「ハイジャック」の版間の差分

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{{分割提案|ハイジャック事件の一覧|date=2017年12月}}
{{テロリズム}}
'''ハイジャック'''({{lang-en|hijack}}、hijacking)とは、[[武器]]による[[脅迫]]などの暴力的手段によって[[交通機関]]([[航空機]]、[[鉄道]]、[[船舶]]、[[バス (交通機関)|バス]]など)を乗っ取り、占拠する行為。特に、航空機への行為に用いられることが多い。
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2010年には、最近のテロ防止関連条約に共通に取り入れられている規定をモントリオール条約やヘーグ条約に導入するため、「[[国際民間航空についての不法な行為の防止に関する条約]]」(北京条約)および「航空機の不法な奪取の防止に関する条約の追加議定書」(北京議定書)が作成された<ref name=mofa/>。
 
== 主な{{Main2|個々のハイジャック事件の詳細|航空機ハイジャック事件の一覧 ==}}
ハイジャックを除く民間航空機に対して行われたテロ行為や破壊行為については、「[[航空機テロ・破壊行為の一覧]]」を参照のこと。
 
=== 1959年以前 ===
* [[1931年]][[2月21日]]
** 便名: パンアメリカン・グレース・エアウェイズ{{enlink|Pan American-Grace Airways|en}}<ref name=ASN19310221-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19310221-0|title=ASN Aircraft accident Ford Tri-Motor registration unknown Arequipa Airport (AQP)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[フォード]] [[フォード トライモータ|トライモータ]]<ref name=ASN19310221-0 />
** 死者: なし。
** 状況: [[ペルー]]でアメリカ合衆国籍([[パンアメリカン航空|パンナム]]機)の[[郵便機|郵便飛行機]]が、同国の反政府グループが宣伝ビラを撒くためにハイジャックされた。世界初の航空機ハイジャックとされる。
 
* [[1948年]][[7月17日]]<ref name=ASN19480717-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19480717-0|title=ASN Aircraft accident Consolidated PBY-5A Catalina VR-HDT Pearl River|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 便名: [[キャセイパシフィック航空]] ミス・マカオ号(機体記号:VR-HDT)<ref name=ASN19480717-0 />
** 機種: [[コンソリデーテッド・エアクラフト|コンソリデーテッド]] [[PBY (航空機)|PBY-5A カタリナ]]<ref name=ASN19480717-0 />
** 死者: 乗員乗客26人中25人が死亡<ref name=ASN19480717-0 />。
** 状況: [[マカオ国際空港|マカオ]]から[[啓徳空港|香港]]に向かう航空機がハイジャックされたが、犯行グループが誤って操縦士を射殺したため墜落し、犯人以外の全員が死亡した。
** 詳細: 「[[キャセイ・パシフィック航空機ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1950年]][[3月23日]]
** 便名: [[チェコ航空|チェコスロバキア国営航空]]
** 機種: [[ダグラス・エアクラフト|ダグラス]] [[ダグラス DC-3|DC-3]]
** 死者: なし。
** 状況: ハイジャックされ[[西ドイツ]]に着陸。犯行グループ4人による亡命であったが、乗客2人も便乗して亡命した。同年には同じ航空会社の他の2機も亡命目的でハイジャックされている。
 
* [[1958年]][[2月16日]]
** 便名: [[大韓国民航空社|大韓国民航空]] 滄浪(チャンナン)号(機体記号:HL106)
** 機種: [[ダグラス・エアクラフト|ダグラス]] [[ダグラス DC-3|DC-3]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19580216-0|title=ASN Aircraft accident Douglas DC-3 registration unknown Pyongyang-Sunan Aiport (FNJ)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: [[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]][[スパイ|工作員]]によるハイジャック事件。
** 詳細: 「[[滄浪号ハイジャック事件]]」を参照。
 
=== 1960年代 ===
* [[1961年]][[5月1日]]
** 便名: [[ナショナル航空]] 337便<ref name=ASN19610501-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19610501-1|title=ASN Aircraft accident Convair CV-440 registration unknown|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[コンベア]] [[コンベア440|CV-440]]<ref name=ASN19610501-1 />
** 死者: なし。
** 状況: ナショナル航空の国内線がハイジャックされ、[[キューバ]]に向かうように要求。アメリカで初めて成功したハイジャック事件である。犯人は14年後に逮捕されたが、[[法の不遡及]]の原則により当時は未制定だったハイジャック罪ではなく誘拐罪などにより懲役20年が言い渡された。
 
* [[1968年]][[7月1日]]
** 便名: [[ノースウエスト航空|ノースウエスト・オリエント航空]] 714便<ref name=ASN19680701-2>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19680701-2|title=ASN Aircraft accident Boeing 727-051 N475US Havana-José Martí International Airport (HAV)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727-051]]<ref name=ASN19680701-2 />
** 死者: なし。
** 状況: ノースウエスト・オリエント航空の国内線がハイジャックされキューバへ。着陸した空港が狭かったという事情で乗客は[[ダグラス DC-7|DC-7]]で帰国し、ハイジャック機は回送便として帰還した。
 
* 1968年[[7月23日]]
** 便名: [[エル・アル航空]] 426便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング707|707-458]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19680723-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 707-458 4X-ATA Algiers-Dar el Beida Airport (ALG)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: [[ロンドン・ヒースロー空港|ロンドン]]発[[フィウミチーノ空港|ローマ]]経由[[ベン・グリオン国際空港|テルアビブ]]行きのエル・アル航空機が、ローマを離陸した直後に[[パレスチナ解放人民戦線|PFLP]]のテロリストにハイジャックされ、[[ウアリ・ブーメディアン空港|アルジェ]]に向かった。
** 詳細: 「[[エル・アル航空426便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1969年]][[8月29日]]
** 便名: [[トランス・ワールド航空]] 840便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング707|707-331B]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19690829-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 707-331B N776TW Damascus International Airport (DAM)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: ローマから[[アテネ国際空港|アテネ]]に向かっていたテルアビブ行きの国際線が、[[パレスチナ解放人民戦線|PFLP]]のテロリストにハイジャックされた。ハイジャック実行犯の[[ライラ・カリド]]は、1970年にもハイジャックを起こしている。
** 詳細: 「[[トランス・ワールド航空840便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* 1969年[[10月31日]]
** 便名: [[トランス・ワールド航空]] 85便<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19691031-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 707 registration unknown Rome|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング707|707]]
** 死者: なし。
** 状況: [[アメリカ合衆国西海岸|アメリカ西海岸]]上空で、[[アメリカ海兵隊|海兵隊員]]にハイジャックされた。[[ピストル]]を突きつけ、まずは[[コロラド州]][[デンバー国際空港|デンバー]]へ着陸。その後、大陸を横断して[[ジョン・F・ケネディ国際空港]]へ向かった。ここで[[連邦捜査局|FBI]]が機内突入を試みるが、犯人の脅迫により中止。その後国際線の機長を要求し、[[大西洋]]を超えてローマへ飛行。犯人は着陸後にようやく逮捕されたが、総距離1万1095キロメートルを飛行し、ハイジャックの最長飛行記録となった。
 
* 1969年[[12月11日]]
** 便名: [[大韓航空]] (機体記号:HL5208)<ref name=ASN19691211-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19691211-0|title=ASN Aircraft accident NAMC YS-11-125 HL5208 Pyongyang|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[日本航空機製造]] [[YS-11|YS-11-125]]<ref name=ASN19691211-0 />
** 死者: なし。
** 状況: 大韓航空機の国内線が[[江陵飛行場|江陵]]を離陸後ハイジャックされ、犯人が[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]に向かうように要求。その後同国に着陸し、乗員乗客11名と機体はそのまま抑留され、現在に至るまで帰還していない。
** 詳細: 「[[大韓航空機YS-11ハイジャック事件]]」を参照。
 
=== 1970年代 ===
* [[1970年]][[9月6日]] - [[9月12日]]
** 便名: 1) [[エル・アル航空]] 219便<ref name=ASN19700906-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19700906-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 707-458 4X-ATB London-Heathrow Airport (LHR)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>、2) [[トランス・ワールド航空]] 741便<ref name=ASN19700913-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19700913-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 707-331B N8715T Zerqa RAF Station (Dawson's Field)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>、3) [[スイスエアラインズ|スイス航空]] 100便<ref name=ASN19700913-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19700913-1|title=ASN Aircraft accident Douglas DC-8-53 HB-IDD Zerqa RAF Station (Dawson's Field)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>、4) [[パンアメリカン航空]] 93便<ref name=ASN19700906-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19700906-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 747-121 N752PA Cairo International Airport (CAI)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>、5) [[英国海外航空|英国海外航空 (BOAC)]] 775便<ref name=ASN19700912-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19700912-0|title=ASN Aircraft accident Vickers Super VC10-1151 G-ASGN Zerqa RAF Station (Dawson's Field)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: 1) [[ボーイング]] [[ボーイング707|707-458]]<ref name=ASN19700906-1 />、2) ボーイング 707-331B<ref name=ASN19700913-0 />、3) [[ダグラス・エアクラフト|ダグラス]] [[ダグラス DC-8|DC-8-53]]<ref name=ASN19700913-1 />、4) ボーイング [[ボーイング747|747-121]]<ref name=ASN19700906-0 />、5) [[ヴィッカース]] [[ビッカース VC-10|VC10-1151]]<ref name=ASN19700912-0 />
** 死者: 1)の犯人1人が死亡。
** 状況: 計4機の旅客機が[[パレスチナ解放人民戦線|PFLP]]のテロリストによって同時にハイジャックされ、収監されている同志の釈放を要求した。同乗していた[[スカイマーシャル|私服警備員]]が銃撃戦の末犯人を射殺・拘束したエル・アル機と、機体の問題で着陸できなかったパンナム機以外の2機が、[[ヨルダン]]の砂漠にある空軍基地跡に強制着陸させられ、その後BOAC機もハイジャックされ、同地に着陸させられた。交渉の末全ての乗客が解放された後、示威行為のため3機の旅客機は爆破された。エル・アル機で拘束された[[ライラ・カリド]]は、1969年に発生した[[トランス・ワールド航空840便ハイジャック事件]]の実行犯でもあった。
** 詳細: 「[[PFLP旅客機同時ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1971年]][[1月23日]]
** 便名: [[大韓航空]] 便名不明(機体記号:HL5212)<ref name=ASN19710123-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19710123-1|title=ASN Aircraft accident Fokker F-27 Friendship 500 HL5212 Sokcho|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-01}}</ref>
** 機種: [[フォッカー]] [[フォッカー F27|F27 フレンドシップ 500]]<ref name=ASN19710123-1 />
** 死者: 乗員乗客60人中2人が死亡<ref name=ASN19710123-1 />。
** 状況: [[江陵飛行場|江陵]]からソウル[[金浦国際空港|金浦空港]]に向かっていた国内線がハイジャックされ、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]への飛行を強要された。それに対して韓国空軍機がスクランブル発進し、[[軍事境界線 (朝鮮半島)|軍事境界線]]を越える直前に[[束草市]]の海岸に強制的に不時着させた。不時着では怪我人は発生しなかったが、ハイジャック犯人が手榴弾で自殺した際、巻き添えで副操縦士が死亡し22名が負傷し機体も大破した。
 
* 1971年[[11月24日]]
** 便名: [[ノースウエスト航空|ノースウエスト・オリエント航空]] 305便<ref name=ASN19711124-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19711124-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 727-51 N467US Seattle-Tacoma International Airport, WA (SEA)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727-51]]<ref name=ASN19711124-0 />
** 死者: なし。
** 状況: ハイジャックでは珍しい身代金を要求。犯人は飛行中の旅客機の後部階段から[[パラシュート]]で脱出し以後消息不明、[[未解決事件]]となった。
** 詳細: 「[[D.B.クーパー事件]]」を参照。
 
* 1971年[[4月7日]]
** 便名: [[ユナイテッド航空]] 855便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727]]
** 死者: なし。
** 状況: 4か月前の[[D.B.クーパー事件]]と同様の手口で身代金を略取し、飛行中の旅客機からパラシュートで脱出したが、2日後に逮捕された。
** 詳細: 「[[リチャード・マッコイ]]」を参照。
 
* [[1972年]][[5月8日]]
** 便名: [[サベナ航空]] 572便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング707|707-329]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19720508-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 707-329 OO-SJG Tel Aviv-Lod International Airport (TLV)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 死者: 乗客1人と犯人2人が死亡。
** 状況: [[ブリュッセル空港|ブリュッセル]]から[[ベン・グリオン国際空港|テルアビブ]]に向っていたサベナ航空機が[[黒い九月]]のメンバー4人にハイジャックされたものの、[[イスラエル]]の特殊部隊が制圧に成功した。
** 詳細: 「[[サベナ航空572便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1973年]][[5月18日]]
** 便名: [[アエロフロート・ロシア航空|アエロフロート]] 109便
** 機種: [[ツポレフ]] [[Tu-104 (航空機)|Tu-104B]]<ref name=ASN19730518-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19730518-0|title=ASN Aircraft accident Tupolev 104B CCCP-42411 Chita|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-02}}</ref>
** 死者: 乗員乗客82人全員が死亡<ref name=ASN19730518-0 />。
** 状況: 保安要員と中国への飛行を要求したハイジャック犯との銃撃戦が行われ、犯人が持っていた爆弾が高度3万フィートで炸裂し[[シベリア]]南部に墜落した{{sfn|デイビッド・ゲロー|1997|p=119}}。
 
* 1973年[[7月20日]]
** 便名: [[日本航空]] 404便<ref name=ASN19730723-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19730723-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 747-246B JA8109 Benghazi-Benina International Airport (BEN)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング747|747-246B]]<ref name=ASN19730723-0 />
** 死者: 犯人1人が死亡。
** 状況: 「被占領地の息子たち」と自称する[[パレスチナ解放人民戦線|PFLP]]と[[日本赤軍]]の混成部隊が、[[アムステルダム・スキポール空港|アムステルダム]]発[[東京国際空港|羽田]]行きの日航機をハイジャックし、[[大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国|リビア]]の[[ベンガジ]]にある[[ベニナ空港]]に着陸。人質を解放後同機を爆破し、犯人はリビア政府の黙認の下、逃亡した。
** 詳細: 「[[ドバイ日航機ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1974年]][[9月15日]]
** 便名: [[エア・ベトナム]] 706便<ref name=ASN19740915-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19740915-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 727-121C XV-NJC Phan Rang|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-02}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727-121C]]<ref name=ASN19740915-0 />
** 死者: 乗員乗客75人全員が死亡<ref name=ASN19740915-0 />。
** 状況: [[ホーチミン市|サイゴン]]へ向かう[[南ベトナム]]の国内線でハイジャックが発生。ハイジャック犯に[[ベトナム民主共和国|北ベトナム]]の[[ハノイ]]へ行くことを要求されたが、[[ファンラン=タップチャム]]にあるファンラン空軍基地への着陸中止直後に墜落した。
** 詳細: 「[[エア・ベトナム706便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1976年]][[6月27日]]
** 便名: [[エールフランス]] 139便<ref name=19760627-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19760627-1|title=ASN Aircraft accident Airbus A300B4-203 F-BVGG Entebbe Airport (EBB)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[エアバス]] [[エアバスA300|A300B4-203]]<ref name=19760627-1 />
** 死者: 乗客3人と犯人6人が死亡。
** 状況: [[ベン・グリオン国際空港|テルアビブ]]から[[パリ=シャルル・ド・ゴール空港|パリ]]に向かったエールフランス機が[[パレスチナ解放人民戦線|PFLP]]と[[革命細胞]]の混成グループにハイジャックされ、[[大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国|リビア]]の[[ベンガジ]]を経由して[[ウガンダ]]の[[エンテベ国際空港]]に着陸。ここで[[ユダヤ人]]以外の人質が釈放された。同国の[[独裁者]]である[[イディ・アミン]][[大統領]]はPFLPを支持し、人質103名を空港の旧ターミナル内に押し込めた。7月3日深夜、イスラエルの[[特殊部隊]]は人質を救出すべく救出作戦を決行。人質3名と強襲部隊指揮官のネタニヤフ中佐(後のイスラエル首相[[ベンヤミン・ネタニヤフ]]の兄)が死亡したものの、そのほとんどを助け出した。この電撃作戦は3社で映画化され<ref>「[[エンテベの勝利]]」「[[特攻サンダーボルト作戦]]」「[[サンダーボルト救出作戦]]」の3本。</ref>世界中で物議を醸した。
** 詳細: 「[[エンテベ空港奇襲作戦]]」を参照。
 
* 1976年[[8月23日]]
** 便名: [[エジプト航空]] 321便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング737|737-266]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19760823-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 737-266 registration unknown Luxor Airport (LXR)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: エジプト航空の国内線が乗っ取られ、[[大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国|リビア]]の[[ベンガジ]]へ行くよう要求されたが、燃料不足のため[[ルクソール国際空港|ルクソール]]に留まった。[[エジプト]]政府は強硬策を取り、整備員に扮した特殊部隊が鎮圧した。
** 詳細: 「[[エジプト航空321便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1977年]][[9月28日]]
** 便名: [[日本航空]] 472便<ref name=ASN19770928-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19770928-0|title=ASN Aircraft accident McDonnell Douglas DC-8-62 JA8033 Algiers-Dar el Beida Airport (ALG)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[マクドネル・ダグラス]] [[ダグラス DC-8|DC-8-62]]<ref name=ASN19770928-0 />
** 死者: なし。
** 状況: 南回り欧州航路として運航されていた[[パリ=シャルル・ド・ゴール空港|パリ]]発[[東京国際空港|羽田]]行きの便が、経由地[[チャトラパティ・シヴァージー国際空港|サンタクルズ国際空港]]を離陸直後に武装した[[日本赤軍]]のメンバー5人にハイジャックされた。当該機は[[バングラデシュ]]の[[シャージャラル国際空港|ダッカ国際空港]]に強行着陸し、ハイジャック犯は身代金と拘留・服役中の9人の釈放を求め、日本政府は[[超法規的措置]]として6人を釈放した。最終的に[[アルジェリア]]の[[ウアリ・ブーメディアン空港|ダル・エル・ペイダ空港]]で残った人質と乗員が解放された。
** 詳細: 「[[ダッカ日航機ハイジャック事件]]」を参照。
 
* 1977年[[10月13日]]
** 便名: [[ルフトハンザドイツ航空]] 181便<ref name=ASN19771013-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19771013-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 737-230C D-ABCE Mogadishu International Airport (MGQ)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-25}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング737|737-230C]]<ref name=ASN19771013-0 />
** 死者: 乗員1人と犯人3人が死亡。
** 状況: [[スペイン]]領[[マヨルカ島|マリョルカ島]][[パルマ・デ・マヨルカ空港|パルマ・デ・マリョルカ]]発[[フランクフルト空港|フランクフルト・アム・マイン]]行きのルフトハンザ航空機が、[[ドイツ赤軍|ドイツ赤軍 (RAF)]] と[[パレスチナ解放人民戦線|パレスチナ解放人民戦線 (PFLP)]] の混成グループにハイジャックされ、中東の空港を転々とした後、[[ソマリア]]の[[モガディシュ|モガディシオ]]に着陸させられた。10月17日、[[ミュンヘンオリンピック事件]]をきっかけに設立された[[西ドイツ]]の対テロ特殊部隊である[[GSG-9|第9国境警備群]]が急襲し人質全員を解放した。
** 詳細: 「[[ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* 1977年[[12月4日]]
** 便名: [[マレーシア航空]] 653便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング737|737-2H6]]
** 死者: 乗員乗客100人全員が死亡。
** 状況: [[ペナン州|ペナン]]から[[クアラルンプール]]に向かっていた国内線がハイジャックされたが、ハイジャック犯がパイロットを射殺したため墜落した。
 
=== 1980年代 ===
* [[1981年]][[3月28日]]
** 便名: [[ガルーダ・インドネシア航空]] 206便
** 機種: [[マクドネル・ダグラス]] [[マクドネル・ダグラス DC-9|DC-9-32]]<ref name=ASN19810328-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19810328-0|title=ASN Aircraft accident McDonnell Douglas DC-9-32 PK-GNJ Bangkok-Don Muang International Airport (BKK)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 死者: 犯人4人が死亡<ref name=ASN19810328-0 />。
** 状況: [[パレンバン]]から[[メダン]]に向かっていたガルーダ・インドネシア航空の国内線が、イスラム過激派5人組にハイジャックされ、[[タイ王国|タイ]]の[[バンコク]]で膠着状態となった。事件発生から約65時間後の3月31日未明、[[インドネシア]]軍の特殊部隊が突入し解決した。
** 詳細: 「[[ガルーダ航空206便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1982年]][[7月25日]]<ref name=ASN19820725-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19820725-1|title=ASN Aircraft accident Ilyushin 18 registration unknown Shanghai|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 便名: [[中国民用航空局|中国民航]]
** 機種: [[S・V・イリユーシン記念航空複合体|イリューシン]] [[Il-18 (航空機)|Il-18]]<ref name=ASN19820725-1 />
** 死者: なし。
** 状況: 中国民航の[[西安市|西安]]発[[上海市|上海]]行きが5人組にハイジャックされ、機内で爆弾を爆発、負傷者を出したものの無事に[[上海虹橋国際空港]]へ着陸した。犯行グループは逮捕され翌月全員死刑となった。公表されているものとしては[[中華人民共和国|中国]]で最初のハイジャック事件である。
 
* [[1983年]][[5月5日]]
** 便名: [[中国民用航空局|中国民航]](機体記号:B-296)<ref name=ASN19830505-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19830505-0|title=ASN Aircraft accident Hawker Siddeley HS-121 Trident 2E B-296 Chunchon Air Base|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ホーカー・シドレー]] [[ホーカー・シドレー トライデント|HS-121 トライデント 2E]]<ref name=ASN19830505-0 />
** 死者: なし。
** 状況: [[瀋陽市|瀋陽]]発[[上海市|上海]]行きの中国民航の国内線が6名の武装グループにハイジャックされ、領空侵犯した[[大韓民国|韓国]]で[[在韓米軍]]機の誘導により[[春川市|春川]]の在韓米軍基地に緊急着陸した。その後犯人はアメリカへの亡命を求め投降、逮捕された。当時外交関係がなかった中韓両国が事後処理で朝鮮戦争後初の直接交渉を行い、最終的に[[ソウル特別市|ソウル]]地方裁判所で懲役2年から6年の実刑判決となったが、犯人らは当時国交のあった[[台湾]]へ亡命した。なお犯行グループは台湾で「[[反共義士]]」として報奨金を受け取ったが、首謀者は後に誘拐殺人事件を引き起こし、2001年に死刑になった。
** 詳細: 「[[中国民航機韓国着陸事件]]」を参照。
 
* [[1984年]][[12月4日]]
** 便名: [[クウェート航空]] 221便
** 機種: [[エアバス]] [[エアバスA300-600|A300C4-620]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19841204-1|title=ASN Aircraft accident Airbus A300C4-620 9K-AHG Tehran-Mehrabad Airport (THR)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 死者: 乗客2人が死亡。
** 状況: [[パキスタン]]の[[カラチ]]に向かっていたクウェート航空機が4人組に乗っ取られ、[[イラン]]の首都[[テヘラン]]にある[[メヘラーバード国際空港]]に緊急着陸した。事態はそのまま膠着し、発生から5日後の12月9日深夜、イランの[[イスラム革命防衛隊|革命防衛隊]]の突入により事件は解決した。
** 詳細: 「[[クウェート航空221便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1985年]][[6月14日]]
** 便名: [[トランス・ワールド航空|トランス・ワールド航空 (TWA)]] 847便<ref name=ASN19850614-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19850614-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 727-231 N64339 Beirut International Airport (BEY)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727-231]]<ref name=ASN19850614-0 />
** 死者: 乗客1人が死亡。
** 状況: [[アテネ国際空港|アテネ]]から[[フィウミチーノ空港|ローマ]]へ向かったTWA機が、[[地中海]]上空を飛行中にイスラム過激派を名乗る2人組にハイジャックされた。事件は17日間に及び、TWA機は[[レバノン]]と[[アルジェリア]]の間を数度往復した。事件でアメリカ人乗客1名が射殺されたため、アメリカ政府はこの事件の報復として、[[大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国|リビア]]の指導者である[[ムアンマル・アル=カッザーフィー]]の自宅を爆撃、娘を含む親類や側近数名を殺害した。
** 詳細: 「[[トランスワールド航空847便テロ事件]]」を参照。
 
* 1985年[[11月23日]]
** 便名: [[エジプト航空]] 648便<ref name=ASN19851124-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19851124-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 737-266 SU-AYH Malta-Luqa Airport (MLA)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング737|737-266]]<ref name=ASN19851124-0 />
** 死者: 乗員乗客58人と犯人2人が死亡。
** 状況: [[アテネ国際空港|アテネ]]発[[カイロ国際空港|カイロ]]行きのエジプト航空機の国際線が国際テロ組織「[[アブ・ニダル]]」にハイジャックされ、[[大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国|リビア]]に向かうよう要求された。事件発生当初、同乗していた[[スカイマーシャル]]が応戦したものの、射殺された。ハイジャックの目的は、中東問題に対する[[エジプト]]政府の姿勢に抗議するためであったが、燃料が不足していたためハイジャック機は[[マルタ国際空港|マルタ]]に緊急着陸した。着陸後主犯格の{{仮リンク|オマル・レザック|en|Omar Rezaq}}は乗客3人を射殺した。事件発生から25時間後にエジプトの特殊部隊が強行突入し、犯人との銃撃戦の末機体を奪還したが、その際乗客に多数の死亡者が発生した。犯人3人のうち2人は死亡、主犯格のレザックは重傷で発見された。彼はマルタでの裁判で懲役25年の判決を言い渡されたが、服役7年後に恩赦が行われ釈放された。しかし[[連邦捜査局|FBI]]は[[国際刑事警察機構|ICPO]]の協力を得、レザックを[[ナイジェリア]]で拘束した。現在、彼はアメリカ国内で[[終身刑]]に服している。
** 詳細: 「[[エジプト航空648便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1986年]][[9月5日]]
** 便名: [[パンアメリカン航空]] 73便<ref name=ASN19860905-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19860905-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 747-121 N656PA Karachi-Quaid-E-Azam International Airport (KHI)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング747|747-121]]<ref name=ASN19860905-0 />
** 死者: 少なくとも乗員乗客21人が死亡<ref name=FBI20040514>{{Cite press release|title=Jordanian Hijacker Sentenced in D.C. for 1986 Hijacking of Pan Am Flight 73 as Victims from Around the World Recount Horrors|publisher=[[連邦捜査局|FBI]]|date=2004-05-14|language=en|url=https://archives.fbi.gov/archives/news/pressrel/press-releases/jordanian-hijacker-sentenced-to-160-years-in-prison-for-deadly-1986-hijacking|accessdate=2017-11-26}}</ref>。
** 状況: [[パキスタン]]の[[カラチ]]にある[[ジンナー国際空港]]に駐機中だったパンアメリカン航空73便が、国際テロ組織「[[アブ・ニダル]]」にハイジャックされた。操縦室にいた乗務員は脱出に成功したため、客室乗務員と乗客を乗せたまま同国政府と犯人との交渉が行われた。代わりの乗務員の到着を待っていた22時ごろ、補助電源装置が停止して機内が真っ暗になったのを突入の合図と誤認したハイジャック犯が、人質に手榴弾を投げつけ、無差別銃撃を行い、結果として21人以上の乗員乗客が死亡した<ref name=FBI20040514 />。
** 詳細: 「[[パンアメリカン航空73便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1987年]][[12月7日]]
** 便名: [[パシフィック・サウスウエスト航空|パシフィック・サウスウエスト航空 (PSA)]] 1771便<ref name=ASN19871207-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19871207-0|title=ASN Aircraft accident British Aerospace BAe-146-200 N350PS Paso Robles, CA|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>
** 機種: [[ブリティッシュ・エアロスペース|BAe]] [[BAe 146|146-200]]<ref name=ASN19871207-0 />
** 死者: 乗員乗客43人全員が死亡<ref name=ASN19871207-0 />。
** 状況: PSAの親会社である[[USエアウェイズ]]に不満を持つ元従業員が、乗員などに発砲の上、機体を急降下させたため墜落した。音速を超える速度で地面に激突したため、機体や遺体は破片となって四散した。
** 詳細: 「[[パシフィック・サウスウエスト航空1771便墜落事故]]」を参照。
 
* [[1989年]][[12月16日]]
** 便名: [[中国国際航空]]<ref name=flyteam-B-2448>{{Cite web|url=https://flyteam.jp/registration/B-2448|title=機体記号 - B-2448|publisher=FlyTeam|accessdate=2017-11-26}}</ref> 981便<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19891216-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 747 registration unknown Fukuoka Airport (FUK)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング747|747-2J6BM]]<ref name=flyteam-B-2448 />
** 死者: なし。
** 状況: [[北京首都国際空港|北京]]発[[上海虹橋国際空港|上海]]・[[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]経由[[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク]]行きの中国国際航空機が、上海に向かう途中にハイジャックされ[[福岡空港]]に着陸した。犯人は客室乗務員に非常口から滑走路上に突き落とされたため逮捕、解決した。犯人は政治犯を主張したが、[[中華人民共和国|中国]]に引き渡され刑事犯として懲役8年が確定した。
** 詳細: 「[[中国民航機ハイジャック事件]]」を参照。
 
=== 1990年代 ===
* [[1990年]][[10月2日]]
** 便名: 1) [[厦門航空]] 8301便<ref name=ASN19901002-3>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19901002-3|title=ASN Aircraft accident Boeing 737-247 B-2510 Guangzhou-Baiyun Airport (CAN)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>、2) [[中国南方航空]](機体記号:B-2812)<ref name=ASN=19901002-4>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19901002-4|title=ASN Aircraft accident Boeing 757-21B B-2812 Guangzhou-Baiyun Airport (CAN)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>、3) [[中国西南航空]] 2402便(機体記号:B-2402)<ref name=ASN19901002-2>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19901002-2|title=ASN Aircraft accident Boeing 707-3J6B B-2402 Guangzhou-Baiyun Airport (CAN)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>
** 機種: 1) [[ボーイング]] [[ボーイング737|737-247]]<ref name=ASN19901002-3 />、2) [[ボーイング]] [[ボーイング757|757-21B]]<ref name=ASN=19901002-4 />、3) [[ボーイング]] [[ボーイング707|707-3J6B]]<ref name=ASN19901002-2 />
** 死者: 3機の乗員乗客225人中128人が死亡<ref name=ASN19901002-3 /><ref name=ASN=19901002-4 /><ref name=ASN19901002-2 />。
** 状況: ハイジャックされた廈門航空の旅客機が燃料不足のため[[広州白雲国際空港]](旧空港)に緊急着陸しようとしたが、その際犯人ともみ合いになったため着陸に失敗。離陸待ちだった中国南方航空機と駐機中の中国西南航空機に相次いで衝突した後、横転して炎上した。廈門航空機で82人(犯人含む)、中国南方航空機で46人が死亡した。
** 詳細: 「[[1990年広州白雲空港衝突事故]]」を参照。
 
* [[1991年]][[3月26日]]
** 便名: [[シンガポール航空]] 117便
** 機種: [[エアバス]] [[エアバスA310|A310-324]]
** 死者: 犯人4人が死亡。
** 状況: [[マレーシア]]の[[スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港|スバン空港]]発[[シンガポール]]の[[シンガポール・チャンギ国際空港|チャンギ空港]]行きの国際線で、[[パキスタン人民党]]のメンバーと主張する4人組にハイジャックされた。ハイジャック犯は[[シドニー]]行きを命じたが、燃料が足りないためチャンギ空港に着陸し交渉が行われた。翌朝、[[シンガポールの軍事|シンガポール軍]]の特殊部隊が機内に突入し、犯人全員を射殺した。
** 詳細: 「[[シンガポール航空117便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1994年]][[4月7日]]
** 便名: [[フェデックス・エクスプレス]] 705便
** 機種: [[マクドネル・ダグラス]] [[マクドネル・ダグラス DC-10|DC-10-30F]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19940407-0|title=ASN Aircraft accident McDonnell Douglas DC-10-30F N306FE Memphis International Airport, TN (MEM)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-02}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: フェデックス・エクスプレスの[[航空機関士]]であった犯人は、便乗した貨物機をハイジャックしようとしたが、反撃され未遂に終わった。
** 詳細: 「[[フェデックス705便ハイジャック未遂事件]]」を参照。
 
* 1994年[[6月7日]]<ref name=ASN19940607-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19940607-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 737 registration unknown Taipei|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 便名: [[中国南方航空]]<ref name=ASN19940607-0 />
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング737]]<ref name=ASN19940607-0 />
** 死者: なし。
** 状況: [[中華人民共和国]]の[[福州長楽国際空港|福州]]発[[広州白雲国際空港|広州]]行きの中国南方航空機がハイジャックされ、その後同機は犯人の指示通りに[[台湾桃園国際空港|台北]]に着陸、犯人は投降し公安当局に拘束された。[[亡命]]が目的と思われる。
 
* 1994年[[12月24日]]
** 便名: [[エールフランス]] 8969便<ref name=ASN19941226-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19941226-0|title=ASN Aircraft accident Airbus A300B2-1C F-GBEC Marseille-Marignane Airport (MRS)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[エアバス]] [[エアバスA300|A300B2-1C]]<ref name=ASN19941226-0 />
** 死者: 乗客3人と犯人4人が死亡<ref name=ASN19941226-0 />。
** 状況: [[アルジェリア]]の[[アルジェ]]にある[[ウアリ・ブーメディアン空港]]で、[[フランス]]の[[パリ=オルリー空港]]行きのエールフランス機が、離陸準備中に4人組の[[武装イスラム集団]]にハイジャックされた。アルジェの空港で膠着状態が続き、26日未明に[[マルセイユ・プロヴァンス空港]]へ移動した後、[[国家憲兵隊治安介入部隊|GIGN]]が人質を救出した。
** 詳細: 「[[エールフランス8969便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1996年]][[11月23日]]
** 便名: [[エチオピア航空]] 961便<ref name=ASN19961123-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19961123-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 767-260ER ET-AIZ Mitsamiouli, Grande Comore|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング767|767-260ER]]<ref name=ASN19961123-0 />
** 死者: 乗員乗客122人と犯人3人が死亡。
** 状況: [[エチオピア]]の[[アディスアベバ国際空港|アディスアベバ]]発[[コートジボワール]]の[[フェリックス・ウフェ=ボワニ国際空港|アビジャン]]行きのエチオピア航空機がハイジャックされた。犯人グループは到達不可能な[[オーストラリア]]行きを要求したため、途中の[[コモロ]]で燃料切れにより墜落、乗員乗客125名が死亡した。犯人グループも死亡したため、何故そのような無理な要求をしたかは謎となった。
** 詳細: 「[[エチオピア航空961便ハイジャック墜落事件]]」を参照。
 
* [[1997年]][[3月10日]]
** 便名: [[遠東航空]] 128便<ref name=ASN19970310-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19970310-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 757-2Q8 B-27001 Xiamen Airport (XMN)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング757|757-2Q8]]<ref name=ASN19970310-1 />
** 死者: なし。
** 状況: [[中華民国]]([[台湾]])の国内線でハイジャックが発生、犯人の要求に応じて[[中華人民共和国]]の[[廈門高崎国際空港]]へと向かった。中国当局はハイジャック犯以外の即時帰還を認め、犯人以外は当日中に[[台北市|台北]]へ到着した。
** 詳細: 「[[遠東航空128便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1999年]][[12月24日]]
** 便名: [[インディアン航空]] 814便<ref name=ASN19991224-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19991224-1|title=ASN Aircraft accident Airbus A300B2-101 VT-EDW Kandahar Airport (KDH)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[エアバス]] [[エアバスA300|A300B2-101]]<ref name=ASN19991224-1 />
** 死者: 乗客1人が死亡。
** 状況: [[ネパール]]の[[トリブバン国際空港|カトマンズ]]から[[インド]]の[[インディラ・ガンディー国際空港|ニューデリー]]へ向かったインディアン航空機が[[イスラーム過激派|イスラム過激派]]5人組にハイジャックされた。[[アフガニスタン]]の[[カンダハール]]に到着後はインド政府との交渉が行われ、同政府がイスラム過激派3人の釈放に応じたことで、12月31日に人質全員が解放された。
** 詳細: 「[[インディアン航空814便ハイジャック事件]]」を参照。
 
=== 2000年代 ===
[[画像:Boeing 757-200 (American Airlines) 092.jpg|thumb|right|240px|アメリカン航空のボーイング757]]
* [[2001年]][[9月11日]]
** 便名: 1) [[アメリカン航空]] 11便、2) [[ユナイテッド航空]] 175便、3) [[アメリカン航空]] 77便、4) [[ユナイテッド航空]] 93便
** 機種: 1) [[ボーイング]] [[ボーイング767|767-223ER]]<ref name=ASN20010911-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20010911-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 767-223ER N334AA New York, NY|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-19}}</ref>、2) [[ボーイング]] [[ボーイング767|767-222]]<ref name=ASN20010911-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20010911-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 767-222 N612UA New York, NY|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-19}}</ref>、3) [[ボーイング]] [[ボーイング757|757-223]]<ref name=ASN20010911-3>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20010911-3|title=ASN Aircraft accident Boeing 757-223 N644AA Washington, DC|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-19}}</ref>、4) [[ボーイング]] [[ボーイング757|757-222]]<ref name=ASN20010911-2>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20010911-2|title=ASN Aircraft accident Boeing 757-222 N591UA Shanksville, PA|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-19}}</ref>
** 死者: 4機の乗員乗客265人全員と地上の約2700人が死亡<ref name=ASN20010911-0 /><ref name=ASN20010911-1 /><ref name=ASN20010911-3 /><ref name=ASN20010911-2 /><ref>乗員乗客にはテロリストを含む。</ref>。
** 状況: [[アルカーイダ]]に所属する複数のテロリストによってハイジャックされた航空機4機が[[ニューヨーク]]の[[ワールドトレードセンター (ニューヨーク)|ワールドトレードセンター]]、[[ワシントンD.C.|ワシントン]]の[[アメリカ国防総省|国防総省]]([[ペンタゴン]])、[[ペンシルベニア州]][[シャンクスヴィル]]近郊に次々と激突、墜落した。ビルの火災や崩壊などにより死者・行方不明者が約3000人となる、航空機に関連した惨事としては史上最悪のものとなった。
** 詳細: 「[[アメリカ同時多発テロ事件]]」、および「[[アメリカン航空11便テロ事件]]」、「[[ユナイテッド航空175便テロ事件]]」、「[[アメリカン航空77便テロ事件]]」、「[[ユナイテッド航空93便テロ事件]]」を参照。
 
* [[2005年]][[9月12日]]
** 便名: {{仮リンク|LATAMコロンビア航空|label= AIRESコロンビア航空|en|LATAM Colombia}} (機体記号:HK-4030X)<ref name=ASN20050912-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20050912-0|title=ASN Aircraft accident de Havilland Canada DHC-8-301 HK-4030X Bogotá-Eldorado Airport (BOG)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[デ・ハビランド・カナダ]] [[デ・ハビランド・カナダ DHC-8|DHC-8-301]]<ref name=ASN20050912-0 />
** 死者: なし。
** 状況: [[コロンビア]]の[[フロレンシア]]発[[ボゴタ]]行きのAIRESコロンビア機が親子にハイジャックされ、[[コロンビア空軍|空軍]]基地に緊急着陸した。乗客と乗員は全員解放された。
 
* [[2009年]][[4月19日]]<ref name=ASN20090419-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20090419-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 737-8AS C-FTCZ Montego Bay-Sangster International Airport (MBJ)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 便名: [[キャンジェット航空]] 918便<ref name=ASN20090419-0 />
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング737 ネクストジェネレーション|737-8AS]]<ref name=ASN20090419-0 />
** 死者: なし。
** 状況: [[ジャマイカ]]の[[モンテゴ・ベイ]]で駐機中のキャンジェット機に武装した男が立てこもったが、[[ジャマイカ国防軍]]によって逮捕された。
 
* 2009年[[9月9日]]
** 便名: [[アエロメヒコ航空]] 576便<ref name=ASN20090909-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20090909-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 737-852 EI-DRA Mexico City-Benito Juárez International Airport (MEX)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング737 ネクストジェネレーション|737-852]]<ref name=ASN20090909-1 />
** 死者: なし。
** 状況: [[メキシコ]]の国内線で[[ボリビア人]]によるハイジャックが発生した。[[メキシコ・シティ国際空港]]着陸後、犯人は[[フェリペ・カルデロン]]メキシコ大統領との対話を要求したが、[[メキシコ連邦警察]]の突入により身柄を拘束された。
** 詳細: 「[[アエロメヒコ航空576便ハイジャック事件]]」を参照。
 
=== 2010年代 ===
* [[2014年]][[2月17日]]
** 便名: [[エチオピア航空]] 702便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング767|767-3BGER]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20140217-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 767-3BGER ET-AMF Genève-Cointrin Airport (GVA)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: [[エチオピア]]から[[イタリア]]へ向かっていたエチオピア航空機で、機長が席を外したときにエチオピア人の副操縦士がコックピットのドアをロックし、副操縦士のみの操縦で[[スイス]]へと向かった。[[ジュネーヴ空港]]着陸後、副操縦士は警察に投降した。[[亡命]]目的のハイジャックだった。
** 詳細: 「[[エチオピア航空702便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[2016年]][[3月29日]]<ref name=ASN20160329-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=20160329-0|title=ASN Aircraft accident Airbus A320-232 SU-GCB Larnaca Airport (LCA)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 便名: [[エジプト航空]] 181便<ref name=ASN20160329-0 />
** 機種: [[エアバス]] [[エアバスA320|A320-232]]<ref name=ASN20160329-0 />
** 死者: なし。
** 状況: [[ボルグ・エル・アラブ空港|アレクサンドリア]]発[[カイロ国際空港|カイロ]]行きの[[エジプト航空]]の国内線がエジプト人の男にハイジャックされ、[[キプロス]]の[[ラルナカ国際空港]]に着陸した。犯人は元妻との面会を要求したが逮捕され、乗員乗客は全員解放された。
** 詳細: 「[[エジプト航空181便ハイジャック事件]]」を参照。
 
== 日本における主なハイジャック事件 ==
日本航空のハイジャック事件は「[[日本航空ハイジャック事件]]」、全日空のハイジャック事件は「[[全日本空輸ハイジャック事件]]」もそれぞれ参照。
 
* [[1970年]][[3月31日]]
** 便名: [[日本航空]] 351便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727-89]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19700331-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 727-89 JA8315 Pyongyang-Sunan Aiport (FNJ)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: [[東京国際空港|羽田空港]]発[[福岡空港|板付空港]]行きの日航機「よど号」が[[共産主義者同盟赤軍派]]9人によってハイジャックされ、[[大韓民国|韓国]]の[[金浦国際空港]]経由で[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]へ渡った、国内初のハイジャック事件。犯人グループは北朝鮮への亡命に成功し、また[[運輸省|運輸]][[政務次官]][[山村新治郎 (11代目)|山村新治郎]]が人質の身代わりになるなど、解決に際して非常に問題の多い事件であった。
** 詳細: 「[[よど号ハイジャック事件]]」を参照。
 
* 1970年[[8月19日]]
** 便名: [[全日本空輸]] 175便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727]]
** 死者: なし。
** 状況: [[名古屋飛行場|小牧空港]]発[[千歳基地|千歳空港]]行きのの全日空機「アカシア便」が、モデルガンを持った男にハイジャックされた。犯人は[[航空自衛隊]][[浜松基地]]に緊急着陸後逮捕された。[[航空機の強取等の処罰に関する法律|ハイジャック防止法]]が初めて適用された事件である。
** 詳細: 「[[全日空アカシア便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1972年]][[11月6日]]
** 便名: [[日本航空]] 351便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727]]
** 死者: なし。
** 状況: [[東京国際空港|羽田]]発[[福岡空港|福岡]]行きの国内線がハイジャックされ、犯人に[[キューバ]]へ向かうよう要求されたものの、機長が拒絶し羽田へと引き返した。逃亡用に[[ダグラス DC-8|DC-8]]型機を用意させ、それに移動した際に逮捕された。
** 詳細: 「[[日本航空351便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1977年]][[3月17日]]
** 便名: [[全日本空輸]] 724便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727-281]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19770317-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 727-281 registration unknown Hakodate|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>
** 死者: なし。
** 状況: [[千歳基地|千歳空港]]発[[仙台空港]]行きの便で、犯人が客室乗務員にコックピットのドアを開けるよう要求したが、乗客4人に取り押さえられた。なお、同日に同じ行き先で同じ航空会社に対するハイジャック事件が発生しているが、関連性はない。
** 詳細: 「[[全日空724便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* 1977年3月17日
** 便名: [[全日本空輸]] 817便
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング727|727-281]]<ref>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19770317-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 727-281 registration unknown Tokyo|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-12-03}}</ref>
** 死者: 犯人1人が死亡。
** 状況: [[東京国際空港|羽田空港]]発[[仙台空港]]行きで、犯人が客室乗務員に東京と仙台間を飛び続けるよう要求、さらに持っていた拳銃を暴発させた。このため当該機は羽田空港に緊急着陸し、捜査員が機内に突入したが、犯人はトイレで自殺していた。
** 詳細: 「[[全日空817便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1995年]][[6月21日]]
** 便名: [[全日本空輸]] 857便<ref name=ASN19950621-1>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19950621-1|title=ASN Aircraft accident Boeing 747SR-81 JA8146 Hakodate Airport (HKD)|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング747|747SR-81]]<ref name=ASN19950621-1 />
** 死者: なし。
** 状況: [[東京国際空港|羽田空港]]発[[函館空港]]行きの全日空機が、[[精神障害|精神疾患]]で休職中の銀行員によりハイジャックされる。警視庁の特殊部隊「SAP」(現在の[[特殊急襲部隊|SAT]])の支援もあり、翌日[[北海道警察]][[機動隊]]が突入し人質全員が解放された。
** 詳細: 「[[全日空857便ハイジャック事件]]」を参照。
 
* [[1999年]][[7月23日]]
** 便名: [[全日本空輸]] 61便<ref name=ASN19990723-0>{{Cite web|url=https://aviation-safety.net/database/record.php?id=19990723-0|title=ASN Aircraft accident Boeing 747-481D JA8966 Tokyo|publisher=Aviation Safety Network|language=en|accessdate=2017-11-26}}</ref>
** 機種: [[ボーイング]] [[ボーイング747-400|747-481D]]<ref name=ASN19990723-0 />
** 死者: 乗員1人が死亡。
** 状況: 航空機と運航システムに異常な興味を示した犯人が[[客室乗務員]]を脅し操縦席に乱入、機長を刺殺して操縦桿を握り、機体を急降下させた。副操縦士らがコックピットに突入し犯人を取り押さえ、機体のコントロールを奪還した。日本で初めて死者が発生したハイジャック事件となった。
** 詳細: 「[[全日空61便ハイジャック事件]]」を参照。
 
== ハイジャック防止のための取り組み ==
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== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author=デイビッド・ゲロー|others=清水保俊(訳)|title=航空事故|edition=増改訂版|year=1997|publisher=[[イカロス出版]]|ref=harv}}
*{{Citation
|last=浅野
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|publisher=ABC-CLIO
|ref=harv}}
 
==外部リンク==
* [http://www.aomori-airport.jp/03_airport/w-day24.html 青森空港HP 我が国航空機に係るハイジャック等一覧表]{{リンク切れ|date=2017年11月}}
* [https://aviation-safety.net/database/ Aviation Safety Database] 世界各地で発生した民間航空機による事故の便覧(英語)
 
{{航空事故}}