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[[Image:Nitroso-compound-2D.png|thumb|ニトロソ化合物の一般構造式]]
'''ニトロソ化合物'''(ニトロソかごうぶつ、nitroso compound)とは R&minus;N=O 構造を有する[[有機化合物]]である<ref name="ogata">{{Cite journal |和書|author =小方芳郎|title =ニトロソ化合物の反応|date =1961|publisher =有機合成化学協会|journal =有機合成化学協会誌|volume =19|issue =6|doi=10.5059/yukigoseikyokaishi.19.438|pages =438-448|ref = }}</ref>。この中で、1価の置換基 -N=O は'''ニトロソ基''' (nitroso group) と呼ばれる。
 
== 合成、性質 ==
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== 反応 ==
前述したように、立体障害の小さいニトロソ化合物は二量化する<ref name="ogata"/>
 
ニトロソ化合物と1級アミンは脱水縮合して[[アゾ化合物]]となる<ref name="ogata"/>
: <ce>R-N=O\ + R'-NH2 -> R-N=N-R'</ce>
 
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== 人体への影響 ==
*===発癌性===
n-ニトロソ化合物には[[発癌性]]をもつものもある。[[中華人民共和国]][[河南省]][[安陽市]]、[[林県]]、[[広東省]][[汕頭市]]周辺には[[食道癌]]や[[胃癌]]の患者が多いが、この地域の[[漬物]]などの食品中に含まれる[[ニトロソアミン]]などのニトロソ化合物が影響しているともいわれる。
また、魚介類に多く含まれる[[ジメチルアミン]]が、[[ハム]]、[[ソーセージ]]などの[[発色剤]]、[[保存料]]として使用される[[亜硝酸ナトリウム]]等と化合して発癌性のある[[ニトロソジメチルアミン]]となることも指摘されている。
 
*===肝障害===
N-ニトロソ化合物を摂取すると、代謝されて[[肝臓|肝]]機能障害を起こす物質に変わることが知られている。また、中国製のダイエット食品にN-ニトロソ[[フェンフルラミン]]が混入し、日本を含む各国で肝機能障害や[[甲状腺]]機能亢進を引き起こした事件も起きたことがある。
 
== 参考文献 ==
{{脚注ヘルプ}}
<references />
{{Reflist}}
 
{{官能基}}