「零 (ゲーム)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Sekaimon「project zero 3」検索等による実物情報の反映、ほか
236行目:
**「死後ノ恋」:蓮で花嫁の写真を選び触れるとこの結末になる。榊と渡会の霊を退けた蓮が婚礼の間に向かうと、そこには夢と同じく逢世が静かに鎮座していた。しかし刹那、逢世の姿は怨霊に変わり、「一緒に終わってほしい」と縋る。すると蓮に麻生博士の残留意識が憑依し、逢世を抱きしめると思いを伝える。彼もまた、あの時からずっと自分を思っていてくれたのだと知った逢世は「口に出さなくても分かっていたけれど、本当は実際に言葉で言って欲しかった。それが自分のただ一つの望みだった」と明かし、心残りが無くなったと同時に元の巫女姿に戻り消えていく。それを見送った麻生博士は彼女の意図を汲み取りつつも、またもや一人取り残された事に泣き崩れる。直後、意識が戻った蓮はなぜ自分が涙を流しているのか分からないまま、誰もいない部屋に呆然と立ち尽くすのだった。
**「孤独ノ箱」:蓮で花嫁の写真を選び写真を撮るとこの結末になる。怨霊となった逢世に縋られ、驚いた蓮は思わず射影機を使ってしまう。怯んだ逢世は「私と別れるために来たのですね」と呟き、麻生博士と出会い弔写真を撮ってもらった時の事を思い出すと「あの日、あなたは私の魂の一部も持っていってしまった。それがつらくて、つらくて…でも、(あなたの心に残る事が出来て) 嬉しかった」と悲しげに笑う。そして、その思い出を胸に一人であの夜泉の中に戻ることを告げ、最期の願いとして再びあの時のように写真を撮って残して欲しいと希う。蓮が応えるように射影機を構えるとファインダー越しの逢世は元の美しい巫女姿に戻り、シャッター音と共に跡形もなく消えてしまったのだった。
**「箱ノ中」:蓮で遺髪を選び戦闘をしないとこの結末になる。幼い麻生博士の影が婚礼の間に向かうと、待っていた白菊が急かすように柩籠の前へ連れていく。中を覗き込むと、そこにいたのは黒い着物を纏い夜泉に浸かった白菊の姿だった。驚いた蓮が尻込みしていると、拒まれたのだと思った白菊が怨霊化し襲いかかってくる。そのまま射影機を使わず何もしないでいると、柩籠の白菊に「一緒にいこう」と腕を引っ張られて夜泉の中へ落ちていく。刹那、蓮が見たのは彼女と麻生博士との記憶だった。他の幼巫女とは違う容姿と短命を憂いでいた白菊は、麻生博士と出会って初めて生きる希望を見出し、同時にいつか自分のことを忘れてしまうのではないかという焦燥から彼を連れていこうとする。しかし、直前で自分は死ぬのではなく、「柱」として永遠に生きなければならない気付き、そんな思いを抱かせ出し麻生博士への恐怖から白菊は、「お前は死ね。ゆっくり、ゆっくり死ね!!」と精一杯拒絶の言葉を告げて蓮を突き飛ば。弾き飛ばされた蓮が立ち上がると、そこはかつて二人がよく遊んでいた神社だった。もはや面影もなく朽ち果てたその場所で、彼は然と佇んでいた。
**「花冷え」:蓮で遺髪を選び戦闘をするとこの結末になる。襲いかかってきた白菊にやむを得ず射影機で応戦する蓮。勝利後、彼が白菊の残留思念に触れてみたものは、「自分は特別な「柱」だから、いずれずっと死ぬ事は出来なくなる。だから、そうなる前にもう一度(麻生博士に)会えてよかった。(これで私の心残りは消えたから)もう自分を忘れてもいいよ」という麻生博士に対する遺言と「自分の最期は、綺麗なものを見て終わりたい……」という小さくも切な願いだった。そんな白菊の思いを、蓮は身代わりとして静かに汲み取ったのだった。