「サイボーグ009」の版間の差分

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『[[仮面ライダー]]』と並ぶ石ノ森の代表作。それぞれ特殊能力を持つ9人のサイボーグ戦士の活躍や日常を描く長・中・短編の作品群からなる。ただし完結編にあたるシリーズの完成前に作者が死去したため、作者自身による漫画作品は未完に終わっている。
 
当時の石ノ森(当時のペンネームは石森章太郎)は、上京しマンガ家生活を送っていたもののスランプに陥り、3ヶ月間の世界一周旅行ののちに本作を執筆。旅行のため出版社から200万円の借金をしており、そのためにやむなく描き出したものである。それまでのマニアックな作品でなくもっと一般読者を対象に[[エンターテインメント]]に徹しようとした初の作品が本作だった<ref>『まんが家インタビュー オレのまんが道(I)』[[小学館]]、1989年、p.27。</ref><ref>『サイボーグ009大解剖』[[三栄書房]]、2014年、p22。</ref>。石ノ森自身はこれを「まんが家としての(プロ意識を持って描いた)第一作」と表している。
 
石ノ森の本作に対する思い入れは相当強く、仮面ライダーシリーズなどでは作画を他人に任せたことが多いのに対し、本作は雑誌掲載作品の殆どを自ら描いている。ただし例外として、映画『サイボーグ009超銀河伝説』のコミカライズ作品に[[シュガー佐藤 (漫画家)|シュガー佐藤]]や[[桜多吾作]]などの作画によるものが存在する。