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およそ、家系とは多分に封建的な性質の強い概念である。
古代、それぞれの文明圏において村落社会が形成され、侵略や服属による勢力拡大により勢力圏が形成されると、その首長の地位は、優れた者を選挙により選出する民主主義を有した国を除いて、その多くが代々一定の[[氏族]]により世襲により継承されていった。
やがて、君主を頂点とする国家が成立するようになると、[[君主]]とその臣下の地位は世襲化され、その国家における[[皇帝]]ないし[[国王]]の地位・領土を継承する[[皇族]]や[[王族]]、臣下の位にあり、一定の領土を継承する[[公爵]]はじめとした[[爵位]]を継承する[[貴族]]、[[豪族]]など、その地位や勢力により、血族集団間の階級が生まれ、重層的な身分制を敷く封建社会が成立するようになった。このような一定の血族集団が特権的かつ優位性を有する地位・名声を連綿と継承していることを家系という。
特に名の前に姓を名乗るような、アジアの国々では、家系を重んじる価値観が強く、日本では家系図、韓国では族譜として、先祖伝来の記録を書き残す習慣が残存している。特に日本の場合は氏と家の概念が区別されており、家系に関する研究も盛んである。