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1981年、ドジャースから[[ドン・サットン]]を獲得。サットン、ライアンという当時のナ・リーグを代表する右腕投手が揃った。9月26日にはライアンが通算5度目のノーヒットノーランを達成し、[[サンディ・コーファックス]]の持つMLB記録を破った。また、自己最高となる防御率1.69を記録し、最優秀防御率も獲得した。同年には[[ストライキ]]によって前後期制となり、アストロズは33勝20敗で後期優勝を飾る。プレーオフでは、前期優勝のドジャースとの[[ディビジョン・シリーズ]]に臨み、第1戦、第2戦と連勝したが、その後は3連敗を喫し、地区優勝はならなかった。
 
1983年4月27日にはライアンが[[ウォルター・ジョンソン]]の持つ通算3509奪三振を抜き、通算奪三振のMLB記録を更新。1982年・1983年には[[日本プロフェッショナル野球組織]]・[[パシフィックリーグ]]加盟の[[西武ライオンズ]]期待の若手で大砲候補の[[秋山幸二]]が留学し1Aやアリゾナ教育リーグで活躍
 
1986年には[[マイク・スコット]]が[[スプリットフィンガード・ファストボール]]をマスターし、「見えない球をどうやって打つんだ!」と言われるほどの魔球だった<ref name="maj200809"/>。18勝10敗、防御率2.22、306奪三振を記録し、[[サイ・ヤング賞]]を受賞。スコットはこの年の9月25日にはノーヒットノーランを達成し、打線では[[グレン・デービス (野球)|グレン・デービス]]が31本塁打を放ち、アストロズではジミー・ウィン以来となる30本塁打以上を記録した(本拠地のアストロドームは極端に本塁打が出にくい球場として知られ、アストロズの選手が25本塁打以上を記録するのも稀であった)。この年は彼らの活躍もあって2度目の地区優勝を果たした。続くリーグチャンピオンシップシリーズではメッツと対戦。共に2勝ずつをあげたが、第5戦、第6戦と共に延長の末に敗れ、リーグ優勝はならなかったが、マイク・スコットが2試合に登板し防御率0.50、2勝を記録し、この活躍が評価されMVPを受賞している<ref name="maj200809"/>。同年には前出秋山の同僚[[森繁和]]も留学
 
その後、1988年限りで40歳を迎えていたライアンを[[テキサス・レンジャーズ]]に放出。ライアンは翌1989年には16勝、301奪三振を記録し、この年には前人未到の5000奪三振を達成。その後300勝、2度のノーヒットノーランを達成するなど、その健在ぶりを示した。逆にチームは低迷し、1990年代中盤まで優勝とは縁のないシーズンが続いた。また、観客減にも悩まされるようになり、移転話も持ち上がったが、こちらは結局実施されなかった。
 
=== キラーB'sの登場 ===
1988年には[[クレイグ・ビジオ]]、{{by|1991年}}には[[ジェフ・バグウェル]]がメジャーデビュー。ビジオはデビュー当初は捕手だったが、その後は二塁手に転向し、メジャーを代表する名二塁手へと成長する。バグウェルはデビュー前に[[ボストン・レッドソックス]]から獲得し、その独特の「ガニ股打法」で知られた。デビュー1年目には打率.294・本塁打15本・打点82という好成績でナ・リーグ[[ルーキー・オブ・ザ・イヤー (MLB)|新人王]]を受賞した。1990年には前年・前々年[[日本プロフェッショナル野球組織]]・[[セントラルリーグ]]加盟の[[読売ジャイアンツ]]属した[[ビル・ガリクソン]]加入も翌年からは[[デトロイト・タイガース]]に。
[[image:Two of the Killer B's.jpg|thumb|225px|キラーB'sの中核バグウェル(左)とビジオ(右)]]
 
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2015年、シーズン前に積極的な補強を行い、抑えの[[ルーク・グレガーソン]]、セットアッパーの[[パット・ネシェック]]、長打力のある[[ハンク・コンガー]]、[[コルビー・ラスムス]]、[[エバン・ガティス]]、[[ルイス・バルブエナ]]、[[ジェド・ラウリー]]など新たに10人を獲得して、4月から5月にかけて10連勝を記録し、予想を覆し首位を走っていた。しかし、大型連敗をする時期もあり、安定しているとは言えないが、6月に2012年ドラフト全体一位の[[カルロス・コレア]]がメジャーに昇格し、目覚ましい活躍をしており、先発投手の[[ランス・マッカラーズ・ジュニア|ランス・マッカラーズ]]もデビューしてまずまずの成績を残している。7月にはアスレチックスから[[スコット・カズミアー]]、ブルワーズから[[マイク・ファイヤーズ]]をトレードで獲得し、コマ不足と言われていた先発投手の補強に成功した。[[カルロス・ゴメス (野球)|カルロス・ゴメス]]もトレードで獲得した。9月には、レンジャーズと激しい首位争いを繰り広げるも、終盤に入ってからレンジャーズが追い上げる一方でチームは徐々に失速し、レンジャーズに首位を明け渡してしまう。そして最終戦に持ち込みながらもレンジャーズに西部地区優勝を攫われ、ワイルドカード2位で滑り込みリーグ優勝を果たし、当時はナショナルリーグだった2005年以来10年ぶりのポストシーズン進出を果たした。ニューヨークで行われた東部地区に所属するヤンキースとのワイルドカード進出決定戦で田中将大をラスムスとゴメスの2発で沈ませ、10年ぶりの地区シリーズ進出を果たした。続く地区シリーズでは[[カンザスシティ・ロイヤルズ]]に対し、優勝決定シリーズまであとアウト6個の場面から、痛恨のエラーもあり逆転され2勝3敗で敗退した。だが、ワールドチャンピオンを果たしたロイヤルズに対して最終戦まで持ち込んだともいえる。二年前まで3年連続100敗していたとは思えないチームの躍進であり、来季以降にもつながるシーズンとなった。
 
2017年シーズンは[[青木宣親]]をマリナーズから、[[ブライアン・マッキャン]]を世代交代を図るヤンキースから獲得。5月30日の敵地ツインズ戦では8回までに2-8とリードされながら一挙11点を奪って16対8と当時シーズン19回目の逆転勝ち。8回までに6点差以上つけられた試合は659回あり、全敗していたが660回目にして初勝利を挙げた。青木はシーズン途中で[[トロント・ブルージェイズ]]へ移籍したが(その後さらに[[ニューヨーク・メッツ]]へ移籍)、アルトゥーベやコレアなどによって強力な打線が構築された結果、チームはレギュラーシーズンで101勝を挙げ、ア・リーグ移籍後初となる地区優勝を果たす。その後出場した[[ディビジョンシリーズ]]では[[ボストン・レッドソックス]]を、[[リーグチャンピオンシップシリーズ]]では[[ニューヨーク・ヤンキース]]をそれぞれ下し、チームとしては12年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。なお、アメリカンリーグにおいては初となる優勝である。[[2017年のワールドシリーズ|ワールドシリーズ]]では[[ロサンゼルス・ドジャース]]と対戦。アストロズはMLB史上初めて、ナショナルリーグ、アメリカンリーグ双方からワールドシリーズ進出を果たしたチームになった。第1戦は敗北するも、続く第2戦は延長戦の末に勝利。前回出場した[[2005年のワールドシリーズ]]では1勝もできないまま敗退したため、これがアストロズにとってワールドシリーズ初勝利となった。第5戦で延長10回の乱打戦を[[アレックス・ブレグマン]]のサヨナラ打の末に13対12で勝利し、初のワールドシリーズ制覇に王手をかけると、3勝3敗のタイに持ち込まれた後の最終第7戦を5対1で勝利し、球団史上初のワールドチャンピオンに輝いた。
 
== 選手名鑑 ==