「西部劇」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m ウィキ文法修正: 間違った画像オプション サイズの単位をpxに修正する:"250xp" lintId=17497802
Fumiosawa (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
8行目:
南北戦争後の19世紀後半のアメリカ西部を舞台に、開拓者魂を持つ白人を主人公に無法者や先住民と対決するというプロットが、白人がフロンティアを開拓したという開拓者精神と合致し<ref>[http://books.google.co.jp/books?id=7gy2Kz_xtNAC 『アメリカ文化入門』杉野健太郎編 三修社]p36</ref>、大きな人気を得て、20世紀前半のアメリカ映画の興隆とともに映画の1つのジャンルとして形成された。
 
それ故に「19世紀後半のアメリカ西部開拓期を撮った映画」が西部劇であり、「新興の気に満ち満ちていた若きパイオニア精神が壮烈なアクションとともに展開するのが特徴」であるが、「(1987年)現在西部劇は殆ど滅び去ったと言ってよく、パイオニア精神の失われた今のアメリカで成り立ち得ないジャンル」であるとされている<ref>「映画小辞典」188P 「西部劇」の項 田山力哉著 ダヴィッド社 1987年9月発行</ref>。
 
なお19世紀後半(特に1860年代から1890年代にかけて)のアメリカ西部を舞台とするとした西部劇の定義は必ずしも厳密なものではなく、[[ゲイリー・クーパー]]主演『[[征服されざる人々]]』の舞台は独立宣言前の東部のペンシルベニア州ピッツバーグであり、[[ジョン・フォード]]監督[[ヘンリー・フォンダ]]主演『[[モホークの太鼓]]』は独立戦争時のニューヨーク州が舞台で、[[セシル・B・デミル]]監督『[[北西騎馬警官隊]]』は時代は1880年代だが舞台はカナダで、いずれも未開拓の地を切り開いていく物語であり西部劇と見なされている。また『[[明日に向って撃て!]]』『[[アラスカ魂]]』『[[ワイルドバンチ]]』は、20世紀初頭の物語であり、「明日に向って撃て!」は最後は南米ボリビア、『[[アラスカ魂]]』はアラスカ、『[[ワイルドバンチ]]』や他に『[[荒野の七人]]』などはメキシコが舞台だが西部劇のジャンルとされている。
 
そして最後は第一次世界大戦時になる『[[シマロン (1960年の映画)|シマロン]]』は西部劇に入るが、同じ作家が書いた『[[ジャイアンツ_(映画)|ジャイアンツ]]』はテキサスを舞台にした20世紀の物語で西部劇とはされていない。また南部アトランタを舞台に南北戦争時のストーリーである『[[風と共に去りぬ_(映画)|風と共に去りぬ]]』も西部劇のジャンルには入っていない。
53行目:
この時期の『[[捜索者]]』・『[[真昼の決闘]]』・『[[シェーン]]』の3作品は、戦前の『[[駅馬車 (1939年の映画)|駅馬車]]』と合わせて[[アメリカン・フィルム・インスティチュート]](AFI)が1998年と2008年に行った「偉大なアメリカ映画ベスト100」で西部劇部門の最上位を占め、1998年は『[[真昼の決闘]]』が、2008年は『[[捜索者]]』が西部劇映画のトップとして評価されている。<ref>『NewsWeek 日本版』 2009年5月6・13日号 42〜91P 【The Greatest Movies 100】(映画ザ・ベスト100) 参照</ref> 
 
またこの時期に[[ジョン・スタージェス]]監督の「ブラボー砦の脱出」、『[[ガンヒルの決斗]]』、[[ロバート・テイラー (俳優)|ロバート・テイラー]]主演『[[ゴーストタウンの決斗]]』<ref>前述の「OK牧場の決斗」と『[[ガンヒルの決斗]]』『[[ゴーストタウンの決斗]]』を合わせてスタージェスの決闘三部作と言われている。</ref>そして「六番目の男」、[[キング・ヴィダー]]監督の[[グレゴリー・ペック]]主演『[[白昼の決闘]]』そして「星のない男」、[[ラオール・ウォルシュ]]監督の『[[死の谷_(映画)|死の谷]]』「追跡」「決闘一対三」、[[ヘンリー・キング]]監督の「無頼の群」、[[ロバート・アルドリッチ]]監督の「アパッチ」『[[ベラクルス_(映画)|ヴェラクルス]]』「ガンファイター」、[[ウィリアム・ワイラー]]監督で[[グレゴリー・ペック]]と[[チャールトン・ヘストン]]主演の『[[大いなる西部]]』と[[ゲイリー・クーパー]]主演の『[[友情ある説得]]』、[[デルマー・デイヴィス]]監督で[[グレン・フォード]]と[[ヴァン・ヘフリン]]主演『[[決断の3時10分]]』、[[リチャード・ウィドマーク]]主演[[襲われた幌馬車]]」、[[グレン・フォード]]主演「カウボーイ」そして[[ゲイリー・クーパー]]主演『[[縛り首の木_(1959年の映画)|縛り首の木]]』、[[アンソニー・マン]]監督の『[[ウィンチェスター銃%2773|ウインチェスター銃73]]』『[[裸の拍車]]』『[[ララミーから来た男]]』『[[怒りの河]]』『[[遠い国]]』『[[胸に輝く星]]』『[[西部の人]]』、[[エドワード・ドミトリク]]監督で[[ヘンリー・フォンダ]]と[[リチャード・ウィドマーク]]と[[アンソニー・クイン]]主演の『[[ワーロック (1959年の映画)|ワーロック]]』そして「折れた槍」、スチュアート・ギルモア監督の「落日の決闘」、フランク・ロイド監督の「アラモの砦」、[[ロバート・ワイズ]]監督で[[ロバート・ミッチャム]]主演の「月下の銃声」、ニコラス・レイ監督の『[[大砂塵]]』『[[無法の王者ジェシイ・ジェイムス]]』、ジョージ・マーシャル監督の「燃える幌馬車」、オットー・プレミンジャー監督の[[ロバート・ミッチャム]]とマリリン・モンロー主演で初のシネマスコープ作品『[[帰らざる河]]』、ジョン・ヒューストン監督の[[バート・ランカスター]]とオードリー・ヘプバーン主演『[[許されざる者_(1960年の映画)|許されざる者]]』、ロバート・D・ウエッブ監督のロバート・ライアン主演「誇り高き男」、[[ヘンリー・ハサウェイ]]監督の「狙われた駅馬車」「向こう見ずの男」そして[[ゲイリー・クーパー]]主演『[[悪の花園]]』、[[アーサー・ペン]]監督[[ポール・ニューマン]]主演で[[ビリー・ザ・キッド]]を描いた「左ききの拳銃」などが製作された。
 
そして1960年代に入ると[[ジョン・スタージェス]]監督の[[ユル・ブリンナー]]と[[スティーブ・マックイーン]]主演『[[荒野の七人]]』、[[マイケル・カーティス]]監督の『[[コマンチェロ]]』、[[ジョン・フォード]]監督の『[[バファロー大隊]]』『[[リバティ・バランスを射った男]]』『[[シャイアン_(映画)|シャイアン]]』、また西部劇スターが製作監督してジョン・ウエイン監督で初の70ミリ作品『[[アラモ_(1960年の映画)|アラモ]]』、マーロン・ブランド監督の「片目のジャック」、そして西部開拓の歴史を家族の一代記としてオムニバスで描いた[[ヘンリー・ハサウェイ]]と[[ジョン・フォード]]とジョージ・マーシャル監督の初のシネラマ作品『[[西部開拓史]]』などの作品が続々と製作された。
324行目:
* [[七人の無頼漢]] (1956年)
* [[友情ある説得]] (1956年)
* [[襲われた幌馬車]](1956年)
* [[決断の3時10分]] (1957年)
* [[OK牧場の決斗]] (1957年)
</td>
<td>
* [[OK牧場の決斗]] (1957年)
* [[無法の王者ジェシイ・ジェイムス]] (1957年)
* [[胸に輝く星]] (1957年)