「ベントレー・ターボR」の版間の差分

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| 後継=[[ベントレー・ターボRT]]
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'''ターボR'''(''Turbo R'' )はイギリスの自動車メーカーである[[ベントレー|ベントレーモーターズ]]が1985年から1997年まで販売していた[[高級車]]である。[[ベントレー・ミュルザンヌ (1980-1992)|ミュルザンヌ]]と[[シャシ (自動車)|シャシ]]を共用し、[[ベントレー・ミュルザンヌ (1980-1992)|ミュルザンヌ・ターボ]]のターボエンジンを搭載する。ターボRの[[V型8気筒]]エンジンは[[ロバート・ボッシュ (企業)|ボッシュ]]MKモトロニック[[燃料噴射装置]]が新たに搭載され、[[トルク]]がアップされた。スポーツサスペンションや幅広タイヤを採用した最初のベントレー車である。1989年『モータートレンド』([[:en:Motor Trend|''Motor Trend'' ]])誌はターボRを"有名な名前に値するこの数十年で最初のベントレー"と呼んだ。{{ref|MT89}}
 
==概要==
サスペンションの変更は重量級の車をパフォーマンスカーに変貌させた。[[スタビライザー]]のレートはフロントで60%、リアで80%増加され、[[ショックアブソーバー]]もチューニングされた。コーナーでの左右の動きを減らすためラテラルロッドが導入された。スプリングレートはミュルザンヌと一緒だった。
[[ベントレー・ミュルザンヌ (1980-1992)|ミュルザンヌ]]と[[シャシ (自動車)|シャシ]]を共用し、[[ベントレー・ミュルザンヌ (1980-1992)|ミュルザンヌ・ターボ]]のターボエンジンを搭載する。ターボRの[[V型8気筒]]エンジンは[[ロバート・ボッシュ (企業)|ボッシュ]]MKモトロニック[[燃料噴射装置]]が新たに搭載され、[[トルク]]がアップされた。スポーツサスペンションや幅広タイヤを採用した最初のベントレー車である。
ロールス・ロイスにより公式な数字は提供されなかったが、『モータートレンド』誌によると最高出力は295PS=221kW、最大[[トルク]]は660N·mであった。
 
サスペンションの変更は重量級の車をパフォーマンスカーに変貌させた。[[スタビライザー]]のレートはフロントで60%、リアで80%増加され、[[ショックアブソーバー]]もチューニングされた。コーナーでの左右の動きを減らすためラテラルロッドが導入された。スプリングレートはミュルザンヌと一緒だった。ロールス・ロイスにより公式な数字は提供されなかったが、『モータートレンド』誌によると最高出力は295PS=221kW、最大[[トルク]]は660N·mであった。
アメリカでの価格は$195,000で、[[ベントレー・ミュルザンヌ (1980-1992)|ミュルザンヌ]]より高く、[[ロールス・ロイス・シルヴァースピリット|シルヴァースピリット]]より$39,000安かった。
 
*生産台数はショートホイールベース版が4,653台、ロングホイールベース版の「ターボRL」が1,211台、合計5,864台。
「ターボR」は世界各国で大きなヒットモデルとなると同時に、ベントレーのブランドイメージを大きく塗り替えることになり、これまでロールス・ロイスの販売台数を超えたことが無かったベントレーが、初めてロールス・ロイスを超えるなど、低迷していたベントレーを蘇らせるきっかけを作った。また[[バブル景気]]時の[[日本]]では、正規輸入販売代理店への年間割り当て台数を超える需要があったこともあり、並行輸入車がプレミア価格で大量に販売された。1989年の『モータートレンド』([[:en:Motor Trend|Motor Trend]])誌はターボRを「有名な名前に値するこの数十年で最初のベントレー」と呼んだ{{ref|MT89}}。
 
アメリカでの価格は$195,000で、[[ベントレー・ミュルザンヌ (1980-1992)|ミュルザンヌ]]より高く、[[ロールス・ロイス・シルヴァースピリット|シルヴァースピリット]]より$39,000安かった。生産台数はショートホイールベース版が4,653台、ロングホイールベース版の「ターボRL」が1,211台、合計5,864台
 
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