「人口論」の版間の差分

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このような変動がそれほど顕著なものとして注目されていないことの理由は歴史的知識が社会の上流階級の動向に特化していることが挙げられる。社会の全体像を示す、民族の成人数に対する既婚者数の割合、結婚制度による不道徳な慣習、社会の貧困層と富裕層における乳児の死亡率、労賃の変化などが研究すべき対象として列挙できる。このような歴史は人口の制限がどのように機能していたのかを明らかにできるが、現実の人口動向ではさまざまな介在的原因があるために不規則にならざるをえない<ref>介在的原因とはある産業の開始や失敗、農業の衰退や農業の豊凶、戦争、労働力の節約、労賃と物価の相違などである。</ref>。
 
== その後 ==
 
マルサスの悲観的な予言にも拘らず、マルサス以降[[人口爆発]]が起こっており、特に先進国では食糧不足も起こっていないため、マルサスの予言は外れたようにみえる<ref name="hiryou">[http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/104/mgzn10408.html 独立行政法人農業環境技術研究所「情報:農業と環境 No.104 (2008年12月1日) 化学肥料の功績と土壌肥料学」]</ref>。
 
このような結果をもたらしたのは科学技術の発展により、農作物の生産量やその輸送方法が劇的に改善したからである<ref name="hiryou" />。
 
なかでも、[[ハーバー・ボッシュ法]]などによって[[化学肥料]]が発明された事の役割がきわめて大きい<ref name="hiryou" />。
 
== 訳書 ==