパワーアップを遂げるサイヤ人の細胞により格段にレベルアップした状態。外見は完全体と変わらないが、人造人間18号を欠いた状態で自己進化し、自身もこのパワーアップを「孫悟飯のように」と形容して、火花を帯びたオーラを纏っている<ref>超サイヤ人2の変身と同様かどうかは不明。アニメではこのオーラでピッコロ、クリリン、天津飯、ヤムチャを吹き飛ばした</ref>。
:: 原作に名称はなく、アニメで自ら「超完全体」と発言している。
:: 再生後には悟空の瞬間移動を会得しており悟飯たちの前に現れる。