「三菱・アウトランダー」の版間の差分

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** 前述の予防安全技術「e-Assist」を「24G Safety Package」と「24G Navi Package」に標準装備。先行車との距離や[[相対速度]]を監視し、先行車の減速・停止等による車間距離減少をいち早く検知。警報と自動ブレーキ(状況により、[[ブレーキアシスト]]・1次ブレーキ・2次ブレーキの3段階がある)によって先行車との衝突回避や衝突被害軽減に寄与する「衝突被害軽減ブレーキシステム」、高速走行時に前方の車線を監視し、車線が[[逸脱]]しそうになると表示や警報で注意を促す「車線逸脱警報システム(LDW)」、衝突被害軽減ブレーキシステムと同様の監視方法でドライバーが設定した車間を保ち、先行車が停止状態まで自動で追従走行する「レーダークルーズコントロールシステム」の3つの機能を装備。それでありながら、「24G Safety Package」と「24G(e-Assist非装備)」の価格差を95,000円に抑える低価格も実現した。
** エンジンは従来通り、2.0Lと2.4Lの2種類が用意されているが、新[[MIVEC]]機構を搭載した4J11型(2.0L)及び4J12型(2.4L)に刷新され、[[アイドリングストップ]]機能「オートストップ&ゴー(AS&G)」を全車で標準装備。さらにボディに高張力鋼板の拡大採用により衝突安全性を確保しながら軽量化を図るとともに、表面を立体感のある曲面を使ったデザインとしたことで剛性を保ちながら薄型化にも成功。シートやサスペンションなども軽量化を図ったことで先代比100〜110kgの軽量化を実現。この結果、燃費が大幅に向上し、全車「平成27年度燃費基準」を達成した。
** エクステリアはフロントとリアを“一文字グラフィック”によるワイドで安定感のあるデザインとし、サイドにキャラクターラインを配したことでボディサイズをほぼ据え置きながらクラスを超えた存在感を演出し、ウォッシャーノズルをエンジンフード裏面に設置するなどすっきりとしたスタイリングとした。しかし細部におけるコストダウンが顕著であり評価は低い。ボディカラーは新色のカッパーメタリックを含む6色を設定。インテリアはシックなブラック基調をベースに、インパネは分割ラインを極力なくし、上面からフロントドアトリムの広範囲にソフトパッドを採用。メーターは視認性に優れたハイコントラストメーターを採用し、マルチインフォメーションディスプレイを中央に配置したことで視線をあまり動かずに情報を確認できるほか、使用頻度が高いスイッチ類をセンターパネル内に集約し、機能性も追求しされたが、実際は先代より収納スペースが減少しており使いにくくなっている。
** グレード体系は「20G」・「24G」・「24G Safety Package」・「24G Navi Package」の4グレードとなり、駆動方式は「20G」は2WD、「24G」・「24G Safety Package」・「24G Navi Package」は4WDとなる。なお、「ROADEST」は廃止となった。
** 月販目標台数は1,000台に設定。実際は先代に比べてエクステリアのデザイン不評やコストダウンが顕著に見えており200台前後と低迷。
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*[[2014年]][[1月31日]]
** ガソリン車を一部改良<ref>{{Cite press release|title=ミッドサイズSUV『アウトランダー』を一部改良|publisher=三菱自動車工業株式会社|date=2014-01-31|url=http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/products/2014/news/detail4748.html|accessdate=2014-01-31}}</ref>。
** 販売不振のため、フルモデルチェンジから1年という異例のマイナーチェンジを実施。SUVらしい力強さを強調するため、不評であった樹脂グリルをメッキデザインに変更するとともに、フロントフォグランプメッキベゼル、スキッドプレート(シルバー・前後)、ホイールアーチモールを追加し、ルーフレール(シルバー)のメーカーオプション設定も追加。リアコンビランプをLED&クリアレンズ化され、ボディカラーには新色のレッドメタリックが追加された。
** インテリアではシート生地の縫い合わせをシルバーのダブルステッチに変更。
** ボディやシャシーの要所に吸遮音材や制振材追加したことで加速時の騒音やロードノイズを低減し、車室内の静粛性や快適性を高めされるとともに、前後サスペンションにリバウンドスプリング内蔵ダンパー採用して減衰力特性を最適化しされ、取付部を補強したことで操舵安定性と乗り心地を向上した。ちなみに、前年の第43回 [[東京モーターショー]]で展示されたモデルの市販版である。
 
*2014年[[4月25日]]
** 比較的売れ行きが好調であったPHEVもガソリン車に続き一部改良(5月29日販売開始)<ref>{{Cite press release|title=プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』を一部改良して発売|publisher=三菱自動車工業株式会社|date=2014-04-25|url=http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/products/2014/news/detail4775.html|accessdate=2014-04-25}}</ref>。
** フォグランプメッキベゼルのデザインを変更し、フロントバンパー下部にシルバーのスキッドプレートを追加。また、シルバーのルーフレールをメーカーオプション設定に追加し、ガソリン車と同様、SUVの力強さを融合させた。
** 充電リッドにはロック機構を追加。新たに運転席・助手席シートヒーターを標準装備し、「G Premium Package」・「G Navi Package」に標準装備されているMMCSには[[スマートフォン]]などからタイマー充電やプレ空調などを操作できる三菱リモートコントロールを標準装備した。
** 「G Premium Package」にはオフホワイトのレザーシート内装を新たに設定した。
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*2014年[[9月]]
** PHEVを仕様変更。
** ボディカラーにおいて、これまでガソリン車のみの設定だったコズミックブルーマイカレッドメタリックがPHEVにも「E」を除く全グレードで設定ができるようになった。
 
*2014年[[9月19日]] - 9月27日
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*[[2015年]][[6月18日]]
** マイナーチェンジ(ガソリン車は同日より販売開始、PHEVは7月9日販売開始)<ref>{{Cite press release|title=新型『アウトランダーPHEV』/新型『アウトランダー』を発売|publisher=三菱自動車工業株式会社|date=2015-06-18|url=http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/products/2015/news/detail4895.html|accessdate=2015-06-18}}</ref>。
** 新フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を基にフロントデザインを全面刷新し、センターのブラック部を左右から包み込むバンパーサイドの造形によとなり、人とクルマを守る機能をダイナミックで力強い形として表現。ランプ類はヘッドライト・ポジションランプ・リアコンビランプがすべて[[発光ダイオード|LED]]化され、バンパー下部にスキッドプレート形状を採用し、18インチアルミホイール(PHEVの「M」のみメーカーオプション設定)はPHEVとガソリン車でデザインが異なる2トーン切削光沢タイプに変更。併せて、PHEVには専用形状のバンパーエクステンションやサイドガーニッシュなどの各所をボディカラー同色に統一。ガソリン車は前後バンパー下部やホイールアーチモール、サイドガーニッシュをブラックとした2トーンを採用した。ボディカラーはガソリン車・PHEV共通で設定できる新色のクォーツブラウンメタリックを追加するとともに、PHEVはコズミックブルーマイカを廃止(ガソリン車専用色に移行)する代わりにPHEV専用色として新色のルビーブラックパール(オプションカラー)を追加。ガソリン車は専用色のカッパーメタリックを廃止した。
** 内装はPHEVはシート表皮デザインや素材を変更し、既存のブラック本革内装に加えてブラウン本革内装を追加し、「G Premium Package」に標準設定、「G Navi Package」・「G Safety Package」にメーカーオプション設定した。シートはシートパッドに立体感を持たせて乗員の身体に沿ったトリムラインを採用。また、アクセントとなるステッチをシートやドアトリムに配し、ドアトリムインサートにもパッドを追加した。ステアリングホイールはスムースレザーを採用し、シルバーのスイッチ部にクロームメッキ加飾を施した新デザインの4本スポークタイプとなった。メーターフードにもステッチを追加したほか、大型センターコンソールを新デザインに変更し、インパネ&ドアトリムオーナメントにブラックストリーム柄の加飾や光輝アクセントを施した。ガソリン車はファブリックシートの表皮デザインを変更し、運転席・助手席のサイド部にステッチを追加。さらに、シートクッション部の硬さを適正化した。ステアリングホイールは表皮レザーやグリップシェイプを採用し、メッキ化した[[スリーダイヤ]]オーナメントを中央に配置。下部にはピアノブラック加飾とメッキ加飾を施した。メータフードの上面にブラックステッチを追加し、本革仕様車にはインパネ&ドアトリムオーナメントパネルにブラックプライウッド調を設定した。
** 足回りはサスペンションからの入力を受ける箇所補強によりボディ剛性を向上しされ、サスペンション取付部の剛性を向上させてステアリングホイールやサスペンションからの入力を正確にボディに伝えることで操舵感・操舵に対する応答性・正確性を向上。リアの[[ショックアブソーバー]]の[[シリンダー]]大径化して走行安定性と乗り心地を両立しされた。
** 静粛性では吸音材や遮音材、制振材やダイナミックダンパーなど30点以上の改良を施されたほかエンジン音・ロードノイズ・風切音を大幅に低減し、走行時や停車時の遮音性を向上。さらにドアシールの構造を改良したことでドアの閉まり音も改良された。
** 環境性能ではPHEVはプラグインハイブリッドEV制御の最適化やエンジンのフリクション低減により、ハイブリッド燃料消費率を向上するとともに、モーター効率の向上により充電電力使用時走行距離も向上。併せて、プラグインハイブリッドやモーターの各制御見直しにより市街地における発進時や走行時の加速性能やレスポンスを高めされた。ガソリン車も新世代CVTを搭載し、エンジンとCVTの協調制御を最適化したことでJC08モード燃費向上。併せて、エンジン回転上昇に対してリニアな加速を実現したことで発進時のみならず、追越加速など全域における加速性能も向上しされた。
** さらに、PHEVにはペダルの踏み間違いなどで誤発進した際に進行方向に車両や障害物があると発進を抑制して衝突被害を軽減する誤発進抑制機能(前進&後退時)を一部グレードを除く全車にメーカーオプション設定するとともに、クルマを真上から見ているような映像によって周囲の状況を把握することで駐車時の運転をサポートするマルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)と寒冷時にステアリングを温めるステアリングヒーターを一部グレードを除く全車に、運転席シートヒーターを全車にそれぞれ標準装備し、「G Premium Package」には駆動用バッテリーの電力を車載コンセントから最大1500Wまで出力でき、外出先や非常時に家電製品が使用できる可能な100V AC電源(1500W)を標準装備した(100V AC電源(1500W)は他のグレードにもメーカーオプションで装備可能)。
** グレード体系も一部見直され、PHEVは従来の「E」と「G」を統合した新廉価グレードの「M」を設定して4グレードに整理。ガソリン車は2.0L車に「20G Safety Package」を追加して5グレードになった。
 
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** [[ショックアブソーバー]]はバルブ構造の見直しと減衰力の最適化を行い、リヤのトーコントロールアームのブッシュを変更。車両運動統合制御システム「S-AWC」はLOCKモードにおいてブレーキによるアクティブヨーコントロール制御の見直しにより旋回性能やハンドル操作に対するコントロール性を向上した。
** 「G」系グレードに標準装備されている予防安全技術「e-Assist」も改良を行い、衝突被害軽減ブレーキは使用するセンサーをミリ波レーダーからカメラと[[レーザー]]レーダーを併用したシステムに変更したことで、歩行者検知機能を追加し、衝突回避性能を向上(ミリ波レーダーはレーダークルーズコントロールのセンサーとして存続する)。車線逸脱警報システムは警報精度の向上と警報タイミングの最適化を行った。併せて、後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付、BSW/LCA)と後退時車両検知警報システム(RCTA)を新たに採用し、誤発進抑制機能(前進及び後退時)・パーキングセンサー(前後)とのセットオプションとして設定。BSW/LCAは高速道路などの多車線道路走行時に後側方を並走する車両や隣接車線後方から接近してくることが予想される車両を検知、RCTAは駐車場から後退して出庫する際に後側方から接近してくる車両や自車後方を横切る車両を検知し、いずれの場合もドアミラーインジケーターと警告音で注意を促す。また、夜間走行時に周辺状況や先行者・対向車の有無によりハイビームからロービームへの切り替え、ハイビームへの復帰を自動的に行うヘッドライトシステム「オートマチックハイビーム」も採用した。
** 既存のディスプレイオーディオは[[スマートフォン]]との連携機能(Apple [[CarPlay]]・[[Android Auto]]対応)を追加したスマートフォン連携ディスプレイオーディオを「G」系グレードにオプション設定。[[パーキングブレーキ]]はサイドレバー式からワンタッチで確実に作動する電動式に変更し、信号待ちや[[渋滞]]時に[[ブレーキペダル]]から足を離しても停車状態を維持する「ブレーキオートホールド」を追加した。
** フロントフォグランプをLED(リフレクタータイプ)化し、ロービーム灯火時のヘッドライトとの色調を統一。
** ボディカラーはテクニカルシルバーメタリックと入れ替えでクールシルバーメタリックを追加した。
** 併せて、最上位グレード「S Edition」を追加。[[ビルシュタイン]]社製の高性能ショックアブソーバーを採用するとともに、構造用接着剤をボディの要所に塗布してボディ剛性を向上するとともに、設置性も向上されて車両挙動を安定させたことで、乗り心地と操舵安定性を高めた。外観はフロントラジエターグリルとアルミホイールをダーククローム調で統一し、BピラーとCピラーを光沢ブラック、前後バンパー下部のスキッドプレートをボディカラー同色とした。ボディカラーはルーフパネルをブラックとした「S Edition」専用の2トーンカラー(オプション設定)を3色設定したほか、ブラック塗装のルーフレールもメーカーオプションで設定可能とした。内装はステアリングホイール、メーターフード、センターコンソールアームレスト、ドアアームレスト、本革シートにレッドステッチを施し、各種パネルのシルバーをジオメトリック調で統一。ブラックのヘッドライニングやトリムを採用し、ペダル類(アクセル・ブレーキ)をアルミ製とした。前述のスマートフォン連携ディスプレイオーディオは標準装備される。尚、「S-Edition」のペダル類はランサーエボリューションXのツインクラッチSST車、アルミホイールに使用されているダーククロームペイントはランサーエボリューション ファイナルエディションで使用されたものと同一品である<ref>[https://bestcarweb.jp/archives/27050/3 アウトランダーPHEV 700km乗ってわかった技術の力、ブランドの力、進化の力][[ベストカー]]Web 2017年6月29日</ref>。
 
* 2017年2月16日
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**装備面では、ベース車ではメーカーオプション設定となっているスマートフォン連携ディスプレイオーディオとマルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)を標準装備した。
**その他、テールゲートスポイラー、「ACTIVE GEAR」ロゴ入りアルミホイールデカール、専用フロアマット(ブラック&オレンジ)で構成された「ACTIVE GEAR コンプリートパッケージ」をディーラーオプション設定した。
 
*2017年11月16日
**PHEV特別仕様車「G LIMITED EDITION」が発表され、同日より販売が開始された<ref>{{Cite press release|title=プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』の特別仕様車「G Limited Edition」を発売 |publisher=三菱自動車工業株式会社|date=2017-11-16|url=http://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsrelease/2017/detail5137.html|accessdate=2017-11-24}}</ref>。
**「M」をベースに、「G」系グレードに採用されている、衝突被害軽減ブレーキシステム、車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロールシステム、オートマチックハイビームの4点で構成された予防安全技術「e-Assist」を標準装備されるとともに、誤発進抑制機能(前進&後退時)とパーキングセンサー(フロント/リア)のセットオプションも設定された。
**機能面では、ベースグレードではメーカーオプション設定となっている100V AC電源(1500W)を標準装備されるとともに、ステアリングヒーター、自動防眩ルームミラー、雨滴感応オートワイパーも装備された。
**外観は18インチラウンドリムタイプアルミホイールや225/55R18タイヤ(マット&スノー)、LEDフォグランプが装備された。ボディカラーは「ホワイトパール(オプションカラー)」、「ブラックマイカ」、「スターリングシルバーメタリック」の3色が設定される。
 
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