「仙山線」の版間の差分

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[[仙台空港鉄道仙台空港線]]([[2007年]]開業)の建設にあたって、仙山線の高速化および[[仙台空港アクセス線]]との[[直通運転|相互直通]]化の調査を[[1999年]](平成11年)度から[[国土交通省]]が行い<ref name="YamagataTP">{{PDFlink|[http://www.pref.yamagata.jp/ou/doboku/180001/publicfolder200602155612475437/dobokugaiyouH20/gaiyo03.pdf 平成20年度山形県土木概要 第3章 交通政策]}}{{リンク切れ|date=2010年12月}}(山形県庁)</ref>、各界からも両件実現を望む声が上がった<ref name="YamagataRails"/><ref>{{PDFlink|[http://www.tohokukk.jp/contents/sendai-city/pdf/20051213.pdf 仙台都市圏交流基盤に関する懇談会]}}([[社団法人]][[東北建設協会]])</ref>。続いて[[東北運輸局]]も両件に関して「公共交通活性化総合プログラム<ref>[http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/index.html 公共交通活性化総合プログラム](国土交通省)</ref>」の調査を行った<ref name="YamagataTP"/>。
 
{| class="wikitable" style="margin: 1em 0.2em; text-align: center; font-size: 80%; float: right;"
しかし[[2004年]](平成16年)から、[[東北自動車道|東北]]・[[山形自動車道]]経由で仙山間を結ぶ[[高速バス]]・[[仙台 - 山形線]]の増発により旅客争奪戦を強いられ、全線を通して乗車する利用客は減少した<ref name="kousoku" group="注釈">ただし、1994年9月の災害による長期不通の際は、JRは仙台 - 山形間でノンストップの[[バス代行|代行バス]]を運転したものの、仙山間の旅客は運賃が当時JRより安かった高速バス・仙台 - 山形線に乗客を奪われる結果となった。</ref>。他方、[[愛子盆地]]の人口増加と[[仙台西道路]]の[[ラッシュ時]]の混雑により、愛子盆地住民の都心部への自動車・バスによるアクセス時間が延びてきたため、定時性のある仙山線通勤の需要が高まり、愛子や陸前落合などの旧来からの駅の利用客も増えている。また、[[2001年]](平成13年)からの仙台市の「アクセス30分構想<ref>[http://www.city.sendai.jp/toshi/koutsukikaku/index.html アクセス30分構想] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20111208204427/http://www.city.sendai.jp/toshi/koutsukikaku/index.html |date=2011年12月8日 }}([[仙台市役所]]公共交通推進課)</ref>」に基く[[オムニバスタウン#宮城県仙台市|仙台市のオムニバスタウン事業]]により両駅の駅前広場は整備され、仙山線は仙台 - 愛子間の近郊輸送に重点を置いたダイヤが組まれている。
 
<div style="float: right; text-align: center;">
{| class="wikitable" style="margin: 1em 0.2em; text-align: center; font-size: 80%;"
|- style="background: #ddd;"
|+区間別の[[輸送密度|一日平均通過人員]](人/日)<ref name="JReast1987-2012ave2016ave">{{PDFlink|[http://www.jreast.co.jp/rosen_avr/pdf/1987-2012.pdf 路線別ご利用状況(1987~2012年度(5年毎))]}}(東日本旅客鉄道「[http://www.jreast.co.jp/rosen_avr/ 路線別ご利用状況]」)</ref>
|-
!rowspan="2"|年度
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|23,157
|}
[[1987年]]度(昭和62年度)以降の5年毎の一日平均通過人員([[輸送密度]])を見ると、全線(羽前千歳 - 仙台)では[[1997年]]度(平成9年度)をピークとして減少したもののその後は横這い状態になっている<ref name="JReast1987-2016ave"/>。輸送密度を区間別に見れば、全線の26.2%を占める仙台近郊の区間列車運行区間(愛子 - 仙台)が大きく上げている一方、全線の約3/4を占める同区間以外(羽前千歳 - 愛子)では[[1992年]]度(平成4年度)をピークとして減少しており、その比は6倍以上になっているため、これらが相殺されて全線における近年の横這い傾向をつくり出している<ref name="JReast1987-2016ave"/>。
</div>
;区間別の[[輸送密度|一日平均通過人員]](人/日)<ref name="JReast1987-2012ave"/>
{{legend-line|black solid 2px|全線:羽前千歳 - 仙台}}
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{{legend-line|red solid 4px|区間:愛子 - 仙台(「区間列車」運行区間)}}
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}}
 
[[バブル景気]]期以降、全線を通して乗車する利用客が減少する中、[[2004年]](平成16年)からは[[東北自動車道|東北]]・[[山形自動車道]]経由で仙山間を結ぶ[[高速バス]]・[[仙台 - 山形線]]の増発により旅客争奪戦も強いられている<ref name="kousoku" group="注釈">ただし、1994年9月の災害による長期不通の際は、JRは仙台 - 山形間でノンストップの[[バス代行|代行バス]]を運転したものの、仙山間の旅客は運賃が当時JRより安かった高速バス・仙台 - 山形線に乗客を奪われる結果となった。</ref>。ただ、両都市間の輸送はもとより、途中駅から仙台・山形両方面へ向かう乗客もおり、引き続き都市間連絡路線としての役割を担い続けている。また、冬季の運休が多く見られる山形新幹線のバイパス路線としても機能している(山形新幹線は大雪や強風での運休が多く、仙山線は大雪の運休が少ないため)ということもあり、再び仙山における仙台 - 山形間通しでの利用客増加傾向にあ下げ止まっている。また近年は、[[原油価格高騰]]上昇によるバス運賃の値上げにより、割引回数券利用の場合はJRの方が安くなっている<ref name="kousoku" group="注釈" />。なお、全線通しでの利用以外にも、仙台近郊以外の区間には[[立石寺]]([[山寺駅]])や[[作並温泉]]([[作並駅]])などがあり、観光目的での途中下車利用も多い(沿線にはかつて[[スノーパーク面白山|面白山高原スキー場]]、[[八森スキー場]]、[[仙台ハイランド]]等があり、各々最寄り駅が設置された)
 
しかし[[2004年]](平成16年)から、[[東北自動車道|東北]]・[[山形自動車道]]経由で仙山間を結ぶ[[高速バス]]・[[仙台 - 山形線]]の増発により旅客争奪戦を強いられ、全線を通して乗車する利用客は減少した<ref name="kousoku" group="注釈">ただし、1994年9月の災害による長期不通の際は、JRは仙台 - 山形間でノンストップの[[バス代行|代行バス]]を運転したものの、仙山間の旅客は運賃が当時JRより安かった高速バス・仙台 - 山形線に乗客を奪われる結果となった。</ref>。他方、[[愛子盆地]]の人口増加と[[仙台西道路]]の[[ラッシュ時]]の混雑により、愛子盆地住民の都心部への自動車・バスによるアクセス時間が延びてきたため、定時性のある仙山線通勤の需要が高まり、愛子や陸前落合などの旧来からの駅の利用客も増えている。また、[[2001年]](平成13年)からの仙台市の「アクセス30分構想<ref>[http://www.city.sendai.jp/toshi/koutsukikaku/index.html アクセス30分構想] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20111208204427/http://www.city.sendai.jp/toshi/koutsukikaku/index.html |date=2011年12月8日 }}([[仙台市役所]]公共交通推進課)</ref>」に基く[[オムニバスタウン#宮城県仙台市|仙台市のオムニバスタウン事業]]により両駅の駅前広場は整備され、仙山線は仙台 - 愛子間の近郊輸送に重点を置いたダイヤが組まれている。
休日は主に山寺駅や作並駅を利用する客が多く見られ、また冬季はスキー場へのアクセスとして面白山高原駅の利用も多く見られる(1937年の全通時に、宮城県側の[[八森スキー場]](既に廃止)および山形県側の[[スノーパーク面白山|面白山高原スキー場]]へのアクセス駅が各々設置された)。
 
;区間別の[[輸送密度|一日平均通過人員]](人/日)<ref name="JReast1987-2012ave2016ave"/>
{{Graph:Chart
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{{legend-line|green solid 4px|y2Title=区間:羽前千歳 - 愛子}}
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=== 年表 ===