「種子島宇宙センター」の版間の差分

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「世界一美しいロケット基地」とも言われる<ref>[http://www.jaxa.jp/about/centers/tnsc/ 種子島宇宙センター施設概要](JAXA)</ref>。世界的には、広大な原野に発射台等の施設を点在させることが多い中で、種子島宇宙センターは緑の山の中に施設が点在し、発射台は[[サンゴ礁]]に囲まれた岬の突端近くに設置されており、その絶景を誇って呼ばれたもの。
 
[[2010年]]度([[平成]]22年度)までは、JAXAと種子島周辺海域で操業している各県の[[漁業協同組合|漁協]]との間で結ばれた協定により、ロケット打ち上げ期間が、[[7月22日]]から[[9月30日]]の71日間と[[1月1日]]から[[2月28日]]の59日間に予備期間の[[5月]]~[[6月]]と[[11月]]~[[12月]]の60日間を合わせた年間最大190日間に制限されており、衛星打ち上げ市場での日本の競争力に対する大きな足かせとなっていた。[[2011年]](平成23年)4月からは世界標準である通年の打ち上げが可能となった<ref>[http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100729_tnsc_j.html 種子島周辺におけるロケット打上げ期間等の見直しについて(平成22年7月29日 文部科学省 宇宙航空研究開発機構)]</ref>。
 
== 主なロケット打ち上げ実績 ==
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* Jシリーズ - [[J-Iロケット]]1機
* Nシリーズ - [[N-Iロケット]]7機、[[N-IIロケット]]8機
* Hシリーズ - [[H-Iロケット]]9機、[[H-IIロケット]]7機、'''[[H-IIAロケット]]'''3236機、'''[[H-IIBロケット]]'''6機
 
実験用ロケット、微小重力実験用ロケット等の発射実績を記す。[[観測ロケット]]等の小型ロケットは内之浦宇宙空間観測所からも、実験用ロケットは[[能代ロケット実験場]]など他の試験場でも打ち上げている。
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* 微小重力実験用ロケット - [[TT-500Aロケット]]6機、[[TR-IAロケット]]7機 
* 気象観測用ロケット - SBロケット
 
== 商業打ち上げ競争力 ==
[[2010年]]度([[平成]]22年度)までは、JAXAと種子島周辺海域で操業している各県の[[漁業協同組合|漁協]]との間で結ばれた協定により、ロケット打ち上げ期間が、[[7月22日]]から[[9月30日]]の71日間と[[1月1日]]から[[2月28日]]の59日間に予備期間の[[5月]]~[[6月]]と[[11月]]~[[12月]]の60日間を合わせた年間最大190日間に制限されており、衛星打ち上げ市場での日本の競争力に対する大きな足かせとなっていた。[[2011年]](平成23年)4月からは世界標準である通年の打ち上げが可能となり、この点での足かせは解消された<ref>[http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100729_tnsc_j.html 種子島周辺におけるロケット打上げ期間等の見直しについて(平成22年7月29日 文部科学省 宇宙航空研究開発機構)]</ref>。
 
ただし[[種子島空港]]は長大な滑走路を持たないため、大重量の商業衛星を積んだ航空機が着陸できない。このため衛星を積んだ航空機は遠い[[北九州空港]]や[[中部国際空港]]に着陸する必要があり、衛星を降ろした後に船に乗せ換えて種子島港まで運び、さらに陸揚げした後にもトレーラーで一般道を通って宇宙センターまで輸送してこなければならない。この点では長大な滑走路が併設されておりワンストップで衛星の輸送ができる[[ギアナ宇宙センター]]等の多くの海外の宇宙センターに比べると競争力の足かせとなっている<ref>[https://news.mynavi.jp/article/20170920-hiia_inmarsat/2 三菱重工、英インマルサットから通信衛星打ち上げを受注 - 2020年にH-IIAで] マイナビニュース 2017年9月20日</ref>。
 
== 施設 ==