「ファウスト (グノー)」の版間の差分

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=== 作曲から完成まで ===
オペラでの失敗が続いていた時に、リリック座の支配人のカルヴァロから作曲を勧められたことを契機として、[[1852年]]頃から作曲に着手する。また作曲と平行して[[1855年]]に台本作者のジュール・バルビエとミシェル・カレと知り合い、グノーは2人と共同して台本の制作にとりかかった。だがこの時期に、別の作曲家が同じ題材による[[メロドラマ]](音楽劇)を他の劇場で上演されたため、制作はやむなく一旦中断し、グノーはその代わりとして[[モリエール]]の原作によるオペラ『いやいやながら医者にされ([[:enfr:Le Médecin malgré lui (Gounod)|''Le Médecin malgré lui'']])』を[[1858年]]に作曲する<ref>この喜劇は好評を受けたため、オペラ作曲家として最初の成功を収めている。</ref>など完成するまでに困難していることが窺える。
 
先に上演されたメロドラマが失敗に終わった直後、再び意欲を燃やしたグノーは作曲の作業に戻り、[[1858年]]の秋(1859年の初頭とも)に全曲を一気に完成させた。なお、この時点では対話の部分に音楽が付かない[[オペラ・コミック]]として完成する。