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ワリ文化に代表される考古学遺物のうち、大型のカメやケーロと呼ばれるコップ状の土器は有名である。ワリ文化では、[[トウモロコシ]]酒([[チチャ]])を用いた儀礼活動が盛んに行われていたとされており、その儀礼が執り行われた後、土器を壊して土中に埋める儀礼が行われていたとされている。カメには人物像や作物などが描かれている。
 
ワリ期の[[織物]]も海岸地域で複数見つかっており、そこには[[ティワナク]]文化や[[プカラ文化]]と共通する「杖をもった神」の図像が描かれている。描かれるモチーフは同じものが多いが、描かれ方がこれらの文化とは若干異なっている。[[ティワナク]]文化の同じ図像に比べ、ワリ文化の図像は、ティワナクの図像とは異なった様式化がされている(表現に困るが、強いて言えば、漫画っぽくなっているといったよな感じであろうか)。これは土器に描かれている図像も同じである。ワリ期に利用されていた帽子も見つかっており、おそらく権力者が利用していたものであろうとされているが、その特徴は4つの角を持ち上部が平らな物である。これと似たような帽子は[[ティワナク]]文化でも利用されていたと言われている。
 
また、ワリ文化では、[[黒曜石]]の流通も一部で行われていた。ただし、[[黒曜石]]が珍重された[[メソアメリカ文明]]と異なり、[[アンデス文明]]においては、[[黒曜石]]は、その鋭利さやガラス質の質感や漆黒の色感は珍重されたものの、それでも、他の石材と比較して特別に重要視されていた石材ではなかった。しかし、紀元前の社会から流通があったことは分かっている。