「群のコホモロジー」の版間の差分
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== 定義 ==
すべての {{mvar|G}} 加群からなるクラスは[[圏 (数学)|圏]]である。(その射は群準同型 {{math|''f'' : ''M'' → ''N''}} であって、すべての {{math|''g'' ∈ ''G''}} と {{math|''x'' ∈ ''M''}} に対して {{math|''f''(''gx'') {{=}} ''g''(''f''(''x''))}} を満たすものである。)各 {{mvar|G}} 加群 {{mvar|M}} に {{mvar|M<sup>G</sup>}} を対応させることで {{mvar|G}} 加群の圏から[[アーベル群の圏]] {{math|'''Ab'''}} への[[関手]]が得られる。この関手は[[左完全関手|左完全]]であるが右完全とは限らない。したがって右[[導来関手]]をとることができる<ref>これは {{mvar|G}} 加群の圏が[[群環]] {{math|'''Z'''[''G'']}} 上の加群圏と同値なので[[十分多くの入射対象]]をもつことを使っている。</ref>。その値は[[アーベル群]]であり、{{math|''H''<sup>''n''</sup>(''G'', ''M'')}} と表され、'''{{mvar|M}} に係数をもつ群の {{mvar|n}} 次コホモロジー群'''と呼ばれる。
=== 双対鎖複体 ===
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となる。
<!--▼
{{mvar|M}} が自明な {{mvar|G}} 加群ならば、2次コホモロジー群 {{math|''H''<sup>2</sup>(''G'', ''M'')}} は {{mvar|G}} の {{mvar|M}} による[[中心拡大]]の集合と(自然な同値関係を除いて)一対一対応する。より一般に、{{mvar|G}} の {{mvar|M}} への作用が非自明ならば {{math|''H''<sup>2</sup>(''G'', ''M'')}} は {{mvar|G}} の {{mvar|M}} による[[群の拡大|拡大]] {{math|0 → ''M'' → ''E'' → ''G'' → 0}} すべての同型類を分類する。ここで {{mvar|G}} の {{mvar|E}} への([[内部自己同型]]による)作用は {{mvar|M}}(の像)の {{mvar|G}} 構造から与えられる。
▲===''H''<sup> 2</sup>===
上の例において、{{math|'''Z'''/2}} の {{math|'''Z'''<sub>−</sub>}} による拡大は無限[[二面体群]]に限るので {{math|''H''<sup>2</sup>('''Z'''/2, '''Z'''<sub>−</sub>) {{=}} 0}} である。
:<math>H^2\left(\mathrm{Gal}(k), (k^\mathrm{sep})^\times\right).</math>▼
[[ブラウアー群]]は2次コホモロジー群の例である:それは体 {{mvar|k}} の絶対[[ガロア群]]の[[分離閉包]]における可逆元への作用に関するコホモロジー
である。
▲<!--
==Properties==
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