「引越社」の版間の差分

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== 沿革 ==
* [[1971年]](昭和46年)6月 - [[名古屋市]][[港区 (名古屋市)|港区]][[いろは町 (名古屋市)|いろは町]]にて創業する<ref>[http://www.2626.co.jp/information/history.html 沿革] 引越社</ref>。オーナーは角田朝男
{{出典の明記|date=2017年7月24日 (月) 07:09 (UTC)|section=1}}
* [[1971年]](昭和46年)6月 - [[名古屋市]][[港区 (名古屋市)|港区]][[いろは町 (名古屋市)|いろは町]]にて創業する。オーナーは角田朝男
* [[1990年]](平成2年)6月 - 関連会社の株式会社アリさんサービスを発足させる
* [[1991年]](平成3年)1月 - 宇治支店を開設し、関西に進出。
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** 8月 - 北海道本部・札幌支店・札幌西支店を開設する。
* [[2015年]](平成27年)11月 - 後述する労働問題によりグループ会社「引越社関東」が、[[ブラック企業大賞|ブラック企業大賞2015]]にて「アリ得ないで賞」「WEB投票賞」を受賞<ref>{{Cite web|url=http://blackcorpaward.blogspot.jp/2015/11/blog-post.html|title=ブラック企業大賞: 受賞企業決定|author=ブラック企業大賞実行委員会|date=2015-11-30|accessdate=2016-02-04}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151129-00004004-bengocom-soci|title=ブラック企業大賞に「セブンイレブン」、「アリさん」引越社には「アリえないで賞」|author=弁護士ドットコム|date=2015-11-29|accessdate=2016-02-04}}</ref>
* [[2017年]](平成29年)
** 3月 - [[名古屋地方裁判所]]は「組合への勧誘は悪徳マルチ商法への勧誘が本当の目的」とする張り紙で組合活動に不当介入したとして、元社員の男性と労働組合へ50万円の賠償命令を行った<ref>[http://www.sankei.com/west/news/170327/wst1703270075-n1.html 「組合勧誘はマルチ商法勧誘が目的」張り紙…引越社に50万円賠償命令 名古屋地裁「組合参加抑止が目的」と認定] 産経新聞 2017年3月27日</ref>。
** 12月 - 「株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西(アリさんマークの引越社)」がブラック企業大賞で2017年度の大賞を受賞した<ref>[http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/23/bca2017_a_23315621/ ブラック企業大賞2017 大賞は「アリさんマークの引越社」] ハフィントンポスト 2017年12月23日</ref>。
 
== 関連会社をめぐる訴訟、不祥事 ==
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2006年3月、[[大阪府]][[東大阪市]]の[[阪神高速道路]]で、引越社関西の姫路支店所属の男性運転手がトラックを[[居眠り運転]]し、車列に追突し死亡した<ref name=yomiuri20070223>「アリさん、やっぱり働き過ぎ…引越社関西、また書類送検」[[読売新聞]]、2007年2月23日</ref>。過労と知りながら運転させたとして、姫路支店長代行が[[道路交通法]]違反容疑で[[大阪府警察]]に[[逮捕]]され[[罰金]]30万円の[[略式命令]]を受けた<ref name=yomiuri20070223/>。また、本社など3か所が家宅[[捜査]]され<ref name=kitaoosaka>[http://www16.plala.or.jp/kitagoudou/n_0130.htm 「『労働者をこき使って大きくなった』引越社 労働条件改善の闘いに注目・支援を!!」]『北合同ニュース130号』北大阪合同労働組合、2009年3月25日発行</ref>、社長の角田淑子など役員・管理職が任意の[[事情聴取]]に応じた。府警は、過労状態の認識や個別の業務指示への関与はなかったとして立件を見送ったものの、同年[[7月31日]]、同法違反容疑で[[法人]]としての引越社関西を[[書類送検]]した<ref>「アリさん引越社を書類送検 役員立件は見送り」[[共同通信]]、2006年7月31日</ref> 。[[2007年]][[2月22日]]、[[兵庫労働局]]は、死亡した運転手は最大で30時間半の超過勤務をしていた、姫路支店長代行は[[時間外労働]]に関する協定(三六協定)を結ばないまま基準を超える超過勤務をさせたとして、労働基準法違反の疑いで引越社関西と姫路支店長代行を書類送検した<ref name=yomiuri20070223/>。引越社関西は「深く反省し再発を防止する」とコメントした<ref name=yomiuri20070223/>。
 
同社とグループ会社の社員と元社員計12人が、作業で家具が破損した際や、[[交通事故]]を起こした際などに、それらの弁済費用を給与から天引きされたことが違法であるとして、[[2015年]][[7月31日]]に計7,000万円の支払いを求め[[名古屋地方裁判所]]に提訴した<ref>[http://www.sankei.com/affairs/news/150731/afr1507310020-n1.html 弁償代天引きは不当と提訴 名古屋の引越社社員ら 家具破損や交通事故] 産経新聞 2015年7月31日</ref>。その後元支店長や元人事担当者らも相次いで提訴、引越社グループ各社に対する<ref>{{Cite web |date=2016年2月23日 |url=http://www.labornetjp.org/news/2016/1456237704689staff01|title=アリさんマークの引越社の江戸川支店元支店長など3人が2480万円の支払いを求めて提訴!|publisher=[[レイバーネット日本]] |accessdate=2016年3月5日}}</ref>集団訴訟参加者は、2016年2月時点で30人を超えた。この弁済費用は役員会の出席者がおのおの妥当と思う額を投票し、その平均値を「審議結果」として従業員に請求すると報道されている<ref>{{Cite web |date=2016年2月29日 |url=http://wwwcollege.nikkei.comco.jp/article/DGXMZO97731410W6A220C1000000/65003011.html|title=「アリ」たちの反乱 引っ越し大手、過重労働の現場|publisher=[[日本経済新聞]] |accessdate=2016年3月5日}}</ref>。
 
=== 労働組合「プレカリアートユニオン」加入者との争議 ===
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社員Aは2011年1月に入社したが、2015 年1月に車両事故を営業車を運転中に起こすと48万円の弁償金を求められ、弁償金48万円を毎月1万円ずつを給与から天引きされるようになった。その後、会社の機密漏えいによる会社への[[名誉棄損]]などを理由に、[[8月11日]]付で[[懲戒解雇]]処分を受けたが、その際に社員Aの解雇通知を全店に貼り出されるなどした。社員Aの仮処分の申し立てなどを受け、引越社は一転して解雇を撤回、社員Aは[[10月1日]]に復職していたが、[[シュレッダー]]係として立ち仕事に配置転換されるなどした<ref name="sankei"></ref>。2016年[[2月9日]]放映の[[テレビ東京]]制作『[[日経スペシャル ガイアの夜明け]]』では、「密着!会社と闘う者たち 〜"長時間労働"をなくすために〜」と題してこれらの経緯を取り上げた<ref>[http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20160209.html 02月09日放送 第702回 密着!会社と闘う者たち 〜"長時間労働"をなくすために〜]、テレビ東京『日経スペシャル ガイアの夜明け』</ref>。この裁判は2017年5月24日、裁判所から出された社員Aと引越社関東に対する和解提案により決着を迎えた<ref name=":0" />。社員Aは2017年6月1日から、営業専任職に復帰することとなり、給与は営業職だったときと同じ水準に戻された。さらに引越社関東は、配置転換・懲戒解雇・罪状ペーパーの3件の謝罪も行った<ref name=":0" />。なお、共同記者会見の場で労組と弁護団は、残業手当をめぐり社員Aが引越社関東を相手取った別の裁判を続けていることを明らかにした<ref name=":0" />。
2017年5月に解雇の無効などを求めた東京地裁にて、会社から営業職への復帰と解決金を受けとることで和解した<ref name="sankei"></ref>。
 
2017年8月23日、[[都道府県労働委員会|東京都労働委員会]]は、社員Aのシュレッダー係への異動に対し[[不当労働行為]]にあたると認定し、救済措置を取るよう命じた<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASK8R41T6K8RULFA008.html 「アリさん引越社」に不当認定 シュレッダー係への異動] 朝日新聞 2017年8月23日</ref>。
 
==== 引越社側 ====
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懲戒解雇の理由は社員Aが取引先にユニオンのビラを撒いていたこととユニオンに対して引越社の社員の住所や電話番号、社員Aが担当していた取引先の情報の漏洩させていたからだと述べている。副社長は公開された動画が撮影された当時の会社前の状況について、ユニオン側による一時間以上もの東京本社前での大音量コールと当社担当者が囲まれていたことから駆けつけたが、怒鳴声のような大声でないと会話も出来ないような騒音と怒声だったと述べている。副社長はオフィス前でのユニオンの街宣車による法外な額を支払えなどのコールなど営業妨害に対して[[民事不介入]]から警察には頼れないとして、コールの中止やユニオンの組合員に囲まれた担当従業員を守るために出ていったと述べた。本社の街宣車や拡声器によるコールによる騒音が続いた中で、足を故意に踏まれて怒り出したタイミングのシーン撮影に合わせて街宣車による騒音やコールを止めたことで一方的に怒鳴っているように編集されたとして、立場を踏まえずに挑発行為にのってしまったと振り返った。引越社側は労基から指摘された深夜残業の未払い・労働時間の超過分の支払いと社員Aの懲戒解雇処分も取り消しと改善した後の妥結案の話し合いで『生涯賃金(約2億5000万円)<ref>[http://nensyu-labo.com/heikin_syougai.htm]</ref>を払えば許す』との要求している社員Aやユニオン側に対して言いたいことがあるとしている。
 
1月10日に社員Aが起こした車両事故に修理費を給料から徴収した等の報道を否定して、事故は営業開始前の社員Aが出勤する時におこしたものだったため1円も天引きしていないと反論した。厳しいルールに関しても解雇をなるべくしないためとだして[[リーマンショック]]時には賃金3%削減に当時の全社員に納得してもらうことで解雇や離職が0だったこと、上司を部下らが査定する制度、結婚記念日に[[有給休暇]]、[[配偶者]]の誕生日には三万円支給など真面目な人には遣り甲斐がある労働環境だと述べている<ref>[http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/100900017/?P=2&mds ]</ref><ref>[https://nikkan-spa.jp/992844?display=b]</ref><ref>週刊SPA!2015年12月8号「全ては従業員を守る為にやったこと」 </ref>
 
== 主な事業所 ==
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[[Category:中川区の企業]]
[[Category:1971年設立の企業]]
[[Category:労働問題]]