「渋谷実」の版間の差分

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上述通り、正に松竹蒲田テイストと呼ぶべきエスプリの効いたドラマやシニカルな笑いの演出に優れていた。これはフィルモグラフィーのほぼ全般に亘って言えることで、『勲章』(1954年)や『喜劇 仰げば尊し』(1966年)という松竹以外での作品にも見られる傾向である。この作風は当時の観客には非常に好評を博し、存命中は[[小津安二郎]]、[[木下惠介]]に並び称される高い観客動員力を誇った。小津が『[[秋刀魚の味]]』の次回作として温めていた企画『大根と人参』を監督するに至ったのも、そうした人気と実力を評価された故である。
 
また一方では『[[てんやわんや]]』で[[淡島千景]]を映画界に送り出したり、[[笠智衆]]を1962年『四人目淑女』(1948年)や『酔っぱらい天国』(1962年)などで小津、木下作品や「[[男はつらいよ]]」シリーズとは一線を画す役柄を演じさせたり、と俳優の潜在的な能力を引き出す手腕にも長けていた。[[池部良]]も、『現代人』(1952年)を通じて演技に開眼したと語っている。
 
なお、『気違い部落』(1957年)はそのタイトルが主な原因となって、所謂[[封印作品]]となっている(ただしレトロスペクティヴなどで劇場上映される事はある)。2009年2月にCSの衛星劇場で放映された。
*[[激流 (1944年の映画)|激流]](1944年)
*[[情炎 (1947年の映画)|情炎]](1947年)
*四人目の淑女(1948年)
*[[てんやわんや]](1950年)
*[[自由学校]](1951年)
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